臨床工学技士の平均給料は?収入アップの方法や仕事の将来性も解説

最終更新日:2022年1月13日
 公開日:2021年10月11日

臨床工学技士は、医療機器のスペシャリストです。診察や治療に必要な医療機器が安全に使えるようメンテナンスし、必要な際には医療現場で機器を操作することもあります。

現代の医療業界ではさまざまな医療機器を駆使して治療が行われていることにより、臨床工学技士は医療現場で必要不可欠な存在です。しかし、他の医療系資格に比べて臨床工学技士は給料が低いとささやかれることも、しばしばあります。

そこで当記事では、実際に臨床工学技士の平均給料はどれくらいなのか、就職・転職で臨床工学技士を目指している方のために、気になる収入と将来性について解説します。

1. 臨床工学技士が受け取る給料の平均額は?

同じ医療系の仕事においても、保有資格や業務内容によって、給料額は異なります。複数の大手求人サイトを基に算出した、臨床工学技士と隣接職種の平均給料額は次の通りです。

資格 平均月収
臨床工学技士 約25~35万円
診療放射線技師 約30~40万円
臨床検査技師 約25~35万円

臨床工学技士は、1988年にスタートした比較的新しい資格・職種です。そのため、隣接した職種である診療放射線技師より少し給料水準が低めとなっています。

実務未経験の有資格者が受け取る平均月収は、次の通りです。

資格 平均月収
臨床工学技士 約18~22万円
診療放射線技師 約18~23万円
臨床検査技師 約19~21万円

どの職種も、大体18~20万円代が多いです。臨床工学技士においても同様ですが、高いところでは25万円前後からの求人も見られます。

一方で、実務経験を持つ有資格者が受け取る平均月収は、次の通りです。

資格 平均月収
臨床工学技士 約27~37万円
診療放射線技師 約32~42万円
臨床検査技師 約27~37万円

実務経験の期間やスキルによって、受け取ることができる給料額は左右されますが、臨床工学技士の実務経験者は、月収30万円前後の求人が一般的です。

医療系の仕事は、病院の種類や規模などの他に年齢や勤務年数によっても給料額が異なります。どの病院も上記の表と同じ収入が得られるとは限らないため、あくまで目安の一つとして参考にしてください。

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2. 臨床工学技士が受け取る給料の実態

同じ臨床工学技士の資格を持つ方の中にも、受け取る収入に差があります。できるだけたくさんの収入を得るためには、収入差が生じる要因を理解することが大切です。

ここでは、臨床工学技士が受け取る給料額の実態について解説します。臨床工学技士としてより多くの収入を受け取りたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

手当の有無は病院によって異なる

臨床工学技士が受け取る収入額は、手当の有無によって大きく異なります。多くの病院で設置されている手当の種類は、以下の通りです。

  • ・資格手当
  • ・夜勤手当
  • ・待機手当
  • ・透析勤務手当

さらに、一般企業と同様に通勤手当や住宅手当などもプラスされることが一般的です。「どの手当が、いくら加算されるのか」は、病院によって異なるため、求人情報をしっかりチェックしましょう。

また、手当とは別で病院によっては学会に参加した際の出張費を受けられる場合があります。自分の支出を抑えるためにも、漏れなく確認しておきたいところです。

勤務する施設・企業によって大きな差がある

臨床工学技士の給料は、勤務する施設や企業によってさまざまです。具体的にどのような違いがあるのか、例を挙げて解説します。

①国公立病院
公務員に準ずる国公立病院は、安定性の高い勤務先です。福利厚生が手厚いため、給料も「基本給+手当」で高収入が期待できます。また、昇給もほぼ確実なため、安定して収入をアップさせることが可能です。

②民間の総合病院
民間病院は、規模が大きければ大きいほど、臨床工学技士の需要も高いため求人が多い傾向にあります。
また、給料は国公立病院に比べて少し高めですが、病院の規模や手当の内容などによってさまざまであるため一概には断言できません。高収入を目指す場合は、病院選びが大きなポイントとなります。

