日常生活を無理なく送れるように、個別リハビリに力を入れています

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患者さんとのコミュニケーションを大切にしている中島さん。わからないことがあれば職場の先輩や同期の仲間に相談する。「同期は21名いて、先輩も世代が近いので職場の雰囲気はとても明るくなごやかです。何でも気軽に相談できます」。
★現在の業務について、平均的な1日のスケジュールを教えてください。
業務開始は8時半で、朝礼とリハ室の物品の点検を済ませた後、回復期リハ病棟に行って看護師から担当する患者さんの申し送りを受けます。担当は持ち回りで、新人の私はまだ先輩の患者さんを代診していますが、個別リハビリ自体は入職から1か月ほど経って1人で任されるようになりました。8時50分から介入を開始し、昨日だと7名の患者さんを受け持ちました。40分の患者さんもいらっしゃるので単位にすると18単位です。これまでで一番多く、ささやかな達成感を味わいました。リハビリを終えるとカルテ業務や終礼を経て、定時の17時半には帰っています。
★OTの個別リハビリとはどのようなものですか。
OTは日常生活活動を支援するので、衣服を着る練習や、ペグを使ってモノをつかむ・動かすといった把持動作を訓練します。脳疾患による高次脳機能障害の患者さんには一人ひとりの症状に応じて対応します。たとえば、注意を別の対象に切り換える力が低下した「転換性注意障害」の患者さんには、ひらがなと漢字を交互に読む課題を出して改善を図っています。技術的にはまだまだですが、リハビリを終えた患者さんから「楽になりました」「久しぶりに服をたたむという家事の真似事ができて嬉しかった」などと言われるのが嬉しく、積極的にコミュニケーションを取るよう意識しています。
スキルアップの機会がたくさん。先輩や同期にも刺激を受けています

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運転再開を希望する患者さんに付き添うことも増えた。「私はまだ見学だけですが、ドライビングシミュレーターで車の運転に自信を取り戻した患者さんが教習所に行き、『大丈夫だったよ!』と嬉しそうに報告してくださったのも印象的です」と中島さん。
★貴院で働く魅力はなんですか。
新人のサポートが手厚いことに加え、勉強会の多さに魅かれたのが当院を選んだ理由ですが、思った通り勉強会がたくさんあり、参加したいものが選べます。これまで興味を抱いて参加したテーマは脳画像の読み方で、最近は運動学習の勉強会に参加しています。学生時代の復習になっただけでなく、学校では教わらない高度な知識を学び、とてもためになりました。現在は院内勉強会もオンライン受講ですが、目の前で教わる日を楽しみにしています。また新しい病院なので設備が整っていることも魅力です。勉強会、最新設備、そして若いスタッフが多く相談しやすい環境だから、セラピストとしてスキルアップしたい人にはぴったりの職場だと思います。
★今後の目標を教えてください。
まずはセラピストとして一人前になることです。担当の患者さんを増やせるよう力をつけるとともに、患者さん一人ひとりとしっかりと信頼関係を築いていきたいと張り切っています。当院はPT、STはもちろん、病棟看護師をはじめ多職種との連携も強固です。さまざまな人から刺激を受けられる環境なので、新しく入職される方からも何かを学びたいと期待しています。