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患者さんのQOL向上に働きかける「化粧療法」のススメ2017.02.03

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認知症や高齢となった女性の患者さんは、身だしなみを整えることができない人も少なくありません。身なりから自信を失い、精神状態に悪影響を及ぼすこともありえます。女性にとって、美しさは元気と勇気を与えてくれる心のエッセンス。今回は、QOLの向上効果が期待できる「化粧療法」についてお伝えします。

女性高齢者のQOL向上に働きかける「化粧療法」

認知症の初期症状としても知られている身だしなみの変化。人の見た目は病気のサインにもなるほど重要なものともいえます。特に女性の場合はその影響も大きく、化粧をし、美しい自分を取り戻すことで、認知症予防や生活習慣の活性化も期待できるといわれています。

「化粧療法」では、メーキャップやスキンケアを通して、心身へ良い影響を与えます。指先を細かく動かすことで脳だけでなく、五感も刺激。鏡に映る美しくなった自分、化粧をするときの音やうっとりするような香り、ブラシの肌触りや心地よいマッサージなど、さまざまな感覚が女性の脳を活性化させてくれます。作業療法としての効果が期待できるだけでなく、美しく変化した自分に満足し、周囲からの評価が高まるとしてQOLの向上効果にもつながるのです。

「化粧療法」を通して心のケアを

化粧といっても、一方的なものでは患者さんの満足度は高まりません。化粧には個人の好みや要望があり、それを引き出すためには患者さんとの密なコミュニケーションが求められます。患者さんが理想とする仕上がりを聞き、本人が心から望むイメージに近づけるように化粧することが大切です。こうした関わりも心のケアにつながり、ウキウキした気分を引き出すことにつながります。

さらに「化粧療法」によって、リハビリを活性化させることも期待できます。化粧をした患者さんに「素敵ですね」と声をかけることで、ポジティブなコミュニケーションがとれるようになり、作業療法士との関係性にも良い変化が生まれるのです。これまでリハビリへの意欲が低かった人でも、やる気が出るようになるケースも多いようです。

グループ作業療法が育てる患者さん同士のコミュニケーション

「化粧療法」はマンツーマンになりがちですが、グループで行うのもおすすめです。女性同士でにぎやかに化粧をすれば、患者さん同士のコミュニケーションも深まるのではないでしょうか。こうして見た目の変化やコミュニケーションによって気持ちが満足することで、徘徊(はいかい)や物を隠すなど問題行動の減少につながるといわれています。

プロの美容部員を講師に招いたイベントを

「化粧療法」を行う場合、注意したいのがそのスキルです。場合によっては患者さんのほうが詳しく、不満をもたれるようでは残念な結果になることも。そこで試したいのが、プロの美容部員によるケアです。

アドバイスに従って患者さん自身がメイクやスキンケアを行うのはもちろん、作業療法士にとってもコツを教えてもらう良い機会です。若い作業療法士の場合は、高齢者に合ったメイク法がわからず、患者さんからはかえって不快に感じられてしまうこともありえます。そのため、美容部員などプロのアドバイスを参考にするとよいでしょう。
「化粧療法」はイベントとしても華々しく、盛り上がりやすいのがうれしいところ。患者さんの意欲を高めるためにも、定期的に開催してみてはいかがでしょうか。

「化粧療法」で患者さんの毎日を豊かなものに

女性の意欲を引き出す「化粧療法」。身だしなみへの関心をなくしていた患者さんが、「化粧療法」を通して美しさへの意欲に目覚める可能性は充分にあります。美しくあろうとする気持ちが希望となり、リハビリに励む人が増えることも考えられます。「化粧療法」による見た目の変化やコミュニケーションは、きっと患者さんの毎日を豊かなものに変えてくれることでしょう。

 

【参考URL】

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