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スポーツリハビリトレーナーになるには?仕事内容や必要な資格、他職種との違いを解説

公開日:2025.10.05 更新日:2025.10.09

スポーツリハビリトレーナーになるには?仕事内容や必要な資格、他職種との違いを解説

文:satoshi(理学療法士)

「スポーツリハビリトレーナー」という職業を聞いたことはあるでしょうか。スポーツ選手の活躍を支える仕事ですが、スポーツリハビリトレーナーに興味はあっても、具体的な仕事内容や必要な資格となると、詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、スポーツリハビリトレーナーの仕事内容や必要な資格、ほかの職種との違いについて詳しく解説していきます。ぜひ最後までお読みください。

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スポーツリハビリトレーナーとは?

スポーツリハビリトレーナーとは?

スポーツリハビリトレーナーは、ケガをしたスポーツ選手が安全に競技復帰できるよう、リハビリを専門的にサポートする職業です。主な役割は、医師やコーチと連携し、スポーツ選手一人ひとりに合わせたリハビリ計画を立て、実行することです。

身体機能の回復を目指すだけでなく、ケガをした部位の機能を競技動作に結びつけて再発予防にも努め、選手の身体的な特徴や競技の特性を分析し、ケガのリスクを最小限に抑えることもスポーツリハビリトレーナーの役割です。

つまり、適切なトレーニングやコンディショニングを指導し、選手の健康と競技人生を支えるのが、スポーツリハビリトレーナーといえます。

スポーツリハビリトレーナーの具体的な仕事内容

スポーツリハビリトレーナーの仕事は、ケガの予防からリハビリまで多岐にわたります。
主な仕事内容は次のとおりです。

・スポーツ障害・外傷の予防
・応急処置とケガの評価
・リハビリの計画と実行
・コンディショニングとパフォーマンス向上

詳しく見ていきましょう。

スポーツ障害・外傷の予防

スポーツ選手のキャリアを守るためには、ケガを防ぐことが重要です。選手の身体的な特徴や競技の動作を分析し、柔軟性や筋力、バランス能力などを評価し、その結果に基づき、個々の選手に合わせたトレーニングメニューを作成します。コンディショニング指導や適切な身体の使い方のアドバイスも、ケガのリスクを減らすためには欠かせません。

応急処置とケガの評価

練習中や試合中にケガをした場合、適切な応急処置が求められます。捻挫や打撲、肉離れなどに対し、RICE処置(Rest:安静、Ice:冷却、Compression:圧迫、Elevation:挙上)をはじめとした初期対応を素早く行い、症状の悪化を防ぎます。
さらに、ケガの程度を評価し、専門医への受診が必要かどうかを判断する重要な役割も担います。

リハビリの計画と実行

ケガをした後、リハビリが必要と医師が判断した場合、競技復帰に向けたリハビリを行います。選手のケガの状態や競技特性を考慮し、筋力や関節可動域の改善、競技動作の再獲得を目指した段階的なリハビリを計画して実行します。

リハビリに取り組むためには選手のモチベーションがとても重要になるため、選手が抱える精神的な不安に寄り添いながらモチベーションを高めるための目標を設定するなど、精神的なサポートも行っていきます。

コンディショニングとパフォーマンス向上

ケガから復帰した選手の再発予防と、パフォーマンス向上のためにサポートします。
再発予防のためには選手の体調を日々チェックし、疲労の蓄積や身体の異変を早期に発見しなければなりません。
また、最適なパフォーマンスを発揮できるように、トレーニング指導や栄養・休養に関する生活習慣のアドバイスも行います。

スポーツリハビリトレーナーになるために必要な資格

スポーツリハビリトレーナーになるために必要な資格

ここからは、スポーツリハビリトレーナーになる資格について考えてみます。
結論をいうと、スポーツリハビリトレーナーになるために必要な資格はありません。しかし、スポーツ選手の身体に専門的に関わる以上、医学的な知識と技術があることを証明する必要があります。
スポーツリハビリトレーナーに必要な知識や技術を身に付けられる主な資格は、以下の3つです。

・理学療法士
・柔道整復師
・日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)

詳しく見ていきます。

理学療法士

理学療法士は、リハビリの専門家の国家資格です。身体の仕組みや運動学に関する専門的な知識を身に付けることができるため、スポーツリハビリ分野で活動する際に大いに役立ちます。

理学療法士の資格を取得するためには、養成校(大学や専門学校で3〜4年)で必要な知識と技術を習得し、国家試験に合格する必要があります。

柔道整復師

柔道整復師は、骨折や脱臼、捻挫、打撲といった外傷への対応を専門とする国家資格です。スポーツで頻発する外傷の対処法や、非観血的治療法(手術をしない治療)の知識が学べるため、スポーツリハビリトレーナーの仕事に活かすことができます。

柔道整復師の資格を取得するためには、養成校(大学や専門学校で3〜4年)で学び、国家試験に合格する必要があります。

日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)

アスレティックトレーナーは、スポーツ現場での活動に特化した代表的な民間資格です。スポーツ現場における医学的知識や応急処置、コンディショニングに関する専門知識を学ぶことができます。

