医療介護・リハビリ・療法士のお役立ち情報

セラピストプラス

マイナビコメディカル
マイナビコメディカル

医療介護・リハビリ・療法士のお役立ち情報

セラピストプラス

理学療法士におすすめの民間資格とは?取得のメリットやポイントもご紹介

公開日:2025.01.27 更新日:2025.10.01

理学療法士におすすめの民間資格とは?取得のメリットやポイントもご紹介

文:内藤 かいせい(理学療法士)

理学療法士の仕事の幅を広げるためには、どのような民間資格の取得がおすすめか知りたい方はいませんか?理学療法士に関係する資格は民間・公的を含めて多くの種類があり、それぞれ取得方法が異なります。

この記事では、おもな資格の種類や取得するメリットをご紹介します。自分の目的にあった資格を取得することで、理学療法士のキャリアが広がるきっかけとなるでしょう。

おすすめ特集

理学療法士が民間資格を取得するメリット

理学療法士が民間資格を取得すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、具体的なメリットについて解説します。

専門性の獲得

資格の取得によって、特定分野の専門性を高められます。専門性を獲得できれば、患者さんに対して質の高いリハビリの提供につながります。チーム医療のなかで重要な役割を担えるようになれば、理学療法士としての価値も高まるでしょう。

このように、専門性の獲得は患者さんの信頼を得るだけでなく、医療機関内での評価を高めるきっかけとなります。

給料アップ

民間資格の取得によって、理学療法士の給料アップにつながる可能性があります。職場によっては、特定の資格保有者に対して資格手当を支給しているケースがあります。資格手当がある場合、就業規則や上司に確認して、どの資格が該当しているのか確認してみましょう。
また昇給の際にも、資格の有無が評価基準として考慮されやすくなるでしょう。このように、民間資格の取得は理学療法士にとって収入向上の有効な手段といえます。

キャリアアップ

資格の取得は、理学療法士のキャリアアップのきっかけにもなります。たとえば、介護支援専門員(ケアマネジャー)の資格があれば、介護保険制度に関係する職場で働くことが可能です。スポーツ関連の資格を取得すれば、プロスポーツチームやフィットネスクラブでも活躍できるでしょう。

民間資格は理学療法士のみならず、新たな分野でのキャリアアップも実現できます。

モチベーションの向上

資格の取得は、仕事に対するモチベーションの向上にもなるでしょう。資格取得によって新しい知識やスキルを習得すれば、今までとは異なる視点を持てるようになり、質の高いアプローチや仕事への意欲向上につながります。

理学療法士におすすめの民間資格・公的資格

理学療法士におすすめの民間資格とは?取得のメリットやポイントもご紹介

理学療法士に関係する民間資格・公的資格は、非常に数多くあります。ここでは、そのなかでも代表的な資格についてご紹介します。

登録理学療法士

登録理学療法士は、理学療法士として継続的な学習を行っていることを証明する資格です。

これは日本理学療法士協会が設けている、「生涯学習制度」の基盤となる資格といえます。この資格によって質の高いリハビリの提供につながり、後述する「認定理学療法士」と「専門理学療法士」の取得が可能となります。

登録理学療法士を取得するには、まず日本理学療法士協会に入会したうえで、前期研修と後期研修の履修が必要です。登録理学療法士は、キャリアアップを考える理学療法士にとって重要な資格といえるでしょう。

認定理学療法士

認定理学療法士とは、専門性の高いスキルを保有している理学療法士であることを証明する資格です。

登録理学療法士の上位資格のような位置付けにあり、こちらも日本理学療法士協会によって設けられています。認定理学療法士を取得するための流れとしては、以下のとおりです。

● 日本理学療法士協会の会員になる
● 指定されたカリキュラムの受講、学術研修大会の参加をする
● 認定試験に合格する

この資格の取得によって、専門的な知識と技術を持つ理学療法士として認識されるため、患者さんやスタッフからの信頼も高まりやすくなります。また、転職や給与面でメリットとなる場合もあるでしょう。

専門理学療法士

専門理学療法士は、認定理学療法士からさらに高度な専門性を保有していることを証明する資格です。

こちらも日本理学療法士協会による制度で、認定理学療法士の上位資格という位置付けです。専門理学療法士になるための流れは、以下のとおりです。

1. 認定理学療法士を取得する
2. 指定されたカリキュラムの受講、学術大会の参加をする
3. 学術大会で発表をする
4. 論文を執筆する
5. 口頭試問に合格する

このように、認定理学療法士よりも取得難易度は高い傾向にあります。その分専門分野のエキスパートとして評価されやすく、転職や昇進の際に有利になることも多いでしょう。

日本糖尿病療養指導士

日本糖尿病療養指導士とは、糖尿病の方に対して質の高い療養指導ができることを証明する資格です。

日本糖尿病療養指導士認定機構が認定している資格であり、取得条件としては以下のとおりです。

・理学療法士、看護師などの資格を所有している
・過去10年で2年以上の実務経験があり、1,000時間以上の糖尿病患者の療養指導を行っている
・糖尿病療養指導の経験が10例以上ある
・指定された講習の受講を修了している

