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【理学療法士の本音】苦手と感じる患者さんの特徴とは?苦手な患者さんへの対処法について解説

公開日:2024.11.07

【理学療法士の本音】苦手と感じる患者さんの特徴とは?苦手な患者さんへの対処法について解説

文:rana(理学療法士)

理学療法士として、多くの患者さんと関わるなかで、時には「この患者さん、苦手だな」と感じることがありませんか?

患者さんの疾患や性格、境遇などはさまざまで、全員が気の合う方とは限りません。苦手な患者さんを担当する際には、どのような対応をすればよいのでしょうか。

今回は現役理学療法士が、苦手と感じる患者さんの特徴やその対処法について解説します。

理学療法士が苦手と感じる患者さんの特徴

【理学療法士の本音】苦手と感じる患者さんの特徴とは?苦手な患者さんへの対処法について解説

理学療法士として「この人苦手だな」と感じる患者さんには、共通点があると考えられます。筆者の実体験を元に、その特徴をまとめました。

愚痴やマイナスな発言が多い

リハビリ中、愚痴やマイナスな発言が多い患者さんは苦手に感じやすいかもしれません。

患者さんは何らかの障害を抱えてリハビリを受けているので、不安から愚痴や文句が出てしまう気持ちもわかります。けれど、ネガティブな発言を何度も繰り返してしまう患者さんは、リハビリのモチベーションも保ちにくく、思ったように回復しない傾向にあります。

また、愚痴やマイナスな発言ばかりを聞いていると、リハビリを提供する側も前向きな気持ちになりにくくなってしまい、苦手だと感じやすくなります。

質問をしても反応が薄い

理学療法士の質問に対し、反応が薄い患者さんも苦手に感じることが多いでしょう。理学療法士は病態把握のために問診をしますが、患者さんの反応が薄いと詳細な評価ができません。評価に必要な質問とはいえ、何度も繰り返してしまうと、お互いに気まずい雰囲気となり、苦手意識が高まりがちです。

また、信頼関係を築くためにリハビリとは関係のない質問をする場合もあります。あまりプライベートな内容を答えたくない方もいますが、反応が薄い患者さんと関係性を上手く築けずに、苦手だと感じるかもしれません。

必要以上に距離を縮めようとしてくる

時にはリハビリを機に患者さんと親しくなり、プライベートの話に盛り上がることもあるでしょう。お互いが承諾し、仕事に支障をきたさなければそれは問題ないかもしれません。

しかし、こちらはその気がなくても必要以上に距離を縮めてくる患者さんには苦手意識を持ちやすくなります。特に多いのは異性に好意を持たれたり、興味のないものに勧誘されたりするケースです。

こちらは求めていないのに必要以上に距離を縮めようとする患者さんは苦手に感じやすいでしょう。

高圧的な態度で接してくる

上から目線で接してきたり、強い言葉を使ってきたりする患者さんも、苦手に感じやすいものです。理学療法士に限らず、誰でも高圧的な態度で接してこられたら、良い気持ちにはなりません。しかし、なかには横柄な態度でリハビリを受けている患者さんもいます。

理学療法士はどのような患者さんに対してもリハビリを提供する立場にあるため、高圧的な態度で接してこられると苦手意識が強くなる可能性もあります。

苦手な患者さんに対する理学療法士の本音とは

【理学療法士の本音】苦手と感じる患者さんの特徴とは?苦手な患者さんへの対処法について解説

理学療法士も医療従事者とはいえ、1人の人間です。全ての患者さんと良好な信頼関係を築けるわけではありません。

筆者も苦手な患者さんのリハビリ予約が入っていると、朝から憂鬱な気持ちになってしまうこともあります。また、苦手な患者さんがリハビリ終了になったり、中断となったりした場合はホッとしてしまうのも正直なところです。

しかし、経験を積んでスキルや対応力が身についてくると、相手に合わせたり、上手く関係性を構築したりできるようになってきます。リハビリや治療技術と同様、経験年数を重ねていくと苦手に感じる患者さんが少なくなっているように感じています。

もちろん、誰もがそうとは言い切れませんが、いろいろな経験を積むことで苦手意識も変わっていくのではないでしょうか。

理学療法士が苦手な患者さんを担当する際の対応策

経験を積めば苦手な患者さんは減ってくるとはいうものの、どうしても上手くいかない場合もあるでしょう。その際はどんな対応をすればよいのでしょうか。

可能なら複数担当にする

可能であれば、苦手と感じる患者さんを複数担当で対応するとよいでしょう。職場によっては1人の患者さんに、理学療法士が2〜3人で担当するケースもあります。

どうしても苦手意識がある患者さんがいるのなら、1人で抱え込まずに複数担当にすれば気持ち的にも楽になれるはずです。

自分の対応を変える

患者さんの態度や言動が変わらないのであれば、自分の対応を変えてみましょう。

自分の対応が変われば相手にも変化がみられることもあります。相手の態度や言動への捉え方を変えて受け流したり、割り切って深く考えないようにしたりすることで、気持ちの面で楽になる場合もあります。

最低限、医療従事者としての対応は守りつつ、対応を変えて自分の身を守るのも一つの手段です。

上司に担当変更可能か打診する

どうしても苦手意識が拭えず、リハビリに支障をきたすのであれば上司に担当変更可能か打診しましょう。そのまま我慢していると患者さんの回復に支障をきたすどころか、自分の心身にも悪影響が及ぶかもしれません。

理学療法士も1人の人間であり、苦手な人とはどうしても上手くいかないこともあります。疲れ切ってしまう前に早めに上司に相談するようにしましょう。

誰でも苦手な患者さんはいるので無理な我慢は禁物

理学療法士として患者さんに関わる以上、責任を持って、意識を高く持って、リハビリを行うのは当然のことです。けれど、どうしても相性が悪かったり、苦手意識を持ってしまったりする患者さんは存在します。

無理に我慢して病んでしまう前に適切な対応策を取り、仕事に支障をきたさないよう心がけましょう。

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rana

rana(理学療法士)

総合病院やクリニックを中心に患者さんのリハビリに携わる。現在は整形外科に加え、訪問看護ステーションでも勤務。 腰痛や肩痛、歩行障害などを有する患者さんのリハビリに日々奮闘中。 業務をこなす傍らライターとしても活動し、健康、医療分野を中心に執筆実績多数。

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