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セラピストにおすすめの資産運用3選!初心者向け賢いお金の増やし方

公開日:2021.02.22 更新日:2021.03.31

文:平井一真
(理学療法士・ファイナンシャルプランナー3級・ライター)

新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、赤字経営に陥る医療施設が増えています。セラピストの中には、給与やボーナスがカットされたり、一時的な雇い止めを受けたりしている人もいるかもしれません。将来的な収入確保に不安に感じている人もいるでしょう。

今回は将来に備えたいセラピストに向けて、資産運用初心者が知っておきたい運用のコツとポイントについてお伝えします。

資産運用をすると、どれくらいお金が増える?


資産運用には、大きく2つの方法があります。

・積立や定期預金などを行う「預金」
・株式や不動産、債券などへの「投資」

銀行に預けて貯蓄する預金は、すでに実施されている人もいることでしょう。しかし、近年の預金金利はないに等しく、預けているだけで大きくお金が増えることはありません。一方、投資はお金を増やすことを目的として行います。

例えば、100万円を年利5%で資産運用した場合(複利運用)、30年後には約432万円になります。

105万円
年数 元利合計 1年ごとの利益
1年後 100万円 5万円
2年後 5万2500円
3年後 110万2500円 5万5125円

こちらは3年目までの推移のイメージです。このように毎年利益の額が増えていきます。セラピストとして継続的に勤務していても、これだけの昇給は簡単ではありません。

しかし投資であれば大きな労力を割く必要がなく、目に見える利益を上げることも可能です。元手となる額や利率がさらに大きくなれば、その分、プラスになる金額も増えてきます。投資型の資産運用は、ただ貯金しているよりも大きなメリットがあると言えるでしょう。

ただし当然ながら、資産運用は金融商品によっては元本割れしてしまうリスクがあります。投資というと、このようにマイナス収支になるのではないかとの不安から、尻込みする人もいるかもしれません。

ですが、やり方次第では低リスクで大きくお金を増やしていくことも可能です。

20代~30代の貯金額・資産運用をしている人の割合

2019年に行われた金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」によると、金融資産を保有している人の割合は20代で54.8%、30代で63.5%となっています。金融資産保有額の中央値は20代で80万円、30代で300万円と、金額が大幅に増加していることがわかります。

80万
20代 30代
金融資産を保有している人 54.8% 63.5%
金融資産保有額の中央値 300万円

また、単身世帯主が保有している金融資産について具体的にみてみると、20代は預貯金95.8%、金融信託2.5%、積立型保険商品13%、株式9.8%、投資信託8.2%。

そして30代は預貯金92.9%、金融信託3.7%、積立型保険商品19.9%、株式21.2%、投資信託18.3%となっており、30代になると資産運用をする人が増加していることがわかります。

2.5%13%9.8%8.2%
20代 30代
預貯金 95.8% 92.9%
金融信託 3.7%
積立型保険商品 19.9%
株式 21.2%
投資信託 18.3%

リハビリセラピストが資産運用を始めるべき理由


セラピストは医療・介護保険下で働いている場合、制度上、勤続年数が長くなっても昇給しにくい傾向があります。

その一方で、スキルアップにはお金がかかることもあり、将来を見越して経済的な余裕を持ちたいと考えることもあるのではないでしょうか。貯蓄をするのもひとつの方法ですが、上述した通り、貯蓄しているだけでお金が増えることはありません。

リスクの低い投資型の資産運用なら、時間をかけて徐々にお金を増やすことができ、将来受け取る額も大きくなるでしょう。

初心者向け資産運用3選

では、実際に投資型の資産運用を行うにはどうすればよいでしょうか。

具体的な方法として3つのプランを紹介します。ただし、紹介する運用方法はあくまで一部であり、他にも多くの方法があります。以下のプランは、低リスクで将来に備えた資産運用をしたいと考えるセラピストへのおすすめ方法としてまとめました。

投資信託

投資信託は、資産運用の専門家に投資金を預け、代理で投資や運用を行ってもらいながら、利益を上げる方法です。投資には専門的な知識が必要であり、いきなり自分で資産を運用しようとしても結果が出ないばかりかマイナスになってしまうことも考えられます。

素人判断の投資は、まるで何も知らない患者さんが独学でリハビリを始めようとするようなもの。しかし、投資信託であれば、専門家がプロのスキルで運用してくれるため、リスクが少なくなります。また、ネット証券などを利用すれば100円といった少額の投資金額から始められるのがメリットです。

iDeCo

iDeCoは正式名称を「個人型確定拠出年金」といい、毎月、自分で決めた金額を積み立てながら、自ら運用を行う年金制度です。運用方法が比較的簡単で、提示された運用商品から、気になるものを選ぶだけで実施できます。

運用商品の中には投資信託や預けたお金が保証される商品などがあり、自分のニーズに合わせたプランを選ぶことが可能です。

また、資産運用による利益以外にも「つみたて金額の所得控除」、「運用益の非課税」、「受け取る際の控除」といったメリットがあり、節税対策にも役立ちます。iDeCoは税負担を軽減しながら将来の備えを作りたい方におすすめの資産運用といえるでしょう。

NISA・つみたてNISA

NISA・つみたてNISAは、正式名称を「少額投資非課税制度」といい、投資で得た利益に税金がかからない仕組みを持つ運用方法です。

例えば、投資信託をおこなって10万円の利益が出た場合、通常、20.315%の税金がかかるため、手元に残る金額は約8万円になってしまいます。しかし、NISAを利用していれば利益の10万円は非課税で、全額手元に残る仕組みです。

ただし、NISAは年間120万円までという上限があり、非課税期間が5年間と限られます。非課税期間が終了すると、通常、課税口座に移されてしまいますが、ロールオーバーという制度を利用することで、さらに5年間非課税期間を延長可能です。

しかし、ロールオーバーにはロールオーバーした額だけ投資枠を使用するといったデメリットもあるため、ロールオーバーすべきかを見極める必要があります。

つみたてNISAはNISAよりも上限額が年間40万円と少ない代わりに、非課税期間が20年と長期で利用できる制度となっています。一度に大きな金額を資産運用に回すことができないけれど、少しずつでも始めていきたい方にはつみたてNISAがおすすめです。

将来を見据えて資産運用も検討してみよう

金銭面で将来的な不安があると、仕事へのモチベーションも低下しがちです。

セラピストとしてのキャリアを考えるためにも、将来を見越したライフプランを描き、資金を確保する仕組みづくりを考えるとよいでしょう。セラピストとしてのキャリアを高めるためにも、資産運用に取り組んで、金銭面の不安を取り除きましょう。

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参考

家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](平成19年以降)|知るぽると
(公社)岐阜県理学療法士会 広報誌
新型コロナウイルス感染拡大による病院経営状況の調査(2020年度第2四半期)

平井 一真 理学療法士・ファイナンシャルプランナー3級
理学療法士として総合病院や訪問看護ステーションでリハビリテーション業務に携わった後、資格を活かした医療や金融系のWebライターとして活動。根拠に基づいた記事執筆を得意としており、様々なWebコンテンツにて執筆実績多数。
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