理学療法士と結婚するメリット・デメリットは?事前に相談すべきポイントも解説
公開日:2025.01.28 更新日:2025.09.05

文:内藤 かいせい(理学療法士)
理学療法士との結婚を視野に入れる際に、どのようなメリット・デメリットがあるのか気になる方もいるのではないでしょうか。理学療法士は国家資格であり、給料が安定していて日勤が中心という特徴があります。一方で、決して年収が高いわけではないため、共働きが必要となる可能性が高いです。
この記事では、理学療法士との結婚のメリット・デメリットや、事前に話し合うべきポイントをご紹介します。理学療法士の情報についてよく知ることで、幸せな結婚生活を送るきっかけとなるでしょう。
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目次
理学療法士とはどんな仕事?
理学療法士は、ケガや病気で身体機能が低下した方に対して、リハビリを提供する職種です。リハビリによって、患者さんの身体機能の改善や動作の獲得を目指せるようにサポートします。理学療法士は医療機関だけでなく、介護施設やスポーツジムなど、幅広い領域で活躍しています。
また理学療法士は国家資格であり、取得するには養成校に通ったうえで国家試験に合格しなければいけません。
理学療法士と結婚するメリット

理学療法士と結婚する場合は、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、具体的なメリットをご紹介します。
国家資格で収入が安定している
理学療法士は国家資格なので、安定した収入を見込めるメリットがあります。一度国家資格を取得すれば、理学療法士として働き続けられるため、仕事に困ることは少ないでしょう。
また、理学療法士の仕事は景気の変動に左右されにくく、常に安定した収入を得やすい職種です。収入が安定することは、経済的にも大きな強みといえるでしょう。
医療知識がある
理学療法士は医療従事者のため、専門的な知識を身につけている職種です。医療知識は仕事だけでなく、日常生活でも役立ちます。
たとえば、身体の不調やケガが生じた際に、適切なアドバイスを受けられます。なにか身体のトラブルが起きた際でも対応してくれるので、頼りになる場面も多いでしょう。
日勤が中心
理学療法士の仕事は基本的に日勤であり、夜勤がある職場はほとんどありません。そのため、結婚生活の円滑化につながります。同じような生活リズムであれば予定も組みやすく、家事や子どもの世話も分担しやすくなるでしょう。
シフト制ではなく土日祝日が休みの職場も多いため、休日の予定を立てやすいのもメリットです。
転勤の心配が少ない
理学療法士は仕事の関係上、転勤の心配が少ない職種です。大規模な医療機関や介護施設であっても転勤になるケースはほとんどなく、異動があっても職場内や近隣地域で完結する場合が多いです。マイホームの購入を検討する際も将来的な転勤を心配する必要がないため、長期的な計画を立てやすくなるでしょう。
このような職業の特性により、理学療法士との結婚では住環境の変化に悩まされることが少なく、安定した家庭生活を築きやすいメリットがあります。
理学療法士と結婚するデメリット

