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理学療法士の勤務時間は?1日のスケジュールや残業時間をご紹介

公開日:2024.11.14

理学療法士の勤務時間は?1日のスケジュールや残業時間をご紹介

文:内藤 かいせい(理学療法士)

理学療法士を目指すにあたって、どのような勤務時間で働くのか気になる方もいるのではないでしょうか。理学療法士は基本的に日勤であり、夜や朝方に働くケースは少ないといえます。

この記事では、理学療法士の具体的な勤務時間や1日のスケジュールについてご紹介します。理学療法士の具体的な働き方を知ることで、職場選びのポイントをおさえられるでしょう。

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理学療法士の勤務時間や休日は?

理学療法士の勤務時間は?1日のスケジュールや残業時間をご紹介

ここでは、理学療法士の勤務時間や休日の情報について解説します。どのような働き方になるのかをよく確認しておくことで、理学療法士になった後のライフスタイルが明確となるでしょう。

理学療法士は基本的に日勤

理学療法士の仕事は、基本的に日勤の勤務形態がほとんどです。そのため、8〜9時頃に出勤し、夕方の17〜18時頃に退勤するスケジュールが一般的といえます。これは患者さんの生活リズムにあわせてリハビリを行う関係上、日勤が基本となっているからです。

職場によっては早番や遅番などが設けられており、出勤・退勤時間が変動する場合があります。しかし、看護師のような夜勤がある職場は少ないといえるでしょう。

休日は週休2日が多い

理学療法士の休日は、基本的に週休2日制を採用している職場が多いのが特徴です。年間の休日数としては110〜120日程度で、一般的なサラリーマンと同じくらいといえます。

休日の取得形態は、大きく分けて2つのパターンがあります。1つ目は「土日祝日の固定休」で、おもにクリニックや介護施設などで採用されているパターンです。2つ目が「シフト制」のパターンで、365日リハビリを提供している病院に多いです。また、夏季休暇やリフレッシュ休暇などの特別休暇を設けている職場もあります。

理学療法士の残業時間は職場によって異なる

タ理学療法士の勤務時間は?1日のスケジュールや残業時間をご紹介

理学療法士の残業時間は、勤務する職場によってさまざまです。令和5年度の賃金構造基本統計調査によると、理学療法士の平均残業時間は月5時間程度とされています。ただし、すべての職場がその平均時間に当てはまるわけではありません。残業が発生するおもな理由としては、以下があげられます。

● カルテの記入
● 書類作成
● カンファレンスへの参加
● 勉強会の参加

残業時間がどのくらいか把握するためには、あらかじめ職場見学の際に質問をしておくとよいでしょう。

出典:令和5年賃金構造基本統計調査

理学療法士の1日の勤務スケジュール例

ここでは、理学療法士の具体的な1日のスケジュール例についてみていきましょう。

【理学療法士の1日のスケジュール例】

8:30 出勤
9:00 朝礼・リハビリ業務開始
12:00 午前のリハビリ業務終了
お昼休み
13:00 午後のリハビリ業務開始
17:00 午後のリハビリ業務終了
片付け
カルテ等の記録入力
18:00 退勤・帰宅

このように、理学療法士は基本的にリハビリが中心で、その合間にカルテをはじめとした書類業務があります。

理学療法士として働くメリット

理学療法士として働くメリットは、以下のとおりです。

● リハビリによる達成感
● 安定した収入
● ワークライフバランスのとりやすさ

理学療法士は、リハビリによって患者さんの身体機能が改善する過程をみられるので、大きなやりがいにつながります。また、理学療法士は景気の変動に左右されにくく、安定した収入を得られる職業といえます。多くの場合は日勤帯での勤務が中心となるため、プライベートな時間を確保しやすく、ワークライフバランスをとりやすいのもよい点です。

理学療法士の大変な点

メリットがある一方で、理学療法士には以下のような大変な点もあります。

● 力仕事が多い
● 常に勉強が必要
● すぐに効果が出ない

理学療法士は患者さんの歩行・立ち上がり介助などをする関係上、一定の体力や力が求められます。力仕事に近い業務を日々行うので、体力的に大変と感じる方もいるでしょう。

また、医療技術や知識は日々進歩しており、最新の情報を常にキャッチアップするために勉強が必要です。休日にセミナーや勉強会に参加する機会も多いので、プライベートが削られるケースもあります。さらに、リハビリの効果はすぐに現れるものではないので、なかなか変化が出ないときに辛いと感じることもあるでしょう。

理学療法士として就職する際の3つのポイント

理学療法士として就職する際は、どのような点に注意すべきなのでしょうか。ここでは、就職時におさえておきたいポイントを解説します。

1.自分のライフスタイルにあった職場を選ぶ

1つ目は、自分のライフスタイルにあった職場を選ぶことです。残業が少ない職場や土日祝日が休みの職場など、自分の生活にあう環境を選ぶことで、プライベートとの両立がしやすくなります。

たとえば、子育て中の方であれば、保育園の送り迎えに対応できる勤務時間の職場が望ましいでしょう。具体的な確認ポイントとしては、以下のとおりです。

● 残業の頻度や平均残業時間
● 休日の取得状況(週休2日制か、祝日出勤があるかなど)
● 有給休暇の取得率
● 育児や介護との両立支援制度の有無

これらの点をしっかりと確認し、自分の理想とするワークライフバランスを実現できる職場を選びましょう。

2.自分の仕事のニーズにあった職場を探す

2つ目は、自分の仕事のニーズにあった職場を探すことです。自分がしたいことや将来の目標などを明確にして、それを実現できる環境を選べば、やりがいを持って働けます。

たとえば、脳卒中のリハビリに特化したいと考えているのであれば、その専門のリハビリ施設を探すとよいでしょう。小児のリハビリに興味がある方は、小児科のある病院や児童発達支援施設などがおすすめです。このように、自分のニーズを明確化したうえで、目標となる理学療法士像に近づける職場を選びましょう。

3.雇用条件をよく確認しておく

3つ目は、雇用条件をよく確認することです。とくに確認すべき雇用条件は、以下のとおりです。

● 給与体系(基本給、諸手当の内訳)
● 勤務時間
● 休日・休暇
● 福利厚生(社会保険の加入状況、退職金制度)
● キャリアアップ支援(研修制度、資格取得支援)

これらの条件を細かく確認することで、入職後のミスマッチを防ぎやすくなります。求人票に記載されていない情報や不明な点があれば、職場見学や面接の際に積極的に質問しましょう。雇用条件をしっかり把握し、自分の希望にあわせることで、長く働き続けられる理想的な職場を見つけられます。

理学療法士の勤務時間を把握しておこう

理学療法士は基本的に日勤で、休日は土日祝日かシフト制の2パターンがあります。夜勤になることは少ないので、比較的ワークライフバランスがとりやすい職種といえます。

理学療法士として就職する際は、自分のライフスタイルやニーズにあった職場の選択が重要です。ぜひ今回の記事を参考にして、職場選びのきっかけにしてみてください。

内藤かいせい

内藤 かいせい

理学療法士として回復期病院と訪問看護サービスに従事し、脳血管疾患や運動器疾患などの幅広い症例を経験する。リハビリで患者をサポートするとともに、全国規模の学会発表にも参加。 新しい業界にチャレンジしたいと決意し、2021年に独立する。現在はWebライターとして活動中。これまでの理学療法士の経験を活かして、医療や健康分野で多くの執筆・監修に携わっている。

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