③透析クリニック
臨床工学技士は、人工透析装置の操作や保守点検、管理を行うため、透析クリニックには必要不可欠な存在です。糖尿病などで透析患者数が増加傾向にある現代において、今後さらに需要に応じて働き先が増えていくことも期待できます。
また、資格を存分に活かす場所となることから、資格手当や透析業務における手当なども得られやすく、それらが積み重なることで高収入が得られる可能性が高いことが特徴です。

④医療機器メーカー
医療機器の専門知識を持つ臨床工学技士は、医療機器の開発や営業販売などを行う医療機器メーカーに欠かせません。営業職であるため、歩合給の要素が大きいですが、医療機関に比べると、年収は高めです。

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3. 臨床工学技士は将来性のある仕事

医療技術の進歩に伴い、医療機器も年々進化しています。医療機器の急速な進化に医療現場が対応するためには、臨床工学技士の存在が必要不可欠です。

また、医療機器の充実度は病院の規模によって異なります。最新の医療機器を導入しているところもある一方で、予算などの関係から旧来的な医療機器を使い続けている医療機関も少なくありません。

しかし、生活習慣病の治療技術向上や新型ウイルスの発生など、時代の変化に合わせて医療現場も変化しています。そのため、最新の医療機器を導入する中小の医療機関が増加していることも事実です。

このような変化により、臨床工学技士は年々需要が高まる職種と言っても過言ではありません。そのため、臨床工学技士は将来性が高く、待遇面や収入面が改善していくことが期待できます

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4. 臨床工学技士の給料をアップさせる方法

臨床工学技士の仕事は、医師の具体的指示を基にして業務を行うため、独立・開業が難しい職種です。そのため、年収1,000万円を超える収入を得ることは、あまり現実的ではありません。しかし、給料水準の高い企業や病院に就職・転職することで、年収600万円を超える収入を得ることは可能です。

ここでは、臨床工学技士として受け取る年収をアップさせる方法を2つ紹介します。平均年収を超える収入を目指す方は、ぜひご参考ください。

医療機器メーカーに就職・転職する

医療機器メーカーで商品を開発したり、医療機関に営業販売したりする際は、医療機器に関する高度な専門知識が必要です。医療技術に精通していない営業マンが付け焼き刃で扱える製品ではないため、医療機器のスペシャリストである臨床工学技士は、非常に重宝されます。

臨床工学技士が医療機器メーカーに勤務する場合は、専門知識が必要な「セールスエンジニア」や「フィールドサービスエンジニア」「カスタマーサポート」などの業務を行うことが一般的です。これらの業務は、技術職としての要素が強い営業職と言え、臨床工学技士としてのスキルとコミュニケーション能力、コンサルティング・スキルが求められます

医療機器メーカーに勤務する臨床工学技士の平均年収は、500~650万円です。医療機関に比べて、100万円以上の収入増が期待できるため、大きく稼ぎたい方は医療機器メーカーへの就職・転職を検討してみましょう。

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優秀な臨床工学技士が勤務する病院に就職・転職する

臨床工学技士としてキャリアを積んだベテラン職員が在籍している病院に就職することで、以下のメリットがあります。

  • ・臨床工学技士としてのスキルを向上しやすい環境である
  • ・病院内における臨床工学技士の地位が認められている

優秀な臨床工学技士と一緒に働くことで、実務を通じて知識や技術を吸収できます。臨床工学技士としてのスキルを高めることで、収入アップにつなげることが可能です。

また、優秀な臨床工学技士が活躍できている病院では、院内における有資格者の地位が高い傾向にあります。病院内での臨床工学技士が果たす役割が大きいほど、有資格者の発言力が高く、待遇改善につながりやすいといえます。

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まとめ

臨床工学技士は比較的新しい資格であるため、社会的な認知度が他のコメディカル職種に比べて低く、給料面に不安を感じる方もいます。

しかし、急速な医療技術の発展に伴って、最新の医療機器が次々と登場している現代において、臨床工学技士は必要不可欠な職種です。そのため、臨床工学技士の需要が拡大するにつれて、給料を含めた待遇の改善が見られます。

臨床工学技士として収入アップを目指す方は、給料の実態を理解し、自分のスキルやキャリアプランに応じた、就職・転職を検討してみてはいかがでしょうか。

※当記事は2019年9月現在の情報を基に作成しています。

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