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作業療法士のリハビリ、技術以上に大切なこと

公開日:2015.03.05 更新日:2015.03.12

患者さんと向き合い、日常生活への復帰を目指すリハビリテーションを行う作業療法士の仕事。リハビリ技術の習得は、もちろん患者さんのためになりますが、リハビリの技術以上に大切なこともたくさんあります。今回は作業療法士が、リハビリを行うにあたって「技術以上に大切なこと」を紹介します。

改めて作業療法士の仕事とは

作業療法士とは、英語でいうと「Occupational Therapist:訓練を受けた職務に関する療法士」という意味です。要介護者に対するリハビリテーションを行うことが主な仕事ですが、身体的なものだけではなく、心のケアという意味のリハビリテーションもあります。

ケガによる障害、病気による障害、そしてそれらから派生した精神的な障害など、さまざまな障害に対してリハビリテーションを行う。ただ単に動作ができるように回復させるだけでなく、日常生活の具体的な活動ができるように回復させる。それが作業療法士の仕事です。

作業療法士として技術以上に大切なこと

このように、作業療法士の仕事は、患者さんと密接に向き合うことが重要です。リハビリの技術はもちろん、一人の人間として大切にすべきことがたくさんあります。具体的にはどのようなことでしょうか?

  1. 自分自身を知る
    自分自身、作業療法士として何を得たいのか、何のためにこの仕事を選んだのかを知ることが、モチベーションにつながります。達成感、お金、自信など、仕事から得られることはたくさんありますが、患者さんと向き合うなかで何を得たいのかを考えてみましょう。もし、それがお金なら他の仕事でもいいかもしれません。
    もし、患者さんの喜ぶ顔を見たい、患者さんを回復させることで自分自身をステップアップさせたい、と思うのであれば、作業療法士という仕事を通じて社会に寄与しているということです。
  2. 「軸」を作る
    どんどん進化していく医療の世界。患者さんに対していろいろなアプローチの方法がありますし、開発されていきます。その中で、自分が最善と思うもの、患者さんのためになると思うものを選択する「軸」を作ることです。多くのアプローチを知ることは重要ですが、何でもかんでも試すのは誰のためにもなりません。しっかりとした「軸」を作り上げましょう。
  3. 変化に気づく
    患者さんはリハビリに対して一生懸命な方もいれば、消極的な方もいます。どちらの方にも対する際に共通していえるのが「変化を見逃さない」こと。
    回復の兆しが見えたとき、やる気が出てきたとき、反対に精神的に落ち込んでいるとき……そのようなときにフォローするのも作業療法士の仕事です。
    リハビリの前に一呼吸おいて会話をする、やる気をさらに引き出す一言をかける、簡単な作業で達成感を味わってもらう……ちょっとした工夫が患者さんの回復への近道になります。
  4. 生活への影響
    患者さんにとって一番大事なことは、日常生活に復帰できるかどうかです。そのためには、リハビリを行うことでどのような影響が出てくるのかを考えながらメニューを組む必要があります。
    この治療行為が患者さんにもたらすものは何か? 単純に自分の技術を試す場になっていないか? 本当に患者さんの日常生活は良くなるのか……これらを肝に銘じながら、リハビリを行いましょう。

患者さんのために大切なことを胸に刻もう

すべては患者さんのために。これが作業療法士の基本です。リハビリ技術の向上と共に、自分自身を知り「軸」を作り、患者さんの生活を第一に考えながら変化にも気づく……技術以上に大切なことを胸に刻みながら、日々の業務に向き合っていきましょう。

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