【理学療法士ライターが解説】理学療法士の副業でライターはおすすめ?メリットをご紹介
公開日:2025.10.02 更新日:2025.10.20

文:内藤 かいせい(理学療法士)
理学療法士のなかで、副業のライターに興味がある方もいるのではないでしょうか。副業をはじめるうえでライターはおすすめの仕事であり、理学療法士の方にとって親和性が高いといえます。
この記事では、理学療法士から専業ライターになった筆者がライターをおすすめする理由や仕事の流れをご紹介します。ライターの特徴やメリットを知ることで、副業をはじめるきっかけになるでしょう。
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目次
理学療法士が副業でライターをおすすめする理由

さまざまな副業のなかでも、理学療法士とライターはおすすめといえます。ここでは、ライターをおすすめできる理由を解説します。
副業としてのハードルが比較的低い
おすすめする理由の一つとして、ライターは副業のなかでははじめるハードルが比較的低い点です。動画編集やプログラミングなどの副業をするためには、専門的なスキルの習得や高性能なパソコンが必要となります。
一方で、ライターの仕事は特別なスキルは必要なく、パソコンとインターネット環境があればはじめられるメリットがあります。
パソコンがあればどこでも仕事ができる
ライターの仕事は、パソコンとインターネット環境があればどこでも作業ができます。自宅はもちろん、カフェや図書館など、好きな場所で仕事が可能です。
この自由度により、仕事終わりの時間や休日を有効活用しやすいのが大きなメリットです。また、スマートフォンでも執筆ができるので、通勤時間や休憩時間などのスキマ時間も活かせるでしょう。
ライティングスキルを本業に活かせる
ライターとして身につけたライティングスキルは、理学療法士の本業にも活用できます。理学療法士の仕事では、カルテやリハビリ計画書など、文章を書く機会が多いです。
ライティングスキルが向上すれば、患者さんの状態や治療経過をより正確かつ簡潔にまとめられるようになります。その結果、コミュニケーションの質が高まり、患者さんやその家族との信頼関係も深まるでしょう。
ビジネススキルを学べる
ライターの副業を通じて、ビジネススキルを学べるのもメリットです。理学療法士は患者さんとの直接的なコミュニケーションが中心となるため、ビジネススキルを磨く機会が限られる傾向にあります。ライターとして活動すると、以下のような業務をする必要があります。
●業務の提案
●納期管理
これらのビジネススキルは、理学療法士としてのキャリアアップを目指す際や、管理職を担う場面でも活かせるでしょう。
理学療法士の知識を活かせるジャンル

