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40代からでもリハビリ職を目指せる?資格の取得方法や転職事情について解説

公開日:2023.06.07 更新日:2023.06.08

40代からでもリハビリ職を目指せる?資格の取得方法や転職事情について解説

文:rana(理学療法士)

「40代だけれどもリハビリ職に転職したい」「人の役に立つ医療分野で働きたい」と思う方もいらっしゃることでしょう。なかには、現在は別の仕事に従事しながら、医療職に憧れて、転職を考えたとしても、年齢的にやっていけるのか不安を感じる人もいるかもしれません。

また、資格取得が必須になるため、40代からでも目指せるのか、気になることもあるでしょう。リハビリ職には理学療法士、作業療法士、言語聴覚士がありますが、いずれも患者さんの回復をサポートするやりがいのある仕事です。

今回は、40代からでもリハビリ職に就くことができるのか、どうすれば資格が取得できるのかについて、現役理学療法士が解説します。

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40代からリハビリ職に就くことは可能?

結論からいうと、40代からでもリハビリ職に就くことは可能です。理学療法士、作業療法士、言語聴覚士の資格取得自体には年齢制限がなく、国家試験に合格できればリハビリの専門家として働けます。実際に筆者が通っていた夜間の養成校に、42歳で入学して国家試験に合格した方もいました。

また、資格には更新や期限などがないため、一度取得すれば年齢を重ねていっても理学療法士、作業療法士、言語聴覚士を名乗ることができます。

「40代だからリハビリ職を目指すのは不可能だ」などと、ネガティブに思う必要は全くないのです。

リハビリ職の資格を取得するには?

40代からでもリハビリ職を目指せる?資格の取得方法や転職事情について解説

まずは、リハビリ職の資格を取得するための方法について確認しておきましょう。

理学療法士、作業療法士、言語聴覚士いずれも、国家資格を取得するためには厚生労働省が指定する養成校にて3〜4年間のカリキュラムを修了する必要があります。カリキュラム修了後、国家試験に合格できればリハビリ職の資格を取得できる仕組みです。そのため、今からリハビリ職を目指そうとすると、最低でも3年の期間を要します。また養成校に通うことは必須で、年間の学費も必要になります。ある程度の期間、お金をかけて学びを重ねる必要があることを念頭に置いておきましょう。

養成校は主に専門学校、大学があり、最近では夜間クラスを設けている学校も増えています。また、学費も養成校によって違ってくるため、自分の状況に合った学校を選択するとよいでしょう。

40代からリハビリ職を目指す際に知っておくべきこと

40代からでもリハビリ職を目指せる?資格の取得方法や転職事情について解説

リハビリ職に就くための方法には、年齢による違いはありません。ですが、年齢によって置かれている状況が異なるのは避けられない事実です。40代の人がこれからリハビリ職を目指す際に知っておくべきポイントについて紹介しましょう。

勉強と仕事の両立が重要

これからリハビリ職を目指すには、勉強と仕事の両立が重要です。40代となると、すでに他の仕事に従事している場合が多いのではないでしょうか。退職して学業だけに専念できる環境であれば問題ありませんが、現実的には仕事をしながら養成校に通うことを考えている方が多いかもしれません。

しかし、養成校では定期テストや実習があり、授業以外にも勉強時間を確保する必要があります。若い頃と比べて体力的にも厳しくなり、仕事と勉強をこなしていくのも簡単ではありません。今の仕事と勉強を両立させ、資格取得を目指すにはそれなりの覚悟を持つ必要があるでしょう。

就職先が限られる可能性がある

一般的な新卒年齢で就職活動をする人と比べると、40代からの就職活動は簡単にはいきません。リハビリ職が就職先とする病院や施設は、一般的に新卒年齢者を募集することが多く、なかには年齢制限を設けている場合もあります。リハビリ職だけに限ったことではありませんが、やはり年齢が上になるほど就職しにくいのは事実です。資格取得後も、根気強く就職先を探していく覚悟が必要になるでしょう。

就職先は年下上司の可能性が高い

40代から就職すると、上司が年下になる可能性が高くなります。トップとなる管理職は別として、副主任やリーダーなどは20代や30代が任されていることも少なくありません。リハビリ業界は年齢よりも、経験年数が重視される傾向があるため、年下上司ともうまく関係性を作っていく必要があります。

40代からリハビリ職への転職を成功させるには

前述したように、40代からリハビリ職へ転職することは、簡単ではないのが事実です。ではどのようにして成功させればよいのでしょうか。40代からリハビリ職への転職を成功させるためのポイントについて紹介します。

リハビリ職は経験年数が求められることを覚悟する

先ほども述べましたが、リハビリ職は年齢よりも経験年数が重視されます。どの仕事でもそうですが、経験が多い人ほどスキルや知識が磨かれ、リハビリ職として上達していくものです。

その点は割り切って、年齢に関係なく、新人の意識を持って研鑽に励んでいくことが重要です。年下の先輩にも積極的に質問をするなど、謙虚な姿勢で関わるようにしましょう。

介護職や助手として経験を積んでおく

養成校に通いながら、介護施設や病院でアルバイトをしておくと、就職の際に有利になります。なかには資格取得後、そのまま就職につながる可能性もあるでしょう。

また、資格取得以前から関連する業務に就くことで、短期間であっても経験や、やる気をアピールできます。加えて、現場を知っている人材としての強みにもなるでしょう。事前に現場で働くことは転職成功につながります。

就職先の近況をよく調べる

実際に応募する際には、候補先となる職場の人員状況についてよく調べておきましょう。人手不足のために募集をかけている職場は、年齢に関係なく採用する傾向があります。逆に人員が多い回復期病院などは、新卒採用を行う傾向があります。事前に、見学をしたり、知り合いから情報を得たりして、候補先となる職場の状況を確認するのがおすすめです。

40代からリハビリ職を目指すにはそれなりの覚悟が必要

40代からでもリハビリ職に就くことは可能です。しかし、資格を取得するまでに3~4年を要することや就職先が見つけにくいことなど、それなりの覚悟が必要です。リハビリ職に就きたいという気持ちと、自分の置かれている状況、将来性などを照らし合わせて、よく考えてから行動に移すようにしましょう。

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rana(理学療法士)

総合病院やクリニックを中心に患者さんのリハビリに携わる。現在は整形外科に加え、訪問看護ステーションでも勤務。 腰痛や肩痛、歩行障害などを有する患者さんのリハビリに日々奮闘中。 業務をこなす傍らライターとしても活動し、健康、医療分野を中心に執筆実績多数。

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