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心をつかんで意欲を引き出す! 患者さんをほめるコツ2015.05.20

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「ほめ上手」という言葉があるように、人をほめるのが得意な人がいます。セラピストの皆さんの中にも、患者さんに意欲と目標をもってリハビリに取り組んでもらうために患者さんの進歩をほめようと心がけている人は多いでしょう。しかし、同じほめ言葉を繰り返しているだけでは「いつもの声かけ」で終わってしまいます。単にほめるだけではなく、ポイントを押さえて患者さんの心をつかみ、意欲向上に結びつけることが重要です。そこで今回は、患者さんを上手にほめるコツをご紹介します。

「ほめる」ことで人は伸びる

いくつになっても、「よくできたね」「がんばっているね」などと人から声をかけられたり、ほめられたりすることは嬉しいものです。「ほめることで人は伸びる」と昔からいわれますが、実際にその言葉を科学的に証明する研究結果が、米オンライン科学誌「PLOS ONE」で明らかにされました。実験を行ったのは、愛知県岡崎市にある自然科学研究機構生理学研究所の定藤規弘教授(神経科学)らの研究グループです。実験内容は右利きの成人男女48人を対象に、左手でキーボードの決められた数字をできるだけ速く叩く運動を覚えてもらい、覚えたとおりに何回叩けるかを翌日に調査するというもの。運動直後にほめられたグループは前日の練習から20%成績が伸びたのに対し、ほかのグループは13~14%の伸びにとどまったそうです。

患者さんにほめ言葉をかけることの重要性

患者さんは毎日、さまざまな葛藤のなかで生きています。痛みがある人もいれば、精神的な苦痛を味わっている人もいます。そのうえ、リハビリという毎日の訓練を意欲的に継続するには、よほどのやる気がないと難しいものです。
ある患者さんの家族の話によると、セラピストがかけてくれた言葉がとても印象的だったそうです。ベッドから起き上がる練習や、足を動かす練習をしていたときのこと。「足の指の動きがとてもいいですね」「年齢以上の動きですよ」など、患者さんのすべての動作に対して、セラピストが具体的な例を挙げて声をかけていたことに感銘を受けたといいます。

活気あるリハビリ施設は、常に誰かが患者さんに声をかけているため、賑やかです。単に「がんばってください」ではなく、「良くなれば、○○さんの好きな□□ができますね」など、進歩があれば患者さんにとって大きなメリットとなることを伝えましょう。患者さん自身のモチベーションを高め、ほめられる、認められるという「喜び」を感じてもらえるような言葉が大切です。

患者さんを上手にほめるコツ

東京都にあるリハビリセンターに通う78歳の女性は、お孫さんからの「これからも元気でいてね」という言葉を励みにしていると言います。また、85歳の男性は、定期的に診察をする医師から具体的に良い結果が伝えられると、リハビリに積極的になれるそう。しかし、進歩の見られない患者さんに「良くなっていますね」と言ったり、患者さんと顔を合わせるたびに「調子がいいですね」と声をかけていたりすると、意味のないお決まりのセリフになってしまうことも事実。では、どのような言葉が患者さんの心を動かすのでしょうか。

事実を見つけて伝える

患者さんの顔色や表情、持ち物やふるまいを観察してみましょう。気分がいい日に「今日は顔色がいいですね」と言われて嫌な思いをする人はいませんし、お気に入りのかばんについて「どこで買ったんですか?」と聞かれるとうれしくなりますよね。どんな小さなことでも、良いと思ったらその良さを素直に伝えてあげましょう。

第三者の声を使う

ほめたあとに「そんなことない」と謙遜する患者さんであれば、第三者の声を使うのも効果的。ほめ言葉に「いつも○○さん(別のセラピスト)と話しているんですよ」「○○さんも言っていましたよ」と添えると、現実感も増して伝わりやすくなります。それでも否定されたら、「私は少なくともそう思っていますよ」と心をこめて返すと、患者さんも受け入れやすいでしょう。

患者さんの意欲が高まれば、仕事のやりがいに

患者さん自身が「もっとがんばってみよう」と思うようになるには、「もう一度自分の足で歩きたい」「家族とまた会話できるようになりたい」など、具体的な目標や意欲をもつことが重要です。そのためには、「あなたのことを心配しています」「あなたは大切な存在です」というメッセージを発信してくれたり、目標に向かって一緒に努力してくれるセラピストの皆さんの存在が不可欠なのです。
患者さんの意欲が高まれば、皆さんもやりがいを強く感じられるはず。ぜひ患者さんを観察して、ほめ上手なセラピストになりましょう。

 

【参考URL】

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