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【仕事が辛い】言語聴覚士が病む原因とは?病む前に知っておきたい対処法も

公開日:2025.04.05

【仕事が辛い】言語聴覚士が病む原因とは?病む前に知っておきたい対処法も

文:tokoshi(言語聴覚士)

言語聴覚士は、患者さんの「聞く・話す・食べる」をサポートする重要な役割を担う仕事です。

しかし、その責任の重さやプレッシャーからメンタルヘルスに影響を及ぼすことがあります。

また、医療現場では日々さまざまなストレス要因にさらされ、心身のバランスを崩してしまうことも少なくありません。

しかし、不調の原因に気づき、早期に対処することで、心を守りながら充実したキャリアを築くことが可能です。

本記事では、言語聴覚士が仕事で抱えやすいストレスの要因と対処法について紹介します。

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言語聴覚士が仕事で病みやすい原因とは?

【仕事が辛い】言語聴覚士が病む原因とは?病む前に知っておきたい対処法も
言語聴覚士は、業務において責任感やコミュニケーションが求められるため、対人ストレスからメンタルヘルスに不調を来す人もいます。

本章では、言語聴覚士が仕事で病みやすい原因について探っていきます。

業務内容のプレッシャーと責任感

言語聴覚士はリハビリの成果が求められる職業です。

しかし、患者さんの状態によっては回復が見えにくいこともあり、「このリハビリ方法で本当に適切なのか?」と自問することがあります。

また、「食べる」機能のリハビリを担当するうえで、誤嚥による肺炎などの重大なリスクを防ぐことも重要な役割の一つです。

そのため、わずかなミスが患者さんの健康に直結する可能性があり、大きなプレッシャーと責任を感じる要因となっています。

職場での環境や対人関係の問題

医療現場やリハビリ施設では、医師、看護師、理学療法士など多職種との連携が不可欠です。

その際に意見が対立したり、コミュニケーションが円滑に進まなかったりすると業務が滞る場合があります。

特に、上下関係が厳しい医療現場では人間関係のトラブルが発生しやすく、それがメンタルヘルスの不調を引き起こす要因となることもあります。

患者さんや家族とのコミュニケーション負担

全ての患者さんがリハビリに前向きとは限らず、リハビリを拒否する患者さんへの対応に悩むこともあります。

また、言語聴覚士にとって、患者さんだけでなくその家族とのコミュニケーションも重要な役割の一つです。しかし、家族からの過度な期待が精神的な負担となることもあります。

たとえば、「もっと早く話せるようにならないのか」「退院までに普通の食事ができるようにならないのか」といった期待に応えたり、プレッシャーに耐えたりするのは簡単ではありません。

人手不足や長時間労働による疲労感

言語聴覚士は、医療や介護の現場だけでなく、近年は小児教育や災害現場など、活躍の場を広げており、需要に対して不足していると言われています。

慢性的な人手不足のなかで、限られた時間とリソースで多くの患者さんに対応しなければならないのが現状です。

その結果、残業が増えたり十分な休憩が取れなかったりすることもあります。こうした状況が続くと、身体的な疲労が蓄積し、メンタルヘルスに悪影響を及ぼすケースもみられます。

ストレスで病む前に試したい対処法

【仕事が辛い】言語聴覚士が病む原因とは?病む前に知っておきたい対処法も

メンタルヘルスに不調を感じながら仕事を続けることは、心身ともに大きな負担になるため注意が必要です。本章では、ストレスで病む前に試したい対処法を紹介します。

信頼できる職場の人に相談する

信頼できる上司や同僚に相談することで、状況が改善する場合があります。

同じ職場で働く人だからこそ共感できる辛さがあり、「自分だけが辛いのではない」と感じられることで、心の負担が軽くなることもあります。

また、相談することで、新たな視点や解決策が見つかるかもしれません。

担当部署の変更を希望する

特定の部署や業務、人間関係がストレスの原因になっている場合は、異動を希望するのも一つの方法です。

たとえば、筆者が以前いた職場では、回復期から維持期に異動したことで「仕事が楽しくなった」と感じた人もいました。

施設内で異動が可能な場合、業務内容や環境が変わることで負担が軽減される場合もあるため、可能であれば上司や人事担当者に一度相談してみるといいでしょう。

休職・転職をする

心身の限界を感じたら、無理をせず、休職や転職を検討してみましょう。休職期間中に心身を整えることで、新たな視点を得られることもあるでしょう。

また、別の病院や施設に転職すると、あなたに合った働き方を見つけられるかもしれません。

キャリアチェンジも選択肢の一つ

言語聴覚士の業務に苦痛を感じている場合、前向きにキャリアチェンジを検討することも得策です。

言語聴覚士はブランクがあっても復職しやすい職種のため、一度言語聴覚士の業務から離れて、自分のキャリアを見直すのもいいでしょう。

「国家資格を取得したのに、資格を活かさないのはもったいない」と感じる場合は、言語聴覚士の経験を活かして、教育や研究分野、フリーランスなど新たなキャリアパスを模索するのもおすすめです。

日常からできるストレス対策を考えよう

言語聴覚士は、患者さんの「聞く・話す・食べる」をサポートする専門的な業務を担うため、 多くの責任やプレッシャーを抱えやすい職業です。

職場でのコミュニケーションや業務負担、人間関係のストレスなどがメンタルヘルスに影響を及ぼすこともあります。

そのため、信頼できる人に相談したり、休職や転職、キャリアチェンジを検討したりすることが重要です。

また、心の健康を保つためには、「定期的に自分のメンタル状態を見つめ直すこと」や「十分な休息とリフレッシュの時間を確保すること」など、日常的な対策を取り入れるといいでしょう。

 

tokoshi

tokoshi

言語聴覚士
回復期で失語症と高次脳機能障害を中心としたリハビリ業務に携わる。その後転職し、看取り施設で「最期の食事」を言語聴覚士として支援。現在は訪問リハビリやデイサービスでリハビリをしながらライターとしても活動しています。

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