リハビリテーション・セラピストのお役立ち情報

セラピストプラス

マイナビコメディカル

マイナビコメディカル

リハビリテーション・セラピストのお役立ち情報

マイナビコメディカルコンテンツサイト セラピストプラス

セラピストの本音をお届け!現役理学療法士コラム 理学療法士の吉倉孝則さんが仕事中に考えたこと、日々感じていることをお届けするコラム。現役セラピストの考えや本音が詰まった連載です。セラピストの本音をお届け!現役理学療法士コラム 理学療法士の吉倉孝則さんが仕事中に考えたこと、日々感じていることをお届けするコラム。現役セラピストの考えや本音が詰まった連載です。

第27回2020年 東京オリンピック・パラリンピックがやってくる(2)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  •  LINEで送る

いよいよ2年後に開催される東京オリンピック・パラリンピック!
前回は、リハビリセラピストとして東京オリンピック・パラリンピックについてどのように関わる可能性があるかということを書きました。
今回は、正直「スポーツ」とか「パラリンピック」に興味がないというリハビリセラピストの方にも、「障害者スポーツ」の魅力など知ってもらいたいので、私が観戦した中で興味深いと思った競技をご紹介します。
 

障害者スポーツを観戦しよう!

東京パラリンピックでは、22競技開催される予定ですが、皆さんは何種目ご存知ですか。
義足や車いすでトラックを走るような陸上競技はテレビなどでもよく見かけますね。またスラムダンクなどの著者井上雄彦さんの書いた漫画「リアル」にも描かれた車いすバスケットなどは有名ですね。
それ以外にも魅力的な競技は多くあります。冒頭の文にあえて「障害者スポーツ」と書きましたが、パラリンピックの正式競技に認められていない種目でも障害者が楽しめるスポーツはたくさんあります。障害者スポーツの競技の中には、同じ種目でもクラス分けという障害の重度や種類によって分けて競技が行われるものもあります。
(クラス分けは障害の程度を評価するものなので、セラピストとして関われる可能性がありますが、詳細は別に譲ります)
 
障害者スポーツの魅力を知るためには、まず観戦や体験をすることをお勧めします。
私もいくつかの障害者スポーツは観戦したり、体験したことがあります。
どの種目も迫力があって、観戦していてとても興奮します。障害者だからといって、同情するような気持ちはなく、そこにはアスリートが居ます。また、健常者でも難しいプロフェッショナルな技術や障害者スポーツ特有のルールなどは必見です。
私のお勧めの競技をいくつか紹介します。
 

華麗なシュートと戦術が圧巻「車いすバスケット」

この種目はイメージしやすいでしょう。車いすに乗ってバスケットをする競技です。車いすで走り抜けるスピード感や車いす同士のぶつかり合いの迫力など観ていて興奮します。障害のレベルに応じて、各選手たちには持ち点がつけられていて、出場選手5名の合計点が14点以内になるようにルールで定められています。(1番重度が1.0点~最も軽度が4.5点)つまり、軽度の障害者だけでチームを構成することができません。実はこれが車いすバスケの醍醐味です。体幹機能が正常で持ち点の高い選手がシュートしたりする方が有利ですが、そこを持ち点の低い重度な選手が、得点源である軽度な人をゴール前に行かせないようにブロックしたり、チームメイトが動きやすいように陰ながらサポートしている戦術は圧巻です。時折、持ち点の低い選手がゴールを決めると会場は拍手に包まれます。
 
車いすに座ってバスケのシュートを打つのはとても難しいです。私も体験したことがありますが、立った状態で見るゴールより、車いすに座ってみるゴールははるかに高くに感じ、また、シュートのとき下半身や体幹を使いづらいので、ボールがゴールに届かない。そのような状態で、ゴールを量産する車いすバスケの選手たちはすごい!

 

集中力と一発逆転の競技「ボッチャ」

初めて聞いたという人もいるかもしれませんが、ボッチャとは、脳性麻痺や四肢麻痺など、比較的重い障害者のために考案されたパラリンピック特有の球技です。最初にジャックボールと呼ばれる白いボールを投げ、続いて赤と青の各6個のボールを投げたり、転がしたりして、目標となるジャックボールにいかに多くのボールを近づけるかを競う競技です。

ルールの類似性から、「地上のカーリング」とも呼ばれます。2018年2月に開催されたピョンチャン冬季五輪で日本女子のカーリングチームが活躍したのも記憶に新しいでしょう。
ただ違うのが、目標となるジャックボールの位置が選手の投げたボールに弾かれたりして位置が変わるのです。そのため、それまで一番近くのボールが相手のもので負けていたとしても、ジャックボールの位置を変えて試合の流れを一発逆転することも可能です。またミスショットだと思ったら、実は戦略上の重要な一手である可能性もあり、最後までストーリーが読めない展開が見どころです。
私も体験でボールを投げたことがありますが、輪投げやダーツと同様に、思い通りのところにボールを投げることは難しいです。それを四肢麻痺など重度な障害の方でもぴしゃりと思ったところにボールを投げるのだから選手たちはすごい!

今回は、障害者スポーツの魅力を知ってもらうために、車いすバスケとボッチャについて書いてみました。「百聞は一見にしかず」まずは観戦することをお勧めします。普段のスポーツとは違った障害者スポーツ特有のルールが魅力的で面白い! 次回も引き続き、私のお勧めの競技についての魅力を書いてみたいと思います。

>>全国の理学療法士の求人情報を見てみる

吉倉孝則

吉倉孝則 (よしくら たかのり)

理学療法士。保健学修士。認定理学療法士(運動器)。
星城大学リハビリテーション学部理学療法学専攻卒業。浜松医科大学附属病院リハビリテーション部入職。星城大学大学院健康支援学研究科修了。
大学病院への勤務時代は、整形外科疾患、がんのリハビリテーションを中心に幅広い疾患のリハビリテーションに従事。院内の緩和ケアチームにも携わり多職種連携を心がけている。
臨床業務以外にも研究活動や学生の指導など教育、地域包括リーダーとして地域包括ケアの構築にも力を入れている。


    <PR>マイナビコメディカル

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  •  LINEで送る

現役PTコラム 記事一覧

TOPへ