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視点次第で大違い! 理学療法士が病棟連携を深めるために2016.11.07

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院内で勤務するすべてのスタッフは、関わる患者さんの「早期回復と退院」という、同じ目標をもって働いています。しかし、同じ患者さんに対する考え方であっても、理学療法士と看護師・看護助手とではそれぞれの見解は異なり、連携がうまくいかなかったり、ときにはぶつかったりすることもあるでしょう。最終目標は同じはずなのに、なぜそのようなことが起こるのでしょうか。お互いの視点のズレを認識し、「多職種とのよりよい連携」とはどのようなものか、改めて考えてみましょう。

セラピストと他の病棟スタッフの考え方の違いについて

入院患者さんのリハビリの時間は1日20分から90分程度。限られたリハビリの時間だけでの回復は難しく、病棟での日常生活動作も動作訓練の一環にしたいと理学療法士は考えます。

例えばトイレでの排せつ練習中の患者さんが、時間はかかっても自力で排せつが行える場合。リハビリスタッフは看護師や看護助手に、患者さんがトイレに行くときには患者さん自身の力で動作を行うよう、様子を見ながら促してほしいと考えます。
しかし看護師・看護助手は、動作に時間がかかってしまう患者さんの様子を見て大変そうだと思い、過介助になってしまうことも少なくありません。場合によっては時間短縮のため、全介助やオムツにしてしまうこともあるかもしれません。

同じように起居動作や移乗動作ができる患者さんへの過介助など、病棟では同様のケースが見られることもあります。点滴や検査の時間が迫っているなど、見守るための条件が整わなければそれぞれのスタッフの判断による対応になり、職種や立場によって、患者さんへの関わり方に差が出てしまうのです。

連携の必要性

病棟スタッフの患者さんへの関わり方に差が出た場合、どのような問題が起きるでしょうか。結果的に一番の不利益をこうむるのは、患者さんです。病棟スタッフ全員が同じ目的を共有できていなければ、患者さんの早期回復を阻害することになってしまうのです。

スタッフとリハビリ職の連携のためには、「その患者さんにとって、早期回復による退院のためには今何が一番必要なのか」を、明確に共有する必要があります。そうでなければスタッフの行動がちぐはぐになり、患者さんの回復や退院まで、より時間がかかってしまうのです。

例えば症状も安定し、これからリハビリで離床を促し、ADL(日常生活動作)を上げていくべき患者さんがいたとします。理学療法士がリハビリを促しているにもかかわらず、看護師側と情報の共有ができていなかったために、鼠蹊部に点滴のポートを作られてしまったらどうでしょうか。患者さんは股関節を屈曲させることができず、座位がとれなくなり、離床が遅れるという事態が起きてしまいます。

あるいは車椅子への移乗動作が自立レベルである患者さんが、病棟スタッフに情報が共有されていなかったために病棟での移動は全介助でストレッチャーを使用していたら……。運動する機会を奪われてしまい、退院までに長い時間を要することがあるかもしれません。

リハビリと他の病棟スタッフとの連携がいかに重要か、改めて意識したいですね。

連携を強化するためには?

患者さんの早期回復のためには病棟での連携が必要不可欠。まずは、具体的に行動することから始めましょう。
日ごろのコミュニケーションを大切にするのはもちろんですが、「情報を共有する方法」についてもきちんと考えましょう。カルテを利用するなら、リハビリの記入欄に「ADLの面で向上したこと」を文字の色を変えて記入したり、下線を引いたりして目立つようにしてもいいでしょう。

また患者さんのベッドごとにADL表を作成して、床頭台に掲示する方法もあります。一覧表を用いることで個々の患者さんに対してどの程度の介助が必要なのか、その場でわかるようになります。そのほか、定期的に病棟でカンファレンスを開くことも大切です。できるだけ工夫をして、緊密な連携を取るように心がけましょう。

早期退院を目指して

それぞれの立場はあれども「回復してほしい」という想いは同じはず。患者さんの早期退院のためにも、病棟で働くスタッフはどの職種でも目標をしっかりと共有し、しっかりと連携を図っていきたいですね。

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