ライターの仕事にはさまざまなジャンルがありますが、理学療法士の知識を活かせる分野が数多くあります。ここでは、おすすめのジャンルを解説します。
運動・フィットネス系
まずあげられるのが、運動やフィットネス系のジャンルです。理学療法士は人体の構造や運動について深い知識を持っています。そのため、解剖学や運動学の知識を活用して、読者にとって安全で信頼性の高い運動方法を提案できるでしょう。
また、運動プログラムの作成や、年齢層に応じた運動強度の設定など、リハビリの経験を活かした実践的なアドバイスが可能です。
健康系
健康系も、理学療法士が得意とするジャンルの一つです。前述したように、理学療法士は身体に関するプロフェッショナルのため、一般の方が抱える健康に関する悩みを理解し、具体的な解決策を提示できます。
健康への関心が高まる現代において、理学療法士としての信頼性と専門性を活かすことで継続的な依頼につながりやすい分野といえるでしょう。
介護系
理学療法士は、介護系のライティングにも向いています。理学療法士はリハビリだけでなく、介護に関する業務も行っています。介護施設や在宅サービスに従事している理学療法士も多いため、現場の知識を活かしながらライティングができるでしょう。
医療系
理学療法士は、医療系のジャンルでも専門性を発揮できます。臨床では疾患を抱えたリハビリを提供しているため、正確で信頼性の高い記事の執筆が可能です。医療系の情報は信頼性が重視されており、国家資格を持つ医療従事者が監修・執筆した記事への需要が高まっています。
理学療法士の専門知識と臨床経験を活かした執筆をすれば、副業ライターとして安定した収入を得やすくなるでしょう。
理学療法士が副業でライターをはじめる際の流れ
理学療法士が副業でライターをはじめるためには、いくつかの手順があります。ここでは、具体的な流れをご紹介します。
1. クラウドソーシングサイトに登録する
理学療法士が副業でライターをはじめるには、まずはクラウドソーシングサイトに登録します。クラウドソーシングサイトとは、仕事を依頼したい企業と受注したい個人をつなぐサービスです。多くのサイトは無料で利用できるため、複数登録してどのような案件があるかを確認してみましょう。
2. ライター案件に応募する
クラウドソーシングサイトに登録したら、興味のある分野や理学療法士の知識を活かせる分野の案件に応募してみましょう。応募の際はクライアントにメッセージを送る必要があり、このときに自分の専門性をアピールすることが重要です。
案件内容をしっかりと理解していることを示し、どのような価値を提供できるかを明確に伝えましょう。人気のある依頼は受注できる確率は低めですが、根気よく複数の案件に応募し続けることが大切です。
3. 案件を引き受けたら依頼を遂行する
案件を受注できたら、クライアントの指示に従って記事執筆を進めていきます。執筆を進める際は、クライアントから提供されるマニュアルやガイドラインを熟読しましょう。
不明な点があれば、作業をはじめる前に必ずクライアントに質問して確認しておくこともポイントです。余裕を持ったスケジュールで作業を進め、完成した記事は提出前に必ず見直しを行いましょう。
4. 記事を納品して報酬を受け取る
記事が完成したら、クライアントに納品して報酬を受け取ります。納品時には、記事ファイルを指定された形式で提出し、納品メッセージで作業内容を簡潔に報告しましょう。クライアントが記事を確認し、問題がなければ報酬が支払われます。
修正があった場合は、迅速かつ丁寧に対応することで継続的な依頼につながります。このように、実績を積み重ねることで、理学療法士ライターとしてのキャリアを広げられるでしょう。
理学療法士が副業でライターをする際の注意点
理学療法士が副業でライターをする際は、いくつかの注意点があります。ここでは、具体的な注意点を解説します。
計画的に仕事を受ける
理学療法士が副業でライターをする際は、計画的に仕事を受けることが重要です。無理なスケジュールで案件を引き受けると、本業に支障をきたしたり、記事の品質が下がったりする恐れがあります。
とくに副業をはじめたばかりの頃は、記事を完成させるのにどの程度かかるのか予測できず、想定以上に時間を要することがあります。まずは無理のない範囲で少ない案件数からはじめて、自分のペースを把握したうえで、少しずつ仕事量を増やすのがよいでしょう。
本業をおろそかにしない
副業でライターをはじめる際は、本業の理学療法士としての仕事をおろそかにしないように注意しましょう。副業に熱中するあまり、本業の仕事の手を抜いてしまっては本末転倒です。副業は本業があってこそ成り立つものであることを忘れず、理学療法士としての仕事を最優先に考えて取り組むことが大切です。
家庭やプライベートも大切にする
ライターに専念するあまり、家庭やプライベートの時間を犠牲にしないよう注意が必要です。ライターの仕事は在宅でできるため、つい家族がいる時間でも作業してしまいがちです。しかし、空いた時間をすべて副業に回してしまうと、家族関係に悪影響を与える可能性があります。
また、友人との付き合いや趣味の時間も、長期的に副業を続けるためのモチベーション維持に重要な要素です。副業による収入だけでなく、家族やプライベートの時間も大切にしながら、無理のない働き方を意識しましょう。
理学療法士で副業したい方はライターも検討してみよう
理学療法士の副業としておすすめなのが、ライターです。ライターは特別な専門スキルを必要とせず、パソコンとインターネット環境があればどこでも仕事ができるメリットがあります。
理学療法士がライターをする際は、健康系や医療系などの得意とするジャンルを目指すことがおすすめです。ぜひ今回の記事を参考にして、副業としてライターにチャレンジしてみましょう。
理学療法士は、医療や介護、地域社会の現場で幅広く活躍する国家資格を有する専門職です。結婚生活においては、安定した職業基盤や健康に関する知識を共有できる点が大きなメリットとなります。一方で、収入水準や職場の多忙さは現実的な課題であり、家庭生活と仕事の両立に影響を及ぼす場合もあります。大切なのは、理学療法士という仕事の特性を正しく理解し、互いの価値観や生活スタイルを尊重することです。特に家事や育児の分担、共働きの可否といった具体的なテーマについては、事前にしっかり話し合っておくことが円満な生活につながります。理学療法士の専門性は家庭にもプラスに働く一方で、支え合いの姿勢が欠かせません。

監修:関 勇宇大(理学療法士)
2014年、理学療法士免許を取得。回復期リハビリテーション病院にて、脳血管障害患者を中心にリハビリテーション計画を立案し、早期社会復帰を支援。訪問リハビリでは、在宅療養者とその家族に対し、生活環境に即した個別支援を提供。臨床経験で培った専門的知見をもとに、現在は医療ライターとして活動。運動療法クラウドサービス『リハサク』では、運動メニューの解説・動画制作も担当し、医療と表現の両面から、実用性と信頼性の高い情報発信を行っている。
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