医療介護・リハビリ・療法士のお役立ち情報

セラピストプラス

マイナビコメディカル
マイナビコメディカル

医療介護・リハビリ・療法士のお役立ち情報

セラピストプラス

足の外側が痛い原因とは?考えられる筋や骨の問題や対処法を解説

公開日:2025.06.29 更新日:2025.07.01

足の外側が痛い原因とは?考えられる筋や骨の問題や対処法を解説

運動時に足の外側が急に痛むようになり、その原因を知りたい方もいるのではないでしょうか。足の外側が痛む原因として、筋肉や腱による問題があり、なかには骨折しているケースもあります。

この記事では、足の外側が痛む原因と、その対処法をご紹介します。原因に対するケアの方法を知ることで、痛みの軽減につながるでしょう。

おすすめ特集

足の外側が痛い原因とは?

足の外側が急に痛む原因には、どのようなものがあげられるのでしょうか。ここでは、その原因について解説します。

腸脛靭帯炎(ランナー膝)

腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)とは、膝の外側についている「腸脛靭帯」が炎症を起こした状態のことです。膝の屈伸運動を繰り返すことで腸脛靭帯が大腿骨(太ももの骨)と接触し、摩擦が起こることで炎症が現れます。症状としては、運動時の膝外側の痛みや腫れなどがあげられます。症状が進行すると痛みが強くなり、運動時に支障をきたしやすくなることもあるでしょう。

腸脛靭帯のおもな原因は、膝の使いすぎです。過剰な運動やストレッチ不足による筋肉の柔軟性の低下などがきっかけで発症します。別名「ランナー膝」とも呼ばれ、長距離ランナーに多くみられやすいのが特徴です。

腓骨筋腱炎

腓骨筋腱炎(ひこつきんけんえん)とは、足の筋肉である腓骨筋の腱が炎症を起こした状態のことです。腓骨筋とは、すねの外側にある腓骨から足にかけてついている筋肉のことです。症状としては、運動時や体重をかける際に現れる足首の外側の痛みがあげられます。外くるぶし周辺が腫れることもあり、ひどい場合は歩けないほどの痛みをともなうこともあります。

おもな原因は陸上競技やランニングなど、足首に繰り返し負荷がかかるスポーツによるものです。また、サイズのあわない靴を履き続けることで、筋肉に負担がかかって発症することもあります。

外側側副靱帯損傷

外側側副靱帯(がいそくそくふくじんたい)損傷とは、膝の外側の側副靱帯が損傷する疾患です。側副靱帯は膝関節の左右についており、外側は大腿骨と腓骨にかけて付着しています。側副靱帯には、膝関節の左右の安定性を維持する役割があります。

外側の側副靱帯が損傷したときの症状は、以下のとおりです。

● 膝の外側の痛み
● 圧痛
● 膝の不安定さ
● 膝の力の入りにくさ

外側側副靱帯は、強い衝撃が膝に加わることで発症します。バスケットボールやサッカーなど、激しい動きをするスポーツや交通事故で起きることが多いです。

ジョーンズ骨折

ジョーンズ骨折とは、足の小指側で生じる骨折です。ジョーンズ骨折は通常の骨折とは異なり、必ずしも強い衝撃で発症するわけではありません。この骨折は、慢性的な負荷が蓄積して起こる「疲労骨折」の一種です。ランニングやジャンプなど、足に繰り返し負荷がかかる動作の繰り返しによって発症します。

ジョーンズ骨折の特徴は、普通の骨折に比べて症状が出にくいことです。初期段階では見た目に大きな変化がなく、痛みも軽いことが多いため、骨折を自覚しないケースも少なくありません。しかし、そのまま経過すると突然完全に骨折し、強い痛みが現れる恐れがあります。

足の外側が痛いときの対処法

足の外側が痛い原因とは?考えられる筋や骨の問題や対処法を解説

足の外側が痛いときは、どのような対処をすべきなのでしょうか。ここでは、痛みの軽減を図る方法について解説します。

急な痛みの場合は安静にする

足の外側に急な痛みが生じた場合、まずは安静にすることが重要です。強い痛みがある状態で運動すると、症状が悪化して回復が遅れる恐れがあります。安静だけでなく、「RICE処置」と呼ばれる応急処置も効果的です。

RICEとは、以下の頭文字をとったものです。

● Rest(安静)
● Ice(冷却)
● Compression(圧迫)
● Elevation(挙上)

患部を冷やしつつ弾性包帯で軽く圧迫し、心臓よりも高い位置に足を上げておくことで、炎症をおさえて痛みの軽減につながります。

ストレッチをする

筋肉の柔軟性が低下して痛みが出ている場合は、ストレッチを習慣にしましょう。ストレッチによって筋肉の柔軟性を高めることで、痛みの軽減につながります。足の筋肉のストレッチ方法は、以下のとおりです。

