臨床工学技士の平均給料は?収入アップの方法や仕事の将来性も解説

更新日 2022年12月16日 公開日 2021年10月11日

#年収・給料 #情報収集 #転職検討/準備

臨床工学技士は、血液浄化装置、人工心肺装置、人工呼吸器といった生命維持管理装置を操作する、医療機器のスペシャリストです。また、院内にある医療機器が安全に使えるように保守・点検を行うのも、臨床工学技士の重要な役目となります。

医療技術の進歩に伴って、医療機器はより高度で複雑になりました。だからこそ、医療機器に精通した臨床工学技士は、現代医療に必要不可欠な存在だといるでしょう。しかし、他の医療系職種に比べて「臨床工学技士は給料が低い」と言われることも珍しくありません。

そこで当記事では、就職・転職で臨床工学技士を目指している方のために、臨床工学技士の実際の給料事情や将来性、収入アップの方法などについて解説します。

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臨床工学技士の平均給料は?収入アップの方法や仕事の将来性も解説

臨床工学技士が受け取る給料の平均額は?

同じ医療系の仕事でも、保有資格や業務内容によって給料額は異なります。厚生労働省の調査によると、臨床工学技士と関連職種の平均年収は次の通りとなっています。

資格 平均年収
臨床工学技士 約423万円
診療放射線技師 約547万円
臨床検査技師 約496万円

(※出典:厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査 結果の概況」/https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2021/index.html

(出典:職業情報提供サイト「(臨床工学技士)」/https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/164

臨床工学技士は、1988年にスタートした比較的新しい資格・職種です。そのため、関連職種である診療放射線技師や臨床検査技師と比べて、給料水準がやや低めとなっています。

続いて、各種求人サイトをもとに算出した、 実務未経験の有資格者が受け取る平均月収をご紹介しましょう。

資格 平均月収
臨床工学技士 約18~22万円
診療放射線技師 約18~23万円
臨床検査技師 約19~21万円

どの職種も、大体18~20万円代が多い傾向にあります。臨床工学技士においても同様ですが、施設によっては25万円前後の求人も見られました。

一方で、実務経験を持つ有資格者が受け取る平均月収は、次の通りです。

資格 平均月収
臨床工学技士 約27~37万円
診療放射線技師 約32~42万円
臨床検査技師 約27~37万円

給料額は、実務経験の期間やスキルによっても左右されますが、臨床工学技士の実務経験者は、月収30万円前後の求人が一般的だといえるでしょう。

なお、医療系の仕事は、勤務先の規模や業務内容だけでなく、年齢、勤務年数によっても給料額が異なります。どんな職場でも上記と同じ収入が得られるとは限らないため、あくまでも目安の一つとしてお考えください。

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臨床工学技士が受け取る給料の実態

同じ臨床工学技士の資格を持つ方であっても、受け取る給料には差があります。「臨床工学技士の平均的な額よりも給料が少ない」と感じている場合は、収入差が生じる要因を知ることから始めてみましょう。

ここでは、臨床工学技士が受け取る給料額の実態について解説します。臨床工学技士としてより多くの収入を得たいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

手当の有無は病院によって異なる

臨床工学技士が受け取る給料額は、手当の有無によって大きく異なります。多くの病院で設置されている手当の種類は、以下の通りです。

  • ・資格手当
  • ・夜勤手当
  • ・待機手当
  • ・透析勤務手当

一般的には、各種企業と同じように通勤手当や住宅手当なども支給されます。「どの手当が、いくら加算されるのか」は、勤務先によって異なるため、求人情報などでしっかりチェックしておきましょう。

また、病院によっては学会に参加した際の出張費が支給される場合もあります。そうした日当手当の有無についても、忘れずに確認しておきたいところです。

勤務する施設・企業によって大きな差がある

臨床工学技士の給料は、勤務する施設や企業によってさまざまです。以下では、「具体的にどのような違いがあるのか」について、例を挙げながら解説します。

①国公立病院
公務員に準ずる国公立病院は、安定性の高い勤務先だといえます。福利厚生が手厚いため、給料も「基本給+手当」で高収入が期待できます。また、ほぼ確実に昇給するため、安定して収入をアップさせることが可能でしょう。

②民間の総合病院
民間病院は、規模が大きいほど臨床工学技士の需要が高く、求人も多くなる傾向にあります。給料は国公立病院に比べてやや高めとなっていますが、病院の規模や手当の内容などによって異なるため一概にはいえません。高収入を目指す場合は、基本給に加えて福利厚生・手当の充実度も大きなポイントとなるでしょう。

