医師と理学療法士が一丸となって、最善の治療を患者さんに提供

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「患者さんのためにできることを」との考えから、ハイドロリリースや再生医療、サイレントマニュピレーションなど、さまざまな治療法を取り入れてきた宇南山理事長。やさしく穏やかな人柄により、スタッフや患者さんから厚い信頼を得ている。
★うなやま整形外科を開院した経緯についてお聞かせください。
医学部を卒業後、整形外科領域で研鑽を積んでいた私は、それまでの経験から「患者さんにとって理想的な医療機関とは何か」をつねに追求してきました。また、開業医の父の背中を見て育ったこともあり、「いつか父のように、地域に貢献できる医師になりたい」という想いもありました。うなやま整形外科は、このような私の想いを結集させて開院したクリニックです。2005年の開院以来、「患者さんのために、できることすべてに取り組んでいこう」という考えで、クリニックを運営しています。ベースにあるのは全人医療の考えで、身体の痛みでつらい思いをしている患者さんのために、心や栄養面のケアなども含めてトータルな治療を行っています。
★理学療法に力を入れている理由は?
理学療法士が行う運動器リハビリは、患者さんご自身が前向きにリハビリを行いながら身体機能を維持・回復していく上で非常に重要です。これまで行ってきた物理療法では根本的な治療が難しいこともあり、6年前に理学療法士による医療リハビリを開始しました。この6年でリハビリテーション部は大きく成長し、今ではスタッフ13名の大所帯になりました。部門を引っ張ってくれている渡辺課長を始め、優秀な理学療法士が多数在籍しており、彼らの活躍をとても頼もしく感じています。たとえば当院はリハビリテーション室にエコーを設置しているのですが、理学療法士が患者さんにエコーを当てて炎症の状態を同定し、「ハイドロリリースでこの部分を剥がしてほしい」といった依頼が理学療法士から医師に来ることもよくあります。このように、医師と理学療法士の距離が非常に近く、日常的に連携を図りながら「患者さんのために最も良い治療」を実現することができています。
思いやりあふれるクリニックとして、関わるすべての人々をしあわせにする

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「社会の変化は目まぐるしく、それは医療業界においても同様です。私たちが求めているのは成長意欲のある方。現状維持は後退と考え、前向きに成長を続けていこうとする意欲のある方を高く評価します」と宇南山理事長。
★教育・研修やキャリアアップ支援が充実していると聞いています。
成長意欲の高いスタッフを積極的にアシストしていく方針で、教育投資には多くの予算を割いています。「一人の人間として成長してほしい」という思いがあり、「理学療法士として」という視点だけでなく、「一人の人間として」患者さんやスタッフと向き合い、成長していけるよう、リハビリのスキルや接遇マナーの習得、さらには数値管理やマネージメントスキルを学ぶ研修も用意しています。とくに数値管理は予約稼働率やキャンセル率などの数字を分析する力が身につくため、経営への意識が高まる効果もあります。
★今後の展望と、転職希望の方へのメッセージをお聞かせください。
当院は「思いやりあふれるクリニック」を標榜しており、患者さんとそのご家族はもちろん、働くスタッフや家族も含めて、関わるすべての方々がしあわせになるようなクリニックを目指しています。実際、スタッフがしあわせな気持ちで働いていれば、スタッフの家族もしあわせな気持ちになりますし、患者さんにもより良いリハビリを提供することができます。しあわせの連鎖を周囲に拡げていき、地域全体がしあわせなオーラに満ちてほしい━━この願いをかなえたいと考えています。嬉しいことに、日々、数多くの患者さんが当院を訪れてくださっており、これらニーズに応えるためにも、今後は分院の開設を予定しています。成長意欲の高い理学療法士の方に入職していただき、私たちが目指している「地域全体をしあわせにしていく」という目標を共に実現していければこれほど嬉しいことはありません。