資格を取得することで、糖尿病療養指導のエキスパートとして認められ、患者さんのQOL向上に大きく貢献できるでしょう。

心臓リハビリテーション指導士

心臓リハビリテーション指導士とは、日本心臓リハビリテーション学会によって設けられた資格です。循環器疾患の患者さんに対するリハビリや、ケアを行うための知識や技術が備わっていることを証明するものです。心臓リハビリテーション指導士になるための条件としては、以下があげられます。

● 日本心臓リハビリテーション学会の講習会に受講している
● 理学療法士や医師、看護師などの指定された資格を保有している
● 日本心臓リハビリテーション学会の会員を2年以上継続している
● 心臓リハビリ指導の実地経験が1年以上、または心臓リハビリ研修制度で受験資格認定証を交付されている

循環器疾患の患者さんに対してリハビリを行うことが多い方は、こちらの取得を検討してみましょう。

認知症ケア専門士

認知症ケア専門士とは、認知症患者へのケアに関する知識と技術が備わっていることを証明する資格です。これは、日本認知症ケア学会が設けている民間資格です。

この資格を取得するためには、3年以上の認知症ケアの実務経験が求められます。そのうえで、認定試験(一次・二次)の合格で資格を取得できます。認知症ケア専門士には、上位資格の「認知症ケア上級専門士」があるので、興味がある方はこちらの取得も検討してみましょう。

呼吸療法認定士

呼吸療法認定士とは、呼吸療法に関する知識・技術のスキルアップを目的に設けられた資格です。以下の3学会が合同で認定しており、正式名称は「3学会合同呼吸療法認定士」です。

● 日本胸部外科学会
● 日本呼吸器学会
● 日本麻酔科学会

呼吸療法認定士の資格を取得するためには、以下の条件が必要です。

1. 理学療法士や看護師などの資格を保有し、2年(准看護師は3年)以上の実務経験がある
2. 指定された学会や講習会に一定回数出席している
3. (1)(2)を満たしたうえで、認定講習会を受講する

これらの条件を満たしたのち、認定試験に合格すると資格を取得できます。

健康運動指導士

健康運動指導士は、安全で効果的な運動プログラムの作成と指導を行うための資格です。この資格の取得によって、生活習慣病の予防や健康水準の維持・改善など、運動面からの専門的なサポートを提供できます。

理学療法士がこの資格を取得する場合、4年制以上の大学卒業者であることが条件です。理学療法士の知識と健康運動指導士の技術を組み合わせることで、リハビリと運動指導の両面からアプローチができるようになるでしょう。

福祉住環境コーディネーター

福祉住環境コーディネーターとは、住環境整備に関する専門知識を持つことを証明する資格です。理学療法士としての知識と組み合わせることで、より実践的な住環境整備の提案ができます。

福祉住環境コーディネーターは東京商工会議所が認定しており、1級から3級まであります。
受験資格に制限や条件はなく、誰でも受験が可能です。もっとも階級が高い1級からの受験もできますが、基本的に2・3級から取得するのが一般的です。試験は年2回実施され、多肢選択式の問題で出題されます。

NST(栄養サポートチーム)専門療法士

NST(栄養サポートチーム)専門療法士とは、栄養に関する高い知識や技術を保有していることを証明する資格です。患者さんの栄養状態を改善し、QOL(生活の質)の向上を目指すチーム医療において、役立つ資格といえます。

日本栄養治療学会が認定しているNST専門療法士になるには、以下の条件が必要です。

1. 日本栄養治療学会(JSPEN)会員である
2. 栄養管理士や理学療法士などの国家資格を取得して3年以上
3. 医療・福祉施設に勤務し、栄養サポートに関する業務に従事した経験がある
4. JSPEN学術集会に1回(10単位)以上参加している
5. NST専門療法士受験必須セミナーに受講している
6. (4)(5)を含む、合計30単位を取得している
7. JSPEN認定教育施設での40時間の実地修練を修了している

これらの条件を満たしたうえで、認定試験に合格することで資格を取得できます。

介護支援専門員(ケアマネジャー)

介護支援専門員(以下:ケアマネジャー)とは、要介護者や要支援者の生活をサポートし、適切な介護サービスを提供する資格です。ケアマネジャーは、介護保険サービスを利用するために必要なケアプランの作成を担う役割があります。そのため、介護サービスを利用するうえで重要となる資格です。

