作業療法士の夏季休暇は短い?休みが取りやすく働きやすい職場の見分け方も紹介
公開日:2025.08.01 更新日:2025.08.04

文:かな(作業療法士)
作業療法士として働くなかで、「夏季休暇が取りにくい」「年間休日が少ない」と感じたことはありませんか。忙しい現場で心身のバランスを保つためには、しっかりとした休暇制度が欠かせません。
本記事では、作業療法士の夏季休暇や年間休日の傾向について解説します。また、働きやすい職場への転職を考えている方に向けて、休暇制度から見た職場選びのポイントも紹介します。今後の働き方を見直すヒントとして、ぜひ参考にしてください。
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作業療法士の夏季休暇は平均3日程度
作業療法士として働いていると、夏季休暇の日数や取りにくさに疑問や不満を感じたことがあるかもしれません。
作業療法士の夏季休暇は、勤務先によって異なります。しかし、病院や施設では3日間程度の夏季休暇を設定している職場が多く、筆者の勤務する病院も夏季休暇は3日間です。
例えば、病院勤務の作業療法士なら、病院のお盆休みに合わせた夏季休暇が付与される場合が多く、訪問リハビリやデイケアなどの地域分野でも同様の傾向にあります。
しかし、365日体制の回復期病院のようなシフト制の職場では、夏季休暇は他のスタッフとの調整が必要です。場合によっては、希望通りの時期に取得できないケースもあるでしょう。
厚生労働省の調査によると、一般企業の夏季休暇は4.4日が平均とされています。このことから、作業療法士の夏季休暇は一般企業と比較すると少し短いといえます。
参考:厚生労働省|平成31年就労条件総合調査の概況
年間休日数と特別休暇制度にも注目

転職を考えている作業療法士にとって、給与や勤務時間と同じくらい重要なのが「年間休日」と「特別休暇の制度」です。
求人情報に年間休日の記載があれば、職場選びの判断材料としてチェックしておきましょう。作業療法士の場合、病院や施設勤務でよくある休日は以下のパターンです。
●日祝休み+土曜半日休み、もしくは日祝休み+土曜は月1〜2回出勤
そのため、一般的な年間休日数は110日前後となりますが、なかには120日以上を確保している事業所も存在します。
年間休日が120日以上であれば、週休2日制に加え、祝日・年末年始・夏季休暇などがしっかり確保されている目安となります。反対に、110日以下であれば、祝日や特別休暇が少ないか、休みが分散されていて連休が取りにくい職場の可能性があります。
なかには「特別休暇あり」と記載があっても、実際は有休を消化するだけというケースもあるため、求人票の文言だけでは見極めが難しいかもしれません。
筆者が以前勤めていた職場では、夏季休暇は一応設けられていたものの、「月の休みは9日間」といったように月ごとの休日数が決まっていたため、結局そのなかに夏季休暇も含まれてしまっていました。
そのため、例えば8月であれば夏季休暇を含めて9日休み、5月であればGWを含めて9日休みというように、祝日や季節休暇があっても月の休みが増えるわけではなく、有休を使わなければまとまった休みを取ることは難しい状況でした。
そのため、年間休日については面接や職場見学時に詳しく確認することが大切です。特に長期的に働きたい場合は、ワークライフバランスを左右する要素として、年間休日や特別休暇制度も重視した方がいいでしょう。
夏季休暇が取りやすい職場の特徴

夏季休暇が取りやすいか否かは職場によって異なります。人員配置やシフト制の影響を受けやすいほか、職場の雰囲気にも左右される傾向にあります。
スタッフが多い
個人経営のクリニックのように、病院そのものが休みになっているのであれば、スタッフの人数に関係なく夏季休暇を取得できます。しかし、入院や入所の患者さんのリハビリを行うためにスタッフが交代で休みを取るのであれば、人員が足りているかで休みの取りやすさが変わります。
365日体制でリハビリを提供している病院なら、シフト制であるもののスタッフの人数が多いため、お互いにカバーし合うことができ、夏季休暇を取りやすい傾向にあります。
管理職や先輩スタッフがしっかり休暇を取っている
管理職や先輩スタッフのスタンスも少なからず影響します。連休を取りづらい雰囲気の職場と、「リフレッシュのためにしっかり休もう」という考えの職場では休みの取りやすさが異なるでしょう。
筆者の職場は人数こそ多くないものの、「他のスタッフでカバーし合えるなら、連休を取ってもOK」という雰囲気なので、比較的休みやすい職場だと感じています。
休暇制度で見極める働きやすい職場選びのポイント
「働きやすさ」を重視して転職を考えるなら、給与や通勤時間はもちろん、休暇制度にも目を向ける必要があります。特に以下の点は確認しておきましょう。
●年間休日数が120日以上かどうか:年間休日が多いほど、旅行やリフレッシュの時間を計画的に確保できる。プライベート重視の方には重要な指標となる。
●有給休暇の取得率や実績:制度だけでなく、実際に「取得しやすいか」がポイント。職場見学や面接時に、「スタッフ間で有休は取りやすいですか?」といった質問をするのもあり。
上記の条件を意識すれば、休みやすい職場を選ぶ手助けになるでしょう。
まとめ|夏季休暇と年間休日は働きやすさの目安になる
夏季休暇の取りやすさや年間休日数は、作業療法士としての働きやすさを大きく左右します。現職で「なかなか休めない」「制度はあるけれど使いづらい」と感じている方は、働き方を見直すサインかもしれません。
転職を検討している場合は、給与や役職だけでなく、「休みが取れる職場かどうか」も大切にしましょう。制度の有無はもちろん、実態をリサーチすることで、心身ともに健康に働ける職場が見えてくるはずです。
作業療法士としてやりがいがある職場でも、休みが十分でなければQOLも下がりかねません。「しっかり休んでリフレッシュしてこそいい仕事ができる」と心に留めて、次の職場探しを考えてみてはいかがでしょうか。
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参考

かな(作業療法士)
作業療法士/呼吸療法認定士・福祉住環境コーディネーター2級・がんのリハビリテーション研修修了
身体障害領域で15年以上勤務。特に維持期の患者さんの作業療法、退院支援に携わってきました。家では3人の子ども達に振り回されながら慌ただしい日々を送っています。趣味は読書とお菓子作り。

監修:酒井 康輔
作業療法士
作業療法士として2016年より勤務開始。訪問看護ステーション・急性期病院を経験。現在も病院で勤務しており、高齢者から小児まで幅広い年齢層のクライエントに対して作業療法を実践している。臨床業務の傍ら、自身の得た知識を一般の方に届けたいという想いから2021年よりWebライターとして活動を開始。ブログも運営している。作業療法士KousukeのWriter Office
作業療法士として働く中で、休暇の取りやすさや働きやすさは、心身の健康だけではなく、専門職としての質にも大きく影響します。
この記事が、これから作業療法士を目指す方や働き方を見直したい方にとって、職場選びのヒントとなれば幸いです。
自分に合った環境で安心して長く働けるよう休暇制度を含めて職場を見極めていきましょう。
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