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患者さんの本音を引き出す! 作業療法士が実践したい「オープン・クエスチョン」とは2016.11.04

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リハビリに来る患者さんの中には、伝えたいことがあっても上手に言い出せない人がいます。もともと遠慮がちな人だったり、まだ信頼関係ができてなかったりと、理由はさまざまですが、適切な治療のためにも患者さんの本音は知りたいところ。会話を深めるために役立つ「オープン・クエスチョン」の手法を取り入れてみましょう。

「オープン・クエスチョン」って何?

リハビリをスムーズに進めるためには、コミュニケーションが欠かせません。しかし、こちらが話しかけても会話が続かなければ、理想的なコミュニケーションをとることは難しいでしょう。相手の状態を知るためには、会話を広げるきっかけを作る必要があります。

「オープン・クエスチョン」とは、イエス・ノーでは答えられない問いかけのことで、5W1Hの疑問詞を使った質問で、話の内容を広げるテクニックです。「いつ」「誰が」「どこで」「何を」「どうして」「どうやって」といった切り口で質問することで、患者さんが自然に話せるよう、誘導できます。例えば、「どうしてこうなるのでしょう?」といった質問を投げかけた場合、患者さんは「はい」「いいえ」だけでは答えられません。患者さん自身の考えや思いを答えにする必要があるため、本音を聞きやすくなるというわけです。

実際にはどのように使えばよいのでしょうか? 患者さんが無理なく答えられる質問の仕方を考えてみましょう。

会話の切り出しは「クローズド・クエスチョン」から

会話を深めるために効果的なオープン・クエスチョンですが、慣れていない間柄や緊張が残るあいさつ時などには答えにくさを感じてしまうものです。会話の切り出し方に失敗すると「話しにくい人」という印象を与え、かえって心を閉ざされてしまう可能性があります。

会話を始めるときは、まず、回答の選択肢が用意されている「クローズド・クエスチョン」を使い、患者さんが答えやすい質問をしてみましょう。「部屋は寒く(暑く)ありませんか?」「昨日はよく寝られましたか?」「タオルは赤と青どちらがいいですか?」など、答えやすい質問をいくつかすることで会話にテンポが生まれます。患者さんの緊張がほぐれてきた頃にオープン・クエスチョンを利用し、会話を掘り下げましょう。

話しやすい雰囲気だったとしても、プライベートな内容や、答えが難しいことをオープン・クエスチョンにするのは好ましくありません。「昨日はどんなことをしましたか?」といった身近な質問や、「今日はどのリハビリから始めますか?」のような意思を確認する質問がよいでしょう。

リハビリに「オープン・クエスチョン」を活用しよう

リハビリ後の問診にも、オープン・クエスチョンが有効です。患者さんが作業を行い、気分が高まっている時や問題にぶつかっているときにこそ、本音を話してもらいやすい質問を行いましょう。

リハビリが順調に進んでいるときは、「前回より調子がいいですね! 自宅ではどんなリハビリをしていますか?」と成果を感じられるような質問をします。一方で問題にぶつかってしまったときは、「大丈夫ですよ。どうしたらいいか一緒に考えてみましょう。まず、動かしづらいのはどこですか?」などと声をかけながら患者さんに寄り添い、本音を打ち明けやすい質問の仕方を考えます。患者さんの小さな変化を見逃さず、言葉を引き出しやすいタイミングを見つけたいですね。

回答を聞くときは「傾聴」の姿勢で

問いを投げかけたものの、セラピストが患者さんの答えを聞いていないのでは意味がありません。患者さんが質問に答えてくれているときは作業を中断し、相手の様子をよく見て、しっかり話を聞きましょう。
表情や仕草、声のトーンなども観察し、誠実さが伝わる態度で最後まできちんと話を聞きます。うなずきやあいづちを打ちながら共感を伝える「傾聴」の姿勢は、患者さんからの信頼度を深めることにつながります。患者さんが話してくれた「本音」からアプローチを考え直すことで、リハビリの質や患者さんとの関係性も向上するでしょう。

患者さんと心の距離を縮めてリハビリを円滑に

患者さんの考えを知ることで、理想的な治療の提供に役立つオープン・クエスチョン。クローズド・クエスチョンと傾聴も組み合わせながら、上手に患者さんとの距離を縮めましょう。いろいろと試しても心を開いてくれない場合は、セラピスト自身が自分の話をしてみるのもいいでしょう。心の距離を縮めて、患者さんと一緒により良いリハビリができるといいですね。

 

【参考URL】

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