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言語聴覚士にこそ見てほしい! 今注目のドラマ&映画2選

公開日:2016.12.12 更新日:2016.12.26

普段はやる気に満ちて仕事に向き合っていても、時には言語聴覚士の仕事に行き詰まりを感じてしまうことがあるかもしれません。もしも、仕事にちょっと疲れてしまったら、ドラマや映画など、いつもとは違った角度から自分の仕事を眺めてみませんか? 日ごろ、患者さんと向き合っているときとは違い、画面を通して働く仲間の姿に、一つの人間ドラマが見えてくるかもしれません。言語聴覚士におすすめの映画、ドラマ情報をお伝えします。

吃音症のヒロインの月9ドラマ「ラヴソング」

2016年6月期に放送されたフジテレビのドラマ「ラヴソング」。主人公・神代広平(福山雅治)と吃音症(きつおんしょう)のヒロイン・佐野さくら(藤原さくら)の出会いと音楽がもたらすヒューマンドラマ&ラブストーリーです。ヒロインに吃音症があることから、言語聴覚士が登場する作品として話題を集めました。
若いころプロのミュージシャンとして活動していた主人公の広平は、その挫折から音楽業界を離れ、臨床心理士として企業カウンセラーに転身し、平凡な毎日を過ごしていました。そんなときに出会ったのが、ヒロインのさくら。人とのコミュニケーションがうまく取れないことに悩むさくらでしたが、ある日、広平はさくらの歌声を偶然耳にし、天賦の才に気づきます。一方のさくらも広平と出会ったことで自身の才能を知り、自己表現に目覚めていくのです。

作品のなかで、水谷美紀さんが演じる宍戸夏希が、言語聴覚士としてさくらをサポートしています。第一話では、さくらに対しどんな療法を行うのか悩んだものの、主人公の公平をきっかけに、音楽療法を進めていく姿は柔軟性のあるセラピストを描いています。吃音症に対する音楽療法のアプローチがわかりやすく、挿入される歌もとても美しい曲です。音楽の経験を活かした療法が紹介されていますが、実際の現場であっても、言語聴覚士が持つ個々の経験がリハビリに活用されることも多いかもしれません。自分らしいリハビリ方法に悩んだとき、背中を押してくれる作品といえるかもしれません。

聾者の音楽を的確に表現した「LISTEN」

映画「LISTEN(リッスン)」は、「聾者(ろう者)の音楽」を視覚的に表現したサイレント作品です。そのテーマは音楽。耳の聞こえない出演者たちは、実際に外から流れる音楽を聴くことはありません。しかし、内側にある「音楽」のイメージを楽器や音声を使わずに、身体や表情を大きく動かしながら表現していきます。まったくの無音で58分間、出演者の肉体で表現された「音楽」が続きます。実際には聞こえないけれど、身体や表情から伝わる「音」をただただ感じる作品として、静かで美しい世界を堪能してみましょう。

アート・ドキュメンタリーとして出演者も多彩で、世界で活躍するダンサーをはじめ、一般の聾者まで、それぞれが持つ音楽を動きや表情で表現されています。手話によって音楽を表現する人、感覚的な肉体表現など、聴覚を使わず、音を全身で感じ取る演出が素晴らしい作品といえるでしょう。

言語聴覚士として働きながら、患者さんの状態を想像することはあっても、実際に患者さんの視点を感じる機会は少ないかもしれません。実際に耳の聞こえない多くの患者さんの視点や感覚を疑似体験しながら、気持ちを寄せ合い、感動を共にしてみてはいかがでしょう。

違和感もすべてヒントになる

専門家としての視点で見ていると、ドラマや映画に共感できることもあれば、「こんな設定はあり得ない!」と思うこともあるでしょう。そうした「違い」を感じることからも、大きな気づきやヒントが出てくるものです。どう違うのか、なぜ自分がその部分に引っかかったのか、感情を言葉にしてみるだけでも、気づきがあるでしょう。さらに、そう感じた理由を自分のなかに見つけることができれば、行き詰まりを突破する道のりが見えるかもしれません。気分転換を兼ねて、次へのステップとなるドラマや映画を楽しんでみてくださいね。

 

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