言語聴覚士のスキルアップにおすすめの資格4選!キャリアアップにも
公開日:2016.06.10 更新日:2021.04.07
言語聴覚士として、国家資格を取得したところまでが専門家としての第一歩。さらに歩みを進めるためには、スキルアップが欠かせません。
さらに患者さんへの新たなアプローチができるだけでなく、キャリアアップにもなり、職場からの信頼度も高まるでしょう。
もちろんプラスαの知識が加われば、さまざまな患者さんに対応するなかでもより専門性の高いアプローチが可能です。
そこで今回は民間資格、公的資格、国家資格などがさまざまにあるなかで、言語聴覚士が現場で活用できるおすすめの資格をジャンル別に紹介します。
メンタルサポート・コミュニケーションの資格2選
患者さんと話す機会の多い言語聴覚士だからこそ、心の状態が身体に及ぼす影響を感じることも多いはず。そうしたメンタルへのアプローチに取り入れやすい資格として、「プロフェッショナル心理カウンセラー」があります。
民間資格ですが、コミュニケーション能力の高さを求められる言語聴覚士としては、チェックしておきたい内容です。カウンセリングや心理療法の手法を用いることによって、患者さんの気持ちを理解しやすくなり、その結果、信頼関係が築きやすくなります。
さらに相手に寄り添い、より深いコミュニケーションを進めるための「手話通訳士」もおすすめです。
多くの場合、患者さんとのコミュニケーションは会話(音声言語)によって行いますが、聴覚障害や難聴などで、会話でのコミュニケーションが困難な場合があります。手話は言語をサインとして表すものであり、ジェスチャー表現として活用しやすいものもあります。
リハビリ時に使える共通のサインとして活用することも可能です。もちろん、手話での会話を好む聴覚障害者さんにとっても、手話のできるセラピストは喜ばれることでしょう。
身体のサポートの資格
言語聴覚士のリハビリは、部位が限定されることがほとんどです。そのため理学療法士、作業療法士といった他職種と比べ、身体のサポート面に苦手意識がある方も多いのでは?
専門的なサポートはチームとして任せるとしても、患者さんの全体像の把握や移乗の介助に役立つ資格を持っておくとよいでしょう。そこでおすすめなのが「介護福祉士」の資格です。患者さんが安心して身体を任せられるような知識と技術があれば、トータルサポートができる専門家として自信にもつながります。
高齢化が進行している昨今、介護福祉士は地域医療の分野でも重要な役割を持っています。民間による介護系の資格が増えるなかで、国家資格となる介護福祉士の信頼度は高く、需要は高まる一方です。
チーム内での連携を高める栄養管理の資格
咀嚼(そしゃく)・嚥下(えんげ)障害の患者さんをケアするためには、栄養科との連携が欠かせません。
病院内でのチームプレイを向上させるためにも、「栄養サポートチーム専門療法士認定」を受けてみてはいかがでしょうか? 患者さんの状況に合わせて栄養管理を行うためのサポートチームとして、NST(栄養サポートチーム)のなかでも栄養管理に特化している資格です。
栄養管理を進めるためには咀嚼、嚥下の状態の判断が必要です。チームに言語聴覚士がいることで評価に合った食事の提供が可能になり、患者さんへのサポートが充実します。栄養サポートチーム専門療法士認定をもった言語聴覚士がチームにいれば相乗効果を生み出せるでしょう。
現場でも役立つの資格でスキルアップを
専門性を深めることと資格を取ることは必ずしもイコールではありません。しかし資格取得を目指して学んだことが、現場での新たな発見につながることもあります。
それは患者さんだけでなく、自分自身のキャリアアップ、勤務先への貢献と、さまざまな効果をもたらします。今回紹介した資格はほんの一部。自分の進みたい方向性を見直し、適した資格を探してみてはいかがでしょうか。
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【参考URL】
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