【ふくらはぎの筋肉のストレッチ】

1. 立った状態で片足を後ろに引く
2. 両手で壁や手すりにつかまる
3. 重心を前に移動させて、アキレス腱を伸ばす要領でふくらはぎの筋肉を伸ばす
4. 20秒ほどキープしたら反対の足で行う

【太もも前面の筋肉のストレッチ】

1. 立った状態で壁や手すりにつかまる
2. 膝を曲げて片手で片方の足首をつかむ
3. つかんだ足のかかとをお尻に近づけた状態を20秒ほどキープする
4. 反対の足で行う

【太もも後面の筋肉のストレッチ】

1. イスに浅く座る
2. 片足を伸ばす
3. 伸ばした足に向かって上体を倒す
4. できるだけ上体を倒した状態を20秒ほどキープする
5. 反対の足で行う

強い痛みがある時期は安静が基本ですが、症状が落ち着いてきたら少しずつストレッチを取り入れてみましょう。

サポーターやテーピングを活用する

膝や足首の外側に痛みがある場合、サポーターやテーピングの活用がおすすめです。サポーターやテーピングを使用すれば、関節の安定性が高まり、足にかかる負荷の軽減につながります。

サポーターは装着が簡単で、日常生活やスポーツの際に使いやすいのが特徴です。テーピングは巻く場所や強さを調整できるため、足の形状や痛みの部位にあわせて適切に負荷を軽減してくれます。

インソールを活用する

インソールの活用も、症状改善につながります。インソールは足のアーチをサポートし、体重の負担を適切に分散させる役割があるのが特徴です。とくに足のアーチが低い扁平足(へんぺいそく)の方は、歩行時に足に過度な負担がかかりやすい傾向にあります。

正しいインソールを選ぶことで、足の痛みの軽減だけでなく、姿勢の改善や歩行時の安定性向上につながります。

痛みが続く場合は医療機関を受診する

セルフケアをしても足の外側の痛みが続く場合や、痛みが悪化している場合は、整形外科のある医療機関を受診しましょう。筋肉の痛みであれば安静にして改善することもありますが、骨折や靭帯損傷などの場合は、適切な治療が必要です。

以下のような症状がある場合は、早めに整形外科を受診することをおすすめします。

● 痛みが強く、体重をかけられない
● 腫れや熱感が強い
● 足を動かすと変な音(ポキポキ音など)がする
● 転倒や強い衝撃を受けた後に痛みが出た

適切な治療を受けることで、症状の悪化を防ぎ、日常生活やスポーツ活動への早期復帰が期待できるでしょう。

足の外側の痛みに対する医療機関での治療内容

足の外側が痛い原因とは?考えられる筋や骨の問題や対処法を解説

足の外側の痛みに対する治療は、原因となる疾患によって異なります。基本的に、発症初期の段階では保存療法からはじめることが多いです。保存療法では、痛み止めの使用や運動などによって症状の改善を図ります。

症状が改善しない場合や重症の場合は、手術療法を検討する必要があるでしょう。たとえば、外側側副靱帯であれば、体内のほかの腱を移植する「靭帯再建術」が行われます。ジョーンズ骨折では、スクリュー(金属のネジ)で骨折部位を固定する「髄内(ずいない)固定術」を行うことがあります。

足の外側が痛い原因について知っておこう

足の外側の痛みは靭帯の問題や筋肉の問題など、場所によって原因が変わります。足の痛みが出た際は、まずは応急処置である「RICE」を行い、ストレッチやサポーターの使用などの対応をすることが重要です。

痛みが続く場合は、整形外科のある医療機関を受診して医師に診断してもらいましょう。ぜひ今回の記事を参考にして、足の外側の痛みへの対処法を実践してみてください。

<参考>
聖路加国際病院「膝複合靭帯損傷の診断と治療」
兵庫医科大学病院「Jones(ジョーンズ)骨折(第5中足骨疲労骨折)」
國學院大學「捻挫の応急処置(RICE)」

内藤かいせい

内藤 かいせい

理学療法士として回復期病院と訪問看護サービスに従事し、脳血管疾患や運動器疾患などの幅広い症例を経験する。リハビリで患者をサポートするとともに、全国規模の学会発表にも参加。 新しい業界にチャレンジしたいと決意し、2021年に独立する。現在はWebライターとして活動中。これまでの理学療法士の経験を活かして、医療や健康分野で多くの執筆・監修に携わっている。

今よりさらに良い環境で働けるよう
キャリアドバイザーが全力でサポートします
\今すぐ1分で完了/

    <PR>マイナビコメディカル

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  •  LINEで送る

他の記事も読む

人気ランキング

おすすめ

TOPへ