ケアカンファレンスとは?記録の書き方や関わり方のポイントを徹底解説!
公開日:2024.08.07 更新日:2024.09.11

文:かな(作業療法士)
医療や介護の現場では、患者さんの治療方針や看護介護のプランの方向性を検討するための会議「ケアカンファレンス」が行われます。さまざまな職種が参加するものであり、リハビリ職も例外ではありません。
この記事では、ケアカンファレンスにリハビリ職が参加する意味や参加する際のポイントなどを、病院勤務の現役作業療法士が解説します。
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目次
医療や介護の現場で使われるケアカンファレンスとは
「ケアカンファレンス」とは、医療や介護の現場で、特定の患者さんのケアに関する情報を共有して、治療方針や看護介護プランを検討するために行われる会議を指します。
多職種が参加して、それぞれの視点や専門性から意見を出しあい、患者さんに対する最適なケアの方針を決定します。
呼び方は施設により異なり、特に病院では単純に「カンファレンス」と呼ばれる場合が多いでしょう。参加する職種も施設によって違いがあり、筆者の勤務先となる病院では医師・看護師・介護職・リハビリ職・薬剤師・栄養士・ソーシャルワーカーが参加しています。
ケアカンファレンスの開催頻度に特に規定はなく、各病院や施設によって開催頻度も違います。なお、筆者の勤務先では週に1回の頻度でカンファレンスを実施しています。
リハビリ職がケアカンファレンスに参加するメリットは?
リハビリ職は患者さんの機能回復やQOL向上を目指す専門職ですが、リハビリ内容がADLに活かせていないケースも少なからずあります。ケアカンファレンスに参加することで、他職種との情報共有や連携がスムーズになり、患者さんのADLの向上に役立ちます。
ここからはリハビリ職がケアカンファレンスに参加するメリットについて解説します。
患者さんの生活の様子や困りごとを把握できる
カンファレンスを通して、患者さんが実生活で困っていることや、スタッフから見て日常生活動作(ADL)で困ることなどについて把握しやすくなるのが一番のメリットです。
リハビリ職が患者さんと関わる時間は、どうしても限られてしまいます。一方で看護・介護職の方は、患者さんや利用者さんと関わる時間が長く、昼だけでなく夜間の様子も目の当たりにしていいます。実際にADLの介助にメインで関わるのも看護・介護職です。ケアカンファレンスは、情報を受け取る機会といえます。
リハビリの進捗や目標の共有がしやすくなる
リハビリは専用のリハビリ室で行うことが多いため、他職種はその時の状況を把握しきれないことがあります。
口頭やカルテだけでは、リハビリ中の患者さんの様子や具体的なリハビリの内容などが伝わりにくいかもしれません。そのため、看護・介護職の方が考えている患者さんの身体機能と「実際にできる動き」に乖離が見られる場合があります。
ケアカンファレンスにリハビリ職が参加することで、リハビリの進捗やリハビリでできること、今後の目標や見通しを共有しやすくなるというメリットがあります。
他職種との連携をとりやすくなる
ケアカンファレンスでリハビリの進捗や目標を共有することで、普段のADLと機能面のギャップが大きいと思われることもあるでしょう。その際、看護・介護職の方にADLでの関わり方を変えてもらうように伝えることで、連携しやすくなります。
例えば、それまで排泄にオムツを使用していた患者さんがリハビリではつかまり立ちができることを伝えたうえで、介助下ではトイレでの排泄ができる可能性を提案することで、ADLの向上につなげられます。
リハビリはリハビリ職だけが行うものではありません。病棟などでの日常生活において、身体機能に合ったADLや介助を提供すれば、より効率的にリハビリを進められます。他の職種と一緒にリハビリをしていくイメージをもつことが大切です。
リハビリ職がケアカンファレンス参加する際のポイント

ケアカンファレンスで有意義な時間を過ごし、患者さんのためになる情報共有を行うには事前準備と積極的な発言をすることが非常に大切です。続いて、リハビリ職がケアカンファレンス参加の際に心がけたいことをお伝えします。
評価した内容をまとめておく
身体機能や認知機能などを評価した内容は、あらかじめまとめておきましょう。経過や問題点、リハビリ内容、目標などを事前にまとめることで、カンファレンス時に分かりやすく伝えられます。
初期評価時とカンファレンス時での変化や、今後の予後・予測なども含めておくと、よりよいでしょう。筆者もそうですが、人前で喋るのが苦手な人こそ、入念にまとめて準備しておくとよいですね。
積極的に発言する
患者さんの身体機能やできることを把握しているリハビリ職こそ、ケアカンファレンスでは積極的に発言することをおすすめします。ADLでもっとできそうなことや、今後に活かせそうなことがあれば、他職種に周知することが大切です。
カンファレンス記録の書き方

カンファレンス記録には、公的に決まった書式はありません。そのため、各病院や施設で使いやすい書式を用意しておくと、別の患者さんについてカンファレンスを行う時もスムーズに記録できます。
筆者の勤務先でも、病院の特徴や入院患者さんの傾向に合わせたオリジナルの書式を作成して毎回使用しています。
また、カンファレンスの内容を記録するなら、5W1H(「When:いつ」「Where:どこで」「Who:だれが」「What:何を」「Why:なぜ」「How:どのように」)を明確にして書くとよいでしょう。
特に参加者(職種)や検討内容、目的や背景の記録は重要です。決定事項として、どのようにケアに取り入れるか(How)といった記載もしておきたいですね。
リハビリ職もケアカンファレンスに積極的に参加しよう
ケアカンファレンスでは、看護・介護職の発言が主体となってしまうケースが少なくありません。しかし、リハビリ職がしっかりと現状や身体機能を伝えて、ADLに活かせる内容を意見することで患者さんのADL向上に役立てられます。専門職として問題解消につながりそうなことは積極的に発言して関わっていきましょう。
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参考
チーム医療でリハビリを進める!病棟カンファレンスのススメ|セラピストプラス

かな(作業療法士)
作業療法士/呼吸療法認定士・福祉住環境コーディネーター2級・がんのリハビリテーション研修修了
身体障害領域で15年以上勤務。特に維持期の患者さんの作業療法、退院支援に携わってきました。家では3人の子ども達に振り回されながら慌ただしい日々を送っています。趣味は読書とお菓子作り。
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