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第12回英語嫌いのPTが教える英語論文読解のコツ その2

公開日:2017.07.07 更新日:2021.04.09

文:吉倉 孝則
理学療法士/保健学修士/認定理学療法士

「いきなり本文から始めない」ことがコツ

前回までは、論文を読むための基本的な準備から、読みたい論文の選び方までをお話ししました。いよいよ今回から、論文の中身の読み方についてお話しします。

4. Abstract(要約)を読む

読みたい論文が決まったら、論文の「Abstract(要約)」を読んでみましょう。
英語に慣れないうちはここを読むのも大変だと思いますが、辞書や翻訳サイトなどを上手に使いながら読んでみてください。
Abstractには文字通り、論文全体を要約した内容が記載されています。その論文がどのような目的で書かれ、研究はどのような結果で、どのような結論となったのか、ということが書いてあります。学会発表の抄録と同じようなもの、と考えるといいかもしれません。
 

5.本文を読む前に図表に注目!

要約を読んでみて、興味が湧いたらいよいよ本文にとりかかりましょう。
順番通り、最初の「Introduction(導入)」から読み始めて……。

ちょっと待ってください。
本文を読む際にもちょっとしたコツがあります。

まずは論文に掲載されている図表に注目してみましょう。文章よりも図表の方が、おおまかな内容を理解しやすいです。また論文中に示されている図表は、著者が示したいデータといえるでしょう。これを見ることで、論文に示された研究はどんな結果なのか、どういった方法が使われているのかを大雑把に理解することができます。

また本文中の「Figure1(図1)」「Table1(表1)」と書いてあるところもチェックしてみましょう。その前後にその表の説明が書かれています。
例えば、「A群がB群よりバランスのスコアが良い」という結果が示されていれば、この研究は「A群とB群をバランスで比較する研究」ということがわかります。

場合によっては4.の「Abstract(要約)」を読む前に、図表を見てみてもわかりやすいかもしれません。
 

6.目的と結論を理解する

さて、「図表にも目を通したし、論文の最初から読んでみよう」と思われるかもしれませんが、本文に取りかかるのはまだ待ってください!
次は論文の最後の方にある、「Conclusion(結論)」を見てみましょう。

結論は著者がこの論文で一番言いたいことです。そこを最初に理解してしまいましょう。
物語やドラマのクライマックスを最初に見てしまうようなものです。「犯人はこの人」とわかってから刑事ドラマを見るのは盛り上がりに欠けるかもしれませんが、ストーリーをより理解しやすくなりますよね。

結論を読んだら、次に「Introduction(導入)」の最後の行に注目します。
「In this study…」「Purpose of this study」このような記載を見つけたら、そこにこの研究の目的が書いてあります。目的と結論を理解して論文を読んでいくと、本文がより理解しやすくなると思います。

吉倉孝則

吉倉孝則 (よしくら たかのり)

理学療法士。保健学修士。認定理学療法士(運動器)。
星城大学リハビリテーション学部理学療法学専攻卒業。浜松医科大学附属病院リハビリテーション部入職。星城大学大学院健康支援学研究科修了。
大学病院への勤務時代は、整形外科疾患、がんのリハビリテーションを中心に幅広い疾患のリハビリテーションに従事。院内の緩和ケアチームにも携わり多職種連携を心がけている。
臨床業務以外にも研究活動や学生の指導など教育、地域包括リーダーとして地域包括ケアの構築にも力を入れている。


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