理学療法士と結婚するうえで、メリットだけでなくデメリットも把握しておく必要があります。ここでは、具体的なデメリットについて解説します。
給料が高いわけではない
理学療法士の給料は、決して高いわけではありません。令和6年度の「賃金構造基本統計調査」によると、理学療法士の平均年収は「約444万円」とされています。ほかの医療職を含めた平均年収を、以下の表にまとめました。
| 職種 | 平均年収 |
|---|---|
| 医師 | 約1,338万円 |
| 薬剤師 | 約599万円 |
| 看護師 | 約520万円 |
| 准看護師 | 約417万円 |
| 放射線技師 | 約550万円 |
| 臨床検査技師 | 約504万円 |
| 理学療法士 | 約444万円 |
理学療法士は、医療職のなかでは平均年収が低い傾向にあることがわかるでしょう。このような状況から、理学療法士と結婚を考える際は、給料面での工夫が必要になる場合があります。
仕事で忙しいことも
理学療法士は、職場によっては忙しい生活を送っている方もいます。その理由としては、以下のとおりです。
● 休日出勤がある
● 研修や勉強会が頻繁にある
このような忙しさは、結婚生活にも影響を与える可能性があります。たとえば、家族との時間が取りにくくなったり、家事の分担が偏ったりすることがあるでしょう。仕事のストレスを家庭に持ち込んでしまい、コミュニケーションにすれ違いが生じる恐れもあります。
充実した結婚生活を送るためには、お互いの仕事を理解し、支え合う関係を築くことが重要です。
【シフト制の職場の場合】休みがあわない
シフト制の職場で働く理学療法士の場合、パートナーと休みがあわないデメリットが生じる可能性があります。土日祝日にもリハビリを提供する医療機関や介護施設が増えており、理学療法士もシフト勤務を求められるケースが多くなっています。
パートナーが土日休みの場合、お互いの休日がなかなか重ならない状況が発生することも珍しくありません。このような休日のずれは、夫婦間のコミュニケーション不足や孤独感につながることもあります。
理学療法士との結婚で決めておきたい3つのポイント
理学療法士の方と結婚する際に決めておきたいポイントとして、以下の3つがあげられます。
2. 共働きを検討する
3. 家事の分担をする
4. 休日のルールを決めておく
ここでは、それぞれのポイントを詳しく解説します。
1.理学療法士の仕事を把握しておく
1つ目は、理学療法士の仕事内容を把握しておくことです。前述したように、理学療法士は病気やケガで身体機能に障害がある方にリハビリを提供する職種です。仕事内容を把握しておくことで、パートナーの日々の業務や心身の状態をより深く理解しやすくなります。
パートナーの気持ちに寄り添えれば、適切なサポートができるでしょう。結果として、より良好なコミュニケーションをとれるようになります。
2.共働きを検討する
2つ目は、共働きを検討することです。前述したように、理学療法士の給料は安定しているものの、決して高いわけではありません。そのため、パートナーだけの収入で家計を支えるのは難しいケースが多いでしょう。
共働きを選択することで、家計にゆとりが生まれ、豊かな生活を送りやすくなります。共働きする際は、お互いの仕事を尊重し合える関係性を築けるようにして、ストレスのない生活を送れるようにすることが重要です。
3.家事の分担をする
3つ目は、家事の役割分担をしておくことです。とくに共働きの場合、お互いが仕事で忙しいなかで家事をうまくこなすには、役割分担が欠かせません。家事の分担を明確にすれば、一方に負担が偏ることを防ぎ、ストレスの軽減につながります。
分担を決める際は、お互いの仕事のスケジュールや体力的な負担を考慮しましょう。仕事の状況や生活スタイルの変化に応じて適宜調整することで、快適に過ごすきっかけとなります。
4. 休日のルールを決めておく
4つ目は、休日の過ごし方についてルールを決めておくことです。理学療法士は、勤務先によってはシフト制で休日が不規則になることがあります。スキルアップのために休日に勉強会や研修に参加する機会も少なくありません。
このような状況を踏まえつつ、あらかじめ休日のルールを話し合っておくことが大切です。具体的には「月に2回は必ず一緒に過ごす日を作る」「勉強会に参加する際は事前に相談する」などのルールを設けるとよいでしょう。休日のルールを明確にしておけば、お互い理解しあえる関係を築きやすくなります。
理学療法士は結婚後も働きやすい?
理学療法士は結婚後も働きやすい職種なのでしょうか。ここでは、結婚後も理学療法士として働けるのかを解説します。
産休・育休制度が整っている
理学療法士の職場では産休・育休制度が整っている場所が多い傾向にあります。理学療法士は女性の割合が増えているため、妊娠や育児に関する制度の整備が進んでいます。産休・育休制度はもちろん、そのほかの支援制度を設けている職場も少なくありません。
なかには託児所を設けている職場もあるため、育休明けの仕事も安心して取り組めるでしょう。実際に、筆者が理学療法士として働いていた職場では託児所が設けられており、多くのスタッフが利用していました。これらのことから、理学療法士は結婚後も長期的なキャリアプランを立てやすく、安心して家庭と仕事の両立を図れます。
勤務形態も柔軟に変更しやすい
理学療法士は勤務形態を柔軟に変更しやすく、ライフステージにあわせて働き方を調整しやすい職種です。たとえば、結婚や出産を機に常勤から非常勤へ変更したり、子育て中は時短勤務を選択したりできます。職場によっては土日祝日のみの勤務や、午前中だけの勤務といった変則的なスケジュールにも対応してくれるでしょう。
理学療法士は結婚後の生活スタイルの変化にあわせて働き方を柔軟に調整できるため、長期的に安定したキャリアを築きやすい職種といえるでしょう。
ブランク明けでも復職しやすい
理学療法士はブランクができても、復職しやすい職種です。その理由として、まず国家資格であることがあげられます。理学療法士は更新制ではないため、数年間のブランクがあっても資格そのものは有効です。
また、高齢化によって理学療法士の需要が増えており、多くの医療機関や介護施設で求められている状況が続いています。「ブランクOK」の記載がある求人も多く、ブランクがあっても職に困りにくいメリットがあります。このように、理学療法士は結婚や子育てで一時的にキャリアを中断しても、安心して職場復帰できるでしょう。
理学療法士がブランクがあっても働きやすい理由について、さらに詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:理学療法士はブランクがあっても働ける?復職しやすい理由とおすすめの職場を解説
理学療法士と結婚するための計画を立てよう
理学療法士は収入が安定しており、医療知識もあるため、身体の不調時にサポートしてくれるメリットがあります。一方で、収入は決して高いわけではなく、職場によっては多忙の方もいるでしょう。
理学療法士と結婚するためには、仕事内容について理解したうえで、共働きや家事の分担などを検討することが重要です。ぜひ今回の記事を参考にして、充実した結婚生活を目指してみましょう。
参考
政府統計の総合窓口|賃金構造基本統計調査 / 令和6年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種

