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【理学療法士】臨床実習での質問例を紹介~学びを深める質問のコツ~

公開日:2022.05.18

【理学療法士】臨床実習での質問例を紹介~学びを深める質問のコツ~

文:rana(理学療法士)

理学療法士になるために、避けては通れないのが臨床実習です。臨床実習と聞くと、「大変」「つらい」といったイメージがあるかもしれませんが、多くの学びが得られるのは事実です。

いずれにしても受講するとなれば、より多くのことを学んで実りある臨床実習にしたいものです。今回は臨床実習においてどのような質問をすれば、より学びのある臨床実習にできるのかについて、経験年数13年目の理学療法士が解説します。

臨床的な学びを得られる3つの質問例

臨床実習期間中は、疑問や不安な点などを質問する機会があります。しかし、何を質問したらいいのかわからないと躊躇していると、せっかくの機会を逃してしまいます。

実習での学びを深めるために、具体的な質問例を紹介しましょう。

【質問例1】何を目的にそのアプローチをしているのですか?

理学療法士が行っている治療アプローチは、何気ないものに見えても、実は深い考えに基づいて実施されているものです。気になったアプローチに対して、何を目的に実施しているのかを質問すると、その方法を選択したプロセスや、評価の統合などを教わることができます。

特に経験年数が長い理学療法士は、過去に成功した経験、失敗した経験も多くもつため、より多くの情報を得られるでしょう。

【質問例2】自分はこの患者さんの問題点をこのように評価したのですが、合っていますか?

筆者の経験上、実習生は質問が受け身になりやすく、自分の考えを表出することが少ないように感じます。質問例のように、自分で導き出した考えを表出したうえで、質問をしてみてください。そうすることで、自分の考えについてフィードバックを受けられ、より深い視点で学べるでしょう。

今の自分はどこまで考えられているのか、足りない部分はどこなのかなど、自分の到達点を知ることにもつながります。

【質問例3】患者さんの歩行分析をしたのですが、一緒に診てもらえますか? / ○○筋の触診のコツを教えてください。

臨床実習の1番の醍醐味は、目の前に実際の患者さんがいて、リアルな対応が学べることにあります。学校では、教科書や画像の中の事例ですが、実際の患者さんからは多くの情報を得ることができます。

歩行をはじめとした動作分析、筋肉や骨に触れた感覚、関節の動かし方など、実際に目で見て、手で触って感じたことについて質問すれば、より実践的な学びとなります。教科書を読めばすぐに調べられるような内容の質問ではなく、実践形式で学べる質問を多くするのがポイントです。

今後のキャリアにつながる質問例とポイント

理学療法士の現場の声を直接聞くことができるのも、臨床実習ならではのこと。自分の将来像を見据えて、キャリア形成に役立つ質問もしてみましょう。

現役理学療法士からアドバイスを得やすい質問例を紹介します。

【質問例1】新人の頃はどのような勉強をしていましたか?

理学療法士として働きだした後は、それぞれが自分の興味のある分野の学びを個々に深めていくことになります。しかし分野については養成校のように決まったカリキュラムはなく、自身で選ぶ必要があります。そのため、新人の頃は何を勉強したらよいのか迷うことも多いでしょう。

そんな時に参考になるのは、現役理学療法士の新人時代の勉強法です。参考になる書籍やオススメのセミナーなど、多くの意見を聞いて自分の方向性とあった勉強方法を見つけるとよいでしょう。

【質問例2】理学療法士として一番やりがいを感じることは何ですか?

現場の理学療法士からしか聞くことができない仕事のやりがい、本質について聞いてみるのもよいでしょう。特に、高い意識で臨床に取り組んでいる理学療法士ほど、やりがいを感じ、熱く語ってくれることがよくあります。

自分の理学療法士としての将来や方向性を左右するような、大きなきっかけとなる話が聞けるかもしれません。

【質問例3】理学療法士として今まで一番辛かったことって何ですか ?

やりがいのある理学療法士の仕事も、良いことばかりではありません。現役理学療法士の誰もが、一度は辛いこと、大変だったことを経験しています。タイミングを見て、辛かった面での本音を聞いてみるのもよいでしょう。

自分が将来、辛い思いをした時に「あの理学療法士の方も同じ経験をしたと言っていたな」と思い返すことで気持ちが楽になるような話が聞けるかもしれません。

※上記のような質問は、見学中や症例フィードバック中ではなく、その日の終わりや雑談をしている時に行うのが望ましいでしょう。

臨床実習で質問をする時の心得

積極的に質問をして学びを得ようとしている学生は好印象を与えます。ですが、闇雲に質問ばかりを繰り返せばよいかというと、そうではありません。学生が臨床実習で質問をする時に意識すべき心得についてまとめました。

質問をする前に断りを入れる

治療中や事務作業をしている際は、質問に対応することが難しい場合もあります。そのため、質問をする前に、「今、質問をしてよろしいでしょうか?」などと一言、断りの挨拶を入れると、良い印象につながります。

回答をもらった後は、「ありがとうございます」「参考にしてみます」といったお礼の一言を添えるのも忘れずに。

謙虚な姿勢を忘れない

臨床実習における学生のみなさんは、患者さんのリハビリ時間を使って学ばせてもらっていることを忘れてはなりません。常に謙虚な姿勢で臨むことが理想的です。質問をする時もその意識を持つようにしましょう。

バイザーを肯定すると尚良い

臨床実習を上手く進めるためには、バイザーとの関係を良好に保つことが重要です。しかし、質問の仕方や内容によっては、バイザーを不快にさせてしまうことがあり得ます。

質問の返答をもらった後に、「とても参考になりました」「おかげで視野が広がりました」などと、バイザーを肯定するような反応を示すのもちょっとしたテクニックです。

臨床実習は多くの学びを得られるチャンス

臨床実習は大変な面もありますが、多くの学びを得られる絶好の期間です。充実した臨床実習にできるかどうかは自分次第。

理学療法士になるなら誰もが通らなければならない道です。せっかくの機会を生かせるよう、自分から積極的に質問し実りのある時間にしたいですね。

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rana

rana(理学療法士)

総合病院やクリニックを中心に患者さんのリハビリに携わる。現在は整形外科に加え、訪問看護ステーションでも勤務。 腰痛や肩痛、歩行障害などを有する患者さんのリハビリに日々奮闘中。 業務をこなす傍らライターとしても活動し、健康、医療分野を中心に執筆実績多数。

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