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仰向けで寝ると腰が痛い!そんなときの原因と対策について

公開日:2025.09.01

仰向けで寝ると腰が痛い!そんなときの原因と対策について

文:伊東浩樹(理学療法士)

「仰向けで寝ると腰が痛くなる」という悩みは、多くの方が抱えている問題の一つです。特に朝起きたときに感じる鈍い痛みや張りは、生活の質にも大きな影響を与えます。本記事では、仰向けで寝ると腰が痛くなる原因や関係する筋肉についてお伝えします。また、理学療法士をはじめとするセラピストが行うアプローチや、注意すべき症状についても解説します。

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仰向けで寝ると腰が痛くなる原因

仰向けで寝ると腰が痛い!そんなときの原因と対策について

仰向けで寝るのは、一般的には腰に負担が少ないとされていますが、人によっては逆に腰が痛くなることがあります。なぜ仰向けで寝たときに腰が痛くなるのか、主な原因として以下が考えられます。

腰の反りが強くなる

仰向けになると、腰の部分(腰椎)が自然に反りますが、人によってはこの反りが強くなりすぎて、腰に余計な負担がかかることがあります。

骨盤の傾きと筋肉の緊張

長時間のデスクワークや猫背などで骨盤が後ろに傾いた状態が続いていると、仰向けになったときに筋肉が過剰に引き伸ばされて痛みを感じることがあります。

マットレスが合っていない

マットレスが硬すぎると、骨盤や肩甲骨に圧力が集中して、腰に負担がかかります。逆に、柔らかすぎるマットレスだと腰が沈みすぎて不自然な姿勢になり、腰に負担をかけます。

筋肉や、筋膜が原因の腰痛

日中に体を使いすぎたり、長時間同じ姿勢でいたりすると、筋肉が疲労や炎症を起こし、仰向けに寝ることで痛みとして現れるケースもあります。

仰向けになったときに腰痛を引き起こす原因は単独ではなく、複数の要因が絡み合って痛みを生じていることが多いため、正確に評価することが重要です。

仰向けで寝ると痛めやすい腰の筋肉は?

仰向けで寝る際に影響を受けやすい腰部の筋肉には、次のようなものがあります。これらの筋肉の状況を把握し、アプローチすることが症状の軽減につながります。

脊柱起立筋

脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)群は背骨を支える重要な筋肉群で、仰向けになると、この筋肉が伸びすぎたり、逆に緊張しすぎたりすることで、痛みにつながることがあります。

腸腰筋

腸腰筋(ちょうようきん)は、長時間の座り姿勢や、姿勢の悪さによって硬くなりやすく、仰向けになったときに骨盤の傾きが不安定になると、腰に余計な負担がかかります。

腰方形筋

骨盤と肋骨をつなぐ腰方形筋(ようほうけいきん)は、体幹の安定に関わる筋肉です。寝る姿勢が片寄っていたり、日常の動きが偏っていたりすると、この筋肉に負担がかかりやすくなります。

腹筋群

腹筋群のうち、特に腰部の安定性を保つ腹横筋(ふくおうきん)が弱っていると、仰向けになったときに腰が不安定になり、筋肉が過剰に動いて痛みを引き起こすことがあります。

腰の痛みにセラピストとしてできること

理学療法士をはじめとするセラピストは、腰痛の評価と改善において重要な役割を担います。仰向けになったときに腰が痛い場合は、以下のようなアプローチが行われます。症状が慢性化しないよう、早期の評価と対応が重要です。

姿勢の評価と動作分析

立っているときの姿勢・座っているときの姿勢や、骨盤の傾き、脊柱(背骨)のアライメントを確認し、痛みの原因を見つけ出します。

ストレッチと筋力強化

腸腰筋や脊柱起立筋の柔軟性を高めるストレッチや、腹横筋・多裂筋を鍛える運動を取り入れることで、体幹の安定と腰のサポート力を改善します。

寝る姿勢(スリープポジショニング)のアドバイス

仰向けで寝ると腰が痛い!そんなときの原因と対策について

仰向けで寝るときに、クッションや丸めたタオルを入れることで膝下に高さを出し、骨盤の傾きを調整する方法や、マットレスの見直しをアドバイスします。

徒手療法や物理療法

痛みが強い場合は、マッサージや関節モビライゼーション、超音波などの治療機器を使うこともあります。筋肉の緊張をほぐしたり、炎症を抑えたりすることで痛みを軽減します。

こんな腰の痛みがある場合は要注意

以下のような痛みや症状がある場合は、疾患による腰痛の可能性があるため注意が必要です。

Ø安静時でも痛む
Ø脚にかけてのしびれや痛みがある
Ø起床後、腰が伸ばせないほど固まっている
Ø排尿・排便障害がある

これらは、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、炎症性疾患(強直性脊椎炎など)などが関与している場合があります。セラピストは、医師との連携のもと、適切な診断と治療が必要です。

まとめ

仰向けで寝ると腰が痛む場合、体の柔軟性や筋力、寝具環境など、さまざまな要因が疑われます。理学療法士をはじめとするセラピストとしては、評価・エクササイズ指導・環境調整など多角的なアプローチで支援できます。
もし仰向けで腰の痛みが続くようであれば、医師による専門的な評価を受けることが大切です。

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参考

日本整形外科学会,腰痛の原因と予防

伊東 浩樹(理学療法士)

伊東 浩樹(理学療法士)

理学療法士として総合病院で経験を積んだ後、予防医療の知識等を広めていくためにNPO法人を設立。その後、社会福祉法人にて障がい部門の責任者や特別養護ホームの施設長を経験。医療機関の設立や行政から依頼を受けての講演、大学、専門学校等での講師なども勤める。

 白水 寛理(しろうず のりとし)

監修:白水 寛理(しろうず のりとし)

長崎大学医学部を卒業。九州中央病院で初期研修行にあたったのち、複数の病院で脳神経外科として従事。その後、九州中央病院 脳神経外科 医長を経て、2023年10月よりしろうず脳神経外科を開業。おもに頭痛、めまい、もの忘れを中心に日々外来診療を行い、地域医療に従事している。

【監修医コメント】
腰痛は個人個人で痛んでいる場所が違います。セラピストによる評価・エクササイズ指導・環境調整を受けることで腰痛を改善することが期待されます。日々使う場所だからこそ早期に改善したいものです。
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