ケアマネジャーの資格を取得するには、まず理学療法士や介護福祉士などの資格を保有したうえで、5年以上の実務経験が求められます。その後の流れは、以下のとおりです。

1. 介護支援専門員実務研修受講試験に合格する
2.介護支援園専門員実務研修を受ける
3.資格が交付される

介護分野でのキャリアアップを考えている方は、ぜひケアマネジャーの資格取得を検討してみましょう。

スポーツ関係の資格

スポーツ関係の資格には、さまざまな種類があります。代表的な資格としては、以下のとおりです。

● JSPO-AT(日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー)
● JATAC-ATC(ジャパン・アスレティック・トレーナー)
● NSCA-CPT(NSCA認定パーソナルトレーナー)
● CSCS(認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)

これらの資格取得には、講習の受講や認定試験の合格が必要です。このような資格を取得することで、スポーツ分野でのキャリアを築きやすくなります。スポーツ分野に携わっている、または興味がある方は、ぜひ資格の取得を検討してみてください。

理学療法士が民間資格・公的資格を取得する際のポイント

理学療法士におすすめの民間資格とは?取得のメリットやポイントもご紹介
理学療法士が資格を取得するためには、どのようなことをおさえておくべきなのでしょうか。

ここでは資格取得の際のポイントを解説します。

資格取得の目的を明確にする

理学療法士が民間資格を取得する際は、目的を明確にすることが重要です。目的があいまいなまま資格を取得しても、その知識や経験をうまく活用できない可能性があります。

資格取得の目的としては、専門性の向上やキャリアアップなどがあげられます。たとえば、循環器分野で専門性を高めたい場合は心臓リハビリテーション指導士を、介護分野でキャリアアップしたいならケアマネジャーの資格取得がおすすめです。このように、自分の将来のビジョンや働きたい分野に応じた資格の選択が大切です。

計画的に進める

理学療法士が民間資格を取得する際は、計画的に進めましょう。資格のなかには取得に年単位の時間がかかるものもあるため、無計画に取り組むと挫折する恐れがあります。

計画的に進めるためには、まず資格の取得要件や試験日程を詳しく調べましょう。さらに、日常業務と並行して勉強時間を確保するために、月単位や週単位でのスケジュール管理も重要です。無理のない学習計画を立てれば継続的な取り組みが可能となり、資格取得の成功率も高まります。

民間資格の取得で理学療法士としてスキルアップしよう

理学療法士が民間資格を取得することで、キャリアアップや専門性の獲得など、さまざまなメリットを得られます。理学療法士に関係する資格が非常に多いため、自分の目的に適した種類を選択することが重要です。

資格によっては複雑な要件のものもあるので、計画的に取得を進めていきましょう。ぜひ今回の記事を参考にして、資格取得を目指してみてください。

参考

日本理学療法士協会|生涯学習制度について
日本理学療法士協会|認定・専門理学療法士制度について|生涯学習
CDEJとは – 一般社団法人日本糖尿病療養指導士認定機構
指導士・認定医 – JACR日本心臓リハビリテーション学会
日本認知症ケア学会|認知症ケア専門士
医療機器センター|3学会合同呼吸療法認定士
日本栄養治療学会|NST専門療法士認定資格制度

内藤かいせい

内藤 かいせい

理学療法士として回復期病院と訪問看護サービスに従事し、脳血管疾患や運動器疾患などの幅広い症例を経験する。リハビリで患者をサポートするとともに、全国規模の学会発表にも参加。 新しい業界にチャレンジしたいと決意し、2021年に独立する。現在はWebライターとして活動中。これまでの理学療法士の経験を活かして、医療や健康分野で多くの執筆・監修に携わっている。

中原 義人(理学療法士))

監修:中原 義人(理学療法士)

札幌医科大学保健医療学部理学療法学科 卒業
急性期病院、訪問看護ステーション、慢性期病院にて勤務。通所・訪問リハビリテーションの立ち上げを経験。

【監修者コメント】
様々な民間資格の取得により理学療法士としてのスキルアップはもちろんの事、キャリアアップにも活かせる可能性があり、私自身も複数の資格にチャレンジしてきました。資格によっては診療報酬における施設基準に位置付けられているものもあり、その場合はよりキャリアアップに活かしやすいといえます。各資格には3~5年の期間ごとの更新制度が設けられていることが多く、計画的に取得するだけではなく、資格の維持にどれだけのコスト(時間、お金など)を要するかについても情報収集しておくことをお勧めします。せっかく取得した資格をすぐに流してしまう事は、取得にかけたコストが無駄になってしまう可能性もあるため、その点も含めたビジョンを持つことで資格を有効に活かすことができると考えられます。
今よりさらに良い環境で働けるよう
キャリアドバイザーが全力でサポートします
\今すぐ1分で完了/

    <PR>マイナビコメディカル

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  •  LINEで送る

他の記事も読む

おすすめ

TOPへ