プリセプター制度や勉強会など、新入職者をバックアップする環境

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「新人の頃になかなか結果が出ず、試行錯誤しながら関わった患者様に、『一生懸命なあなたが担当で良かった』と感謝されたことが忘れられません。それ以来、つねに患者様に真摯、誠実に向き合うことを心に刻んでいます」と村田さん。
★入職から現在までの歩みを教えてください。
最初に回復期を担当する班に入り、リハ見学から設備の案内まで、私のプリセプターになった班の先輩に一対一で丁寧に教えてもらいました。1カ月ほどで患者様を持つようになりましたが、それ以降も何かと支えてくださっています。中途入職でも職歴の浅い方は、プリセプターが付くので心配ありません。回復期の次は老健と外科を経て、現在は地域包括ケア病棟を担当しています。
★教育研修についてはいかがですか。
私が入職したときはちょうどコロナ禍だったので、対面の研修が少なく、知識不足を補うために自分でオンライン講習を受講したりしました。今はグループの研修制度が整っているので安心ですが、当時もっとも有り難かったのは、職場の先輩方による勉強会です。新人向けの内容が多く、開催日は朝礼で告知されるほか、新人には案内が回り、業務終了後そのまま行けるので、私は全部参加しました。PNF概念はもちろん、足や膝関節に特化した手技、心不全のリハなど、さまざまなテーマを実践的に深掘りするので、とても勉強になりました。今後もこうした勉強会をはじめ、コロナが収まれば外部研修も増えていくと思いますので、積極的に参加するつもりです。
成長イメージが明確だから、長期的なキャリア形成を考えられる

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最成病院は村田さんの実家から近く、「祖母も母もかかりつけだったので身近な存在でした。就職活動で病院見学に行き、急性期から外来、在宅までどれも経験できるのが決め手でした」と語る。
★お仕事の魅力はどんなところですか。
やはり対象とする患者様が幅広く、さまざまな経験できる点です。たとえば外科にいたときは手術後のリハ。当院では医師の許可が出れば、基本的に手術の翌日からリハに入ることができます。患者様の離床をうながし、術後の痛みの状況に合わせてリハを進めることでたくさんの学びが得られました。現在の地域包括ケア病棟では、退院に向けて歩く、自力で車椅子に乗る、といった目標を設定する患者様もいれば、ベッドから出られない患者様も。歩行訓練から拘縮予防まで色んな症例を経験しました。明るく楽しく一緒に、という方針のもと、患者様が担当した当初よりも元気になっていく姿を見るのがやりがいです。
★今後の目標を教えてください。
急性期に関しては整形外科、たとえば骨折の手術後のリハもぜひ経験したいと思っています。また訪問リハにも関心がありますが、訪問リハはさまざまな患者様を対象とするので、できる限り経験を積んだうえでいずれは、と考えています。職場には20年以上勤務するベテランスタッフも多く、私も頑張れば20年後にはあんな風に成長できる、とイメージできるので、今後もここで働きたいと思っています。病院の新築移転計画については、確かに今の病院は建物的には古いかもしれませんが、リハ科の雰囲気が良いのであまり気にしていませんでした。4年後、新しい病院で働けるのも楽しみです。