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作業療法士のためのストレス解消3つのレッスン2015.03.12

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作業療法士という仕事には大きな意義がある反面、患者さんの生活に深く関わることから、大きなプレッシャーを受けるという面もあります。そのようなプレッシャーを日常的に受けていると、ストレスが知らず知らずのうちに心の中に蓄積されてしまいます。

ストレスが心身に及ぼす影響を考えると、作業療法士にとってストレス解消は重要な仕事の一部。そこで今回は、作業療法士にとってストレスが業務に及ぼす影響を考察しながら、ストレス解消のためのレッスンを紹介していきます。

「根気」「観察力」「想像力」を必要とする職業

作業療法士は患者さんの日常生活に働きかけつつ、身体と精神の両面からアプローチし、社会的適応能力の回復訓練をプログラムする仕事です。身体や心の障害を持つ患者さん一人ひとりと日常生活から向き合い、適切なサポートを行います。

そのため、患者さんの回復訓練を粘り強く続ける「根気」、患者さんの状態をささいな言動から推し量る「観察力」、患者さんが発する小さなサインを見逃さず、起こりうる状態を予測する「想像力」を、常にフル回転させながら、日々の仕事に取り組むことが求められます。

このような心身の緊張感は、ストレスの原因にもなりがちです。どれほど仕事に使命感や誇りを持っていたとしても、常に神経を張っていては、作業療法士のストレスは増すばかりです。

マザー・テレサは「他人の世話をする仕事に情熱は必要ありません。必要なのは、自分に対する世話と同じ日常性なのです。度の過ぎる熱意と情熱は、世話をする方の心を消耗させ、結局は長続きしないのです」と語っています。

認知心理学のストレス実験

ストレスが心身にもたらす影響は、脳科学、生理学、心理学の分野でさまざまな観点から語られています。その中で、作業療法士の仕事に直接的に関係する弊害を指摘しておきましょう。

1950年代にアメリカで行われた認知心理学の実験があります。

被験者は電流の流れるイスに座ります。問題を出し、一定数の問題に誤答すると、そこに電流が流れ、電気ショックが起きると説明します。実際には電気ショックは与えないのですが、被験者の心理に「間違える=電気ショックがくる」という意識を植えつけるのです。そのうえで問題を出すのですが、通常の心理状態であれば、誰でも正解するような簡単な問題であっても、「電気ショックがいつ来るかわからない」というストレス状態にある被験者は、正常な思考ができず、誤答を繰り返すことになりました。

このことからわかったのは、「人間はストレスの続く状態にあると、精神的に不安定になりやすく、正常な観察力と思考力が失われやすくなる」というものでした。

つまり、ストレスが恒常的に続く状態にあると、セラピストにとって重要な「観察力」「思考力」が阻害される危険性が生まれる、ということです。作業療法士にとってのストレス解消は、自分自身にとってばかりでなく、患者さんにとっても大切なものであることがわかるのではないでしょうか。

ストレス解消のための3つのレッスン

そこで、ちょっとした時間で簡単にできるストレス解消の方法を紹介しましょう。

  1. ストレスを予測する
    予測できないストレスほど、心を疲弊させるものです。あらかじめ「いつ」「どのような」ストレスがやってくるか予測しておくことで、心の準備ができます。同時に、その状況をイメージしながら、解決法を事前に頭の中で作り出すメンタルリハーサルを行います。
  2. ストレスを細分化する
    大きなストレスを抱える状況に陥った場合、そのストレスの原因を細分化してみます。そうすることで、「いま」「すぐに」解決できることを作り出し、ストレス全体の量を軽減するわけです。大きな問題を小さくすることで、即座に解決できる問題点を見つけ出す方法です。
  3. ストレスを自分の成長につなげる
    ストレスを感じる状態というのは、自分自身のキャパシティを超えたものが降りかかっている状態でもあります。つまり、ストレスの原因は、自分のキャパシティを広げる良い機会になると考えるわけです。そうすることで、ストレスの原因が自分自身の学びの種となっていきます。

ストレス解消は仕事の一部

人が生きている限り、ストレスを感じる状況はやってきます。しかし、過度のストレスは心身を疲弊させ、人間のさまざまな能力を衰えさせてしまいます。

患者さんと深く向き合う作業療法士の方ならなおさら、本人のストレスが患者さんのリハビリにも影響することになるわけです。ストレス解消の方法を知ることは、作業療法士にとって重要な仕事の一部となるといえるのではないでしょうか。

 

【参考】

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