アスレティックトレーナーの資格を取得するためには、養成講習会を受講するか、養成機関(大学・専門学校)の教育課程を修了し、試験に合格する必要があります。養成講習会を受講できるのは、20歳以上で日本スポーツ協会加盟団体などからの推薦が必要です。
医療系国家資格と併せて取得することで、より専門性の高いスポーツリハビリトレーナーとして評価されます。

アスレティックトレーナーや理学療法士との違い

スポーツリハビリトレーナーはよく理学療法士やアスレティックトレーナーと間違われます。そこでここでは、その違いについて解説します。

理学療法士との違い

理学療法士は、病気やケガで身体に障害がある方に対し、運動療法や物理療法を用いて基本的な動作能力の回復を図る国家資格の専門家で、「自立した日常生活を送ること」を目的としています。
一方、スポーツリハビリトレーナーは、「競技復帰とパフォーマンス向上」を目的としており、よりスポーツに特化したゴールを目指している点が大きく異なります。

理学療法士は、スポーツリハビリトレーナーとして活動するための基盤となる国家資格ともいえます。そのため、理学療法士の資格を持ったうえでスポーツに特化した経験や知識を深め、スポーツリハビリトレーナーとして活躍しているケースが多く見られます。

アスレティックトレーナーとの違い

アスレティックトレーナーは、スポーツ現場における健康管理全般を担う専門家です。ケガの予防や応急処置、コンディショニング、リハビリ、健康教育などを行います。
一方、スポーツリハビリトレーナーは、アスレティックトレーナーの業務範囲の中でも「リハビリ」をメインに扱うのが大きな特徴です。

スポーツリハビリトレーナーの活躍の場

専門的な知識と資格を身に付けたスポーツリハビリトレーナーは、さまざまなフィールドで活躍できます。主に活躍している場所は、以下のとおりです。

・プロスポーツチーム、実業団
・整形外科クリニック
・高校・大学の運動部
・スポーツジム、フィットネスクラブ

ちなみに、理学療法士は医師の指示のもと、運動療法や物理療法といった「治療」を行えますが、アスレティックトレーナーは単独で医療行為としての「治療」を行うことは法律で認められていません。
そのため、整形外科クリニックで勤務したい場合は、理学療法士や柔道整復師などの国家資格を取得することが推奨されます。

仕事のやりがいと、求められる資質

スポーツリハビリトレーナーの仕事のやりがいは、「選手の競技復帰を支え、復帰したときに喜びを一緒に分かち合える」ことです。長いリハビリを乗り越えてフィールドに戻った選手の姿を見ることは、大きな達成感につながります。

スポーツリハビリトレーナーは、常に最新の知識や技術を学び続ける探求心が必要です。医療関係者や監督、選手本人と円滑な関係を築く高いコミュニケーション能力も求められます。選手の苦悩に寄り添い、一緒に困難を乗り越える責任感も必要です。

スポーツリハビリトレーナーは、スポーツ選手の夢を支える専門家

スポーツリハビリトレーナーの仕事内容や必要な資格、他職種との違いについて詳しく解説しました。スポーツリハビリトレーナーは、専門的な知識や技術が必要であり、決して簡単な職業ではありません。さらに、スポーツリハビリトレーナーになってからも、常に最新の情報を学び続ける必要があります。
しかし、ケガなどで苦しんだスポーツ選手に寄り添ってリハビリなどで支え、競技復帰に導くことができたときの喜びは、スポーツリハビリトレーナーならではの喜びといえ、多くのスポーツ選手の夢を支えるやりがいのある仕事です。
スポーツ選手を支えたい方は、ぜひスポーツリハビリトレーナーを目指してみてはいかがでしょうか。

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参考

理学療法士になるには|公益社団法人日本理学療法士協会

柔道整復師について|公益社団法人日本柔道整復師会

アスレティックトレーナー|公益財団法人日本スポーツ協会

satoshi(理学療法士)

satoshi(理学療法士)

通所リハビリテーションやメディカルフィットネスクラブでの経験を活かし、現在は訪問看護で在宅生活を支援。医療・健康・介護分野を中心にWEBライターとしても活動し、県士会や企業主催の健康セミナーで講師も務めている。在宅看護指導士。

 浅川 貴介(あさかわ たかすけ)

監修:浅川 貴介(あさかわ たかすけ)

2010年私立東邦大学医学部卒業/ 浅川クリニック 副院長/ 合同会社世田谷産業医事務所 代表社員

【監修者コメント】
スポーツリハビリトレーナーは、ケガからの回復だけでなく、選手が安心して全力を出せるように支える大切な存在です。
現場では医学的な知識だけでなく、選手の気持ちに寄り添い、医師やコーチ、家族と連携する力も求められます。
これからは競技の場だけでなく、健康づくりや予防医療の分野でも活躍の場が広がっています。
本記事が、スポーツリハビリトレーナーを目指す皆さんの一歩を後押しできれば幸いです。
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