次の休みは何をする? タイプ別ストレス解消法
公開日:2015.05.14 更新日:2015.05.21
患者さんのために毎日笑顔でリハビリに励むセラピストの皆さんも、ストレスや疲労からくる身体の不調を感じることはあるでしょう。「病は気から」といわれるように、ストレスはうつ病など精神疾患の引き金になることもあります。ストレスのない生活をおくることは難しいものですが、心身ともに健康でいるためには、できるだけストレスを溜めこまないようにすることが大切です。疲れがとれない、不調が残っていると感じる方は、自分のストレスがどのようなタイプなのかを一度考えてみましょう。今回は、4つのストレスの種類と、タイプ別おすすめストレス解消法をご紹介します。
ストレスのタイプは人それぞれ
ストレスは、身体的ストレスと精神的ストレスの2つに大きく分けられます。身体がだるい、イライラする、頭痛や肩こりがひどいなど、ストレスによる症状のあらわれ方はさまざまです。人によって体質が異なるように、ストレスのタイプも異なるのです。そして、タイプが異なるからこそ、その人に合った解消法が必要になります。
あなたのストレスのタイプは?
ここでは、症状によってストレスを下記の4つのタイプに分けています。
- 痛みタイプ
- イライラタイプ
- 憂鬱タイプ
- なんとなく不調タイプ
自分のストレスのタイプを知り、おすすめの対策法を参考にしてみてください。
痛みタイプ
ストレスを感じるたびに頭痛や肩こりに悩まされたり、目が疲れたりするなどの症状がある方は、「痛みタイプ」に当てはまります。自分の内面の葛藤を抑えようと無理をしたひずみが、痛みや病気としてあらわれやすいタイプです。
対策:痛みタイプの方は、手足を温めて血行をよくすることを心がけましょう。半身浴をしながら、痛みや苦しみ、プレッシャーから解放される様子を思い浮かべるイメージトレーニングもおすすめです。いつもよりリラックスしたひとときが過ごせるかもしれません。お酒やタバコでストレスを解消しようとしたり、痛いところを無理に動かそうとしたりするのは逆効果に。まずは身体にあらわれている症状を和らげることから始めましょう。
イライラタイプ
自分の思い通りにいかないとカチンときてしまう方、また甘いものが食べたくなったり衝動買いに走ったりしてしまう方は、「イライラタイプ」に当てはまります。悩みや不安を自分のなかに溜めず、対処しようとする気持ちが強い方に多いタイプです。周りに対してつい頑固に対応してしまいがちなのも、このタイプの特徴といえるでしょう。
対策:イライラタイプの方は、ジョギングで汗を流す、スポーツ観戦で盛り上がるなど、何も考えずに気持ちをスッキリさせる解消法がおすすめです。静かな音楽を聴くなどひとりで考える時間を増やすと、悩みや不安を思い出して逆にイライラが増すことがあるので注意しましょう。
憂鬱タイプ
心配ごとが多く、何をしても楽しくないという方は、気分が沈みやすい「憂鬱タイプ」です。仕事がうまくいかない場合も「私の能力が足りないから」と落ち込み、自己主張ができなくなりがちです。また、それによってさらに気分が沈むといった悪循環に陥りやすいのです。
対策:憂鬱タイプの方は、自分へのごほうびに好きな服を1着買う、日向ぼっこでくつろぐ、観葉植物を置くなど、心安らぐ時間をもつことが大切です。気分を盛り上げようとして、友人と遊園地などにぎやかな場所に行くのは逆効果に。がんばらずに自分を甘やかしてあげましょう。
なんとなく不調タイプ
疲れやすく慢性的に身体がだるい方、常に身体の具合が悪い方は、「なんとなく不調タイプ」に当てはまります。生理不順や睡眠不足、手足の冷えなど、自律神経失調症の症状が重なってあらわれることもあります。
対策:なんとなく不調タイプの方は、温泉旅行などでゆっくり過ごし、休息をとるとよいでしょう。温泉に行けなくても、自宅のお風呂でアロマバスを楽しむのもおすすめです。このタイプの方は緊張をほぐすことが大切です。