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理学療法士・作業療法士が効率よく学ぶための勉強方法

公開日:2020.10.28 更新日:2020.10.30

Junior high school students to study

文:伊東浩樹  理学療法士・ NPO法人 地域医療連繋団体.Needs 代表理事
社会福祉法人もやい聖友会 障害福祉部門統括責任者

理学療法士の勤務先は、医療機関や福祉施設など多岐に渡ります。どんな環境であっても、臨床現場は刻々と変化し、求められるスキルが高まっていることでしょう。日々の業務のなかで、患者さんからの質問に答えたり、リハビリテーションを実施したりするには、新たな知識や技術のスキルアップが必要です。しかし、実際には、通常の治療に加え、業務日誌や経過記録の記載といった事務的作業に追われ、業務時間外に十分な学習時間を確保できないこともあるでしょう。そんな状況においても、効率よく勉強するためのポイントをお伝えします。

Junior high school students to study

明確な目標を持つ

理学療法士としてスキルアップを目指すなら、まず目標を明確に設定することが大切です。周囲の影響を受けて、焦ったり、自分もしなければならないといった義務感をもったりすると長続きしないものです。できるだけ具体的に、〇〇の知識を深める、××の技術を身につけるといった明確な目的をもって勉強を始めましょう。

タイムマネジメントをする

どんな目的でどんな知識を身につけたいのか……、目標が明確になっても、勉強をする時間を確保できなければ、学びを深めることは難しいでしょう。そこで大切なのが、「タイムマネジメント」です。

これまでの経験から、タイムマネジメントで活用できそうな時間帯と、その時に実践できる具体的な勉強のポイントをまとめました。

Education.

朝の時間を利用する

一般的に、就業開始が8:30からとなる職場が多いのではないでしょうか。出勤時間にもよりますが、就業開始よりも30分早く職場に到着して勉強の時間を確保するのも一案です。
早朝の職場はほかのスタッフも少なく、勉強に集中できる環境が作りやすいでしょう。ただし、この場合、リハビリテーション室の片隅や自身のデスクなど、事前に勉強できる場所を確保しておくことが大切です。

また、通勤時間が長く、公共交通機関を使って移動している場合は、電車やバスの中で参考書を読むのもよいでしょう。まとまった時間でしか勉強できないわけではなく、こうした日常のなかで短時間でも学ぶための時間を捻出する工夫が大切ではないでしょうか。

就業後を利用する(職場)

就業後には、すぐ帰宅せず、職場に残って勉強する方法もあります。
残業が続いている場合には、翌日に疲れを残さないために帰宅した方がよいですが、仕事が残っていないのであれば、自分が決めた時間まで職場で勉強をするのもよいでしょう。

効率よく学ぶためには、環境も大切です。職場で勉強するメリットは、周囲に同僚がいることです。近くに同じ事柄について勉強をしている理学療法士がいれば、モチベーションの維持につながりますし、時間を見つけて相談もできるでしょう。そして何より、職場においてある文献を見ることも可能です。参考にする教科書に困ることはないでしょう。

帰宅後に、自宅で勉強する

自宅の方がリラックスして勉強がしやすいという方もいらっしゃるでしょう。周囲に人がいると集中しづらいと感じている方は、自宅での勉強が有効です。自宅なら、疲れたらすぐに休むことができるのもメリットです。仕事から離れて、勉強に集中する時間を作ってみましょう。

上記は、勉強時間として確保しやすい時間帯です。なかには、昼休みを利用して勉強をしている人もいますが、できれば、昼休みにはしっかり休憩したほうがいいでしょう。意識的なタイムマネジメントとして活用する分にはよいかもしれませんが、昼休みは通常1時間程度しかなく、食事をとりながら勉強しても、集中力が低下しがちです。また、十分な休息がとれず、午後からの業務において、パフォーマンス低下を招く可能性があります。

とはいえ、どの時間が良いというわけではなく、効率の良い方法でタイムマネジメントしながら学ぶという意識を持つことが重要です。自身にあった勉強時間を探求してみましょう。

現場で学ぶ

理学療法士が知識を学ぶ一番早い方法は、現場で学ぶことです。
リハビリテーションを実施する前段階で、すでにカルテ内には多くの情報があります。さらにリハビリテーション室内で行われる先輩や同僚のリハビリからも多くを学ぶことができるでしょう。もちろん、目の前の患者さんに集中することが前提ですが、同室内で活動するさまざまなセラピストや患者さんの様子から、学ぶことがあるはずです。時間に余裕があれば、周囲に目を配り冷静に情報を整理するだけでも、スキルアップにつながります。

また、リハビリテーション室以外では、ベッドサイドリハビリの際に、病棟にいる医師や看護師に質問することで得られる知識も広がります。リハビリテーション室での学びと同様に、身近にいる人から直接学べる環境を多いに活用したいものです。学ぶ目的と同時に、コミュニュケーションをはかるきっかけにもなり、仕事もしやすくなるでしょう。よりよい環境で働けば、終業後の仕事は残りにくいものです。結果として、勉強に集中できる環境を作りやすくなるでしょう。

明確な目標とタイムマネジメントでスキルアップを

効率の良い勉強方法や時間帯は人によって異なります。しかし、いずれの場合でも、まずは明確な目標を持つことが大切です。どんなことを身につけたいのかがわかれば、ちょっとした情報も真剣に受け取ることができるでしょう。逆に、目標を持たないまま、漫然と「スキルアップしたい」と思っていても、日々の業務に追われて一日が終わってしまいます。明確な目標を持ち、タイムマネジメントしながら、効率よくスキルアップを行いましょう。

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伊東浩樹  理学療法士・ NPO法人 地域医療連繋団体.Needs 代表理事         社会福祉法人もやい聖友会 障害福祉部門統括責任者

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