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③透析クリニック
人工透析装置の操作や保守点検、管理を担う臨床工学技士は、透析クリニックにとっても必要不可欠な存在です。また、糖尿病などで透析患者数が増加傾向にある現代においては、今後さらに臨床工学技士の需要が増えていくことも期待できます。

資格を存分に生かせることから、資格手当や透析業務における手当なども得られやすく、それらが重なることで高収入につながる可能性が高いでしょう。

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④医療機器メーカー
医療機器の専門知識を持つ臨床工学技士は、医療機器の開発や営業販売などを行う医療機器メーカーにも欠かせません。営業職であるため、歩合制が採用されるケースもありますが、医療機関に比べると年収は高めの傾向にあります。

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臨床工学技士は将来性のある仕事

前述したように、医療技術の進歩に伴って医療機器も年々進化しています。そして、医療機器の急速な進化に医療現場が対応するためには、臨床工学技士の存在が必要不可欠です。

もちろん、医療機器の充実度は医療機関の規模や予算によってまちまちで、最新の医療機器を導入しているところもあれば、旧来的な医療機器を使い続けているところもあります。しかし、生活習慣病や新型ウイルスへの対応など、時代の変化に合わせて医療現場も常に変化していかなければなりません。そのため、中小の医療機関においても最新の医療機器を導入するところが増えているのも事実です。

そうした状況をふまえると、臨床工学技士は今後さらに需要が高まる仕事だといえるでしょう。併せて、臨床工学技士の待遇面、収入面もより良い方向に向かうことが期待できます。

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臨床工学技士の給料をアップさせる方法

臨床工学技士は、医師の指示をもとにして業務を行うため、独立・開業がしにくい職種です。そのため、臨床工学技士として年収1,000万円を超える収入を得るのは、少し難しいかもしれません。しかし、給料水準の高い企業や病院に就職・転職することで、年収600万円を超える収入を得ることは十分可能です。

ここでは、臨床工学技士として受け取る年収をアップさせる方法を2つ紹介します。

医療機器メーカーに就職・転職する

医療機器メーカーで商品を開発したり、医療機関に営業販売したりする際は、医療機器に関する高度な専門知識が必要です。また、医療機器は医療技術に精通していない営業マンが付け焼き刃で扱える製品ではないため、スペシャリストである臨床工学技士は非常に重宝されます。

臨床工学技士が医療機器メーカーに勤務する場合は、専門知識が必要な「セールスエンジニア」や「フィールドサービスエンジニア」「カスタマーサポート」などの業務を行うのが一般的です。これらの業務は、技術職としての要素が強い営業職であり、臨床工学技士としてのスキルやコミュニケーション能力、コンサルティング能力を生かすことができるでしょう。

医療機器メーカーに勤務する臨床工学技士の平均年収は、500~650万円です。医療機関の平均年収に比べて、100万円以上の収入増が期待できるため、収入アップを目指す方は医療機器メーカーへの就職・転職を検討するのも一案です。

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優秀な臨床工学技士が勤務する病院に就職・転職する

臨床工学技士としてキャリアを積んだベテラン職員が在籍している病院への就職・転職では、以下のようなメリットが考えられます。

  • ・臨床工学技士としてのスキルを磨きやすい環境である
  • ・臨床工学技士の地位が認められているため、待遇改善につながりやすい

優秀な臨床工学技士と一緒に働けば、実務を通じて知識や技術を吸収することができます。臨床工学技士としてのスキルを高めることで、収入アップを目指すのも一つの方法でしょう。

また、臨床工学技士が活躍できている病院では、院内における有資格者の地位が高い傾向にあります。そのため、病院内で臨床工学技士が果たす役割が大きいほど、有資格者の発言力が高く、待遇改善につながりやすいといえます。

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まとめ

臨床工学技士は比較的新しい資格であるため、医療系職種にくらべて社会的な認知度が低く、将来性や給料面に不安を感じている方もいます。

しかし、医療技術が急速に進化し、最新の医療機器が次々と登場する現代において、臨床工学技士は医療現場に欠かせない職種です。そのため、臨床工学技士の需要は今後ますます拡大し、給料を含めた待遇面もより良い方向に向かうことが期待できます。

臨床工学技士として収入アップを目指す方は、自分のスキルを生かしつつ、キャリアプランに応じた就職・転職を検討してみてはいかがでしょうか。

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※当記事は2022年5月現在の情報をもとに作成しています

監修者プロフィール

マイナビコメディカル編集部

 

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履歴書や職務経歴書の書き方から、マイナビコメディカルサイト内での求人の探し方のコツや、転職時期ごとのアドバイス記事などを掲載。
転職前の情報収集から入職後のアフターフォローまで、転職活動の流れに添ってきめ細やかなフォローができる転職支援サービスを目指しています。

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