内藤 かいせい
理学療法士として回復期病院と訪問看護サービスに従事し、脳血管疾患や運動器疾患などの幅広い症例を経験する。リハビリで患者をサポートするとともに、全国規模の学会発表にも参加。 新しい業界にチャレンジしたいと決意し、2021年に独立する。現在はWebライターとして活動中。これまでの理学療法士の経験を活かして、医療や健康分野で多くの執筆・監修に携わっている。

監修:関 勇宇大(理学療法士)
2014年、理学療法士免許を取得。回復期リハビリテーション病院にて、脳血管障害患者を中心にリハビリテーション計画を立案し、早期社会復帰を支援。訪問リハビリでは、在宅療養者とその家族に対し、生活環境に即した個別支援を提供。臨床経験で培った専門的知見をもとに、現在は医療ライターとして活動。運動療法クラウドサービス『リハサク』では、運動メニューの解説・動画制作も担当し、医療と表現の両面から、実用性と信頼性の高い情報発信を行っている。
理学療法士は、医療や介護、地域社会の現場で幅広く活躍する国家資格を有する専門職です。結婚生活においては、安定した職業基盤や健康に関する知識を共有できる点が大きなメリットとなります。一方で、収入水準や職場の多忙さは現実的な課題であり、家庭生活と仕事の両立に影響を及ぼす場合もあります。大切なのは、理学療法士という仕事の特性を正しく理解し、互いの価値観や生活スタイルを尊重することです。特に家事や育児の分担、共働きの可否といった具体的なテーマについては、事前にしっかり話し合っておくことが円満な生活につながります。理学療法士の専門性は家庭にもプラスに働く一方で、支え合いの姿勢が欠かせません。
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