理学療法士の養成校の夜間部はきつい?理由やメリットについて夜間部卒業者が解説
公開日:2024.11.18 更新日:2024.12.02

文:内藤 かいせい(理学療法士)
理学療法士の養成校には、昼間部だけでなく夜間部に対応している場所があります。しかし、夜間部に通うのはきついのではないかと心配する方もいるのではないでしょうか。夜間部に通って勉強するのは大変な点もありますが、その分さまざまなメリットもあります。
この記事では、夜間部に通っていた筆者が実際にきついと思った点やメリットについてご紹介します。夜間部のリアルな情報を知ることで、養成校を選ぶ際のヒントを得られるでしょう。
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理学療法士の養成校の夜間部がきつい理由
理学療法士の養成校の夜間部に通う際、きついと感じる点がいくつかあります。ここでは、そのきつい理由を詳しく解説します。
自由な時間が少ない
夜間部の養成校に通うと、自由な時間が少なくなる傾向にあります。夜間部の多くは、夕方の18時から21時ごろまでが授業です。そして昼間に仕事やアルバイトをする場合、1日のほとんどの時間が埋まってしまいます。さらに、休日に勉強や課題に取り組むとなると、プライベートの時間はさらに作りにくいといえるでしょう。
このように、夜間部の生徒は自由な時間が限られるなかで、勉強と仕事のバランスをとる必要があります。この点が、夜間部に通うのがきついと感じやすい要素の1つです。
昼間部よりも対応している養成校が少ない
夜間部は、通常の昼間部と比べて対応している養成校が少ない傾向にあります。夜間部の養成校の選択肢が限られるので、その点で苦労する方もいるでしょう。地域によっては周辺に夜間部がないことで、長距離の通学となったり、引っ越しを検討したりする必要があります。
とくに家庭の事情で引っ越しができない方は、通学自体が大きな負担となる可能性があります。このように、夜間部の選択肢が少ないことは、学びたい人にとって大きな課題となりやすいのです。
夜間部の養成校に通うメリット

夜間部はただきついだけでなく、昼間部にはないようなメリットもあります。ここでは、夜間部の養成校に通うメリットについて詳しく解説します。
学費が安い傾向にある
夜間部は、昼間部と比べて学費が安い傾向にあります。養成校の学費は場所によって大きく異なりますが、昼間部と比べて100万円ほど安くなるケースもあります。これは夜間部は昼間部よりも授業数が少ない傾向にあり、それによって費用がかかりにくいからです。
経済的に余裕がない方にとっては、夜間部は大きなメリットといえるでしょう。金銭的な理由で進学を迷っている方にとっては、夜間部という選択肢を検討する価値は十分にあります。
社会人でも通いやすい
夜間部は、社会人にとって通いやすい環境といえます。夜間部は夕方から夜まで授業があるので、日中仕事しながら学校に通えます。実際に、筆者が通っていた養成校でも社会人の方が多く在籍していました。社会人のまま学校に通うことで、収入面の不安の軽減にもなります。
たしかに、仕事と勉強の両立は大変な面もあるでしょう。しかし、キャリアを中断せずに新しい資格取得にチャレンジできることは、社会人にとって非常に価値のある機会といえます。
昼間部よりもゆっくり勉強しやすい
夜間部は昼間部と比較して1日の授業のコマ数が少なく、ゆっくり勉強しやすいメリットがあります。3年制の昼間部の場合、1日の授業は4コマ(1コマ90分)で、9時から16時ごろまで行われます。一方で、夜間部の多くは4年制のカリキュラムを採用しており、その場合は昼間部の半分の1日2コマです。
3年制と比べると、理学療法士になる期間は1年遅くなりますが、余裕を持って授業を受けられます。学習の内容が浅くなるわけではないので、3年制と同じように必要な知識や技術はしっかりと身につけることが可能です。ゆっくりでもいいから着実に理学療法士を目指したい方にとっても、夜間部はおすすめといえます。
夜間部の養成校に通う際の注意点

これまで夜間部のきつい点やメリットについて解説しましたが、実際に通うときに注意すべきポイントがあります。ここでは、その注意点を深掘りして解説します。
日中の仕事時間に影響が出ることも
夜間部に通うと、日中の仕事の勤務時間に影響が出る場合があります。前述したように、多くの夜間部の授業は18時ごろからはじまります。その場合、遅くとも17時には仕事を終える必要があるでしょう。もし通学するのに1時間かかるとすれば、16時には職場を出なければなりません。そうなると、一般的な9時から17時のフルタイム勤務が難しくなります。
パートやアルバイトなら柔軟に時間を調整できますが、正社員の場合は勤務形態を変えないといけないケースが生じます。このような時間の調整によって、収入が減少する可能性があるのです。夜間部に通う際は、こうした仕事への影響も考慮に入れて計画を立てることが大切です。
最終学年になると仕事の両立が難しくなる
最終学年になると、夜間部であっても仕事の両立が難しくなります。4年制の場合、1〜3年次は授業が中心で、最終学年になると「臨床実習」と「国家試験対策」がはじまります。臨床実習とは、実際に医療現場で行われる長期間の実習のことです。臨床実習は数週間から数か月にわたって行われ、その後、国家試験に向けてひたすら勉強する「国家試験対策」が行われます。
これらは日中行われるので、仕事をする時間はほとんどないと思ったほうがよいでしょう。そのため、最終学年では約1年間、収入が得られなくなる可能性があります。事前に十分な貯蓄をしておくか、奨学金などの経済的支援を検討しておくことが重要です。
理学療法士の養成校の夜間部はきついだけじゃない
夜間部の養成校はプライベートの時間があまりとれず、地域によっては通いにくい点がつらいと感じることがあります。一方で夜に授業があるので、社会人でも通いやすく、学費も安いのが大きなメリットです。
筆者の率直な感想として、現役の学生やそうでない方関係なく、夜間部は選択肢の1として考えておいて損はありません。ぜひ今回の記事を参考にして、夜間部の入学を検討してみましょう。

内藤 かいせい
理学療法士として回復期病院と訪問看護サービスに従事し、脳血管疾患や運動器疾患などの幅広い症例を経験する。リハビリで患者をサポートするとともに、全国規模の学会発表にも参加。 新しい業界にチャレンジしたいと決意し、2021年に独立する。現在はWebライターとして活動中。これまでの理学療法士の経験を活かして、医療や健康分野で多くの執筆・監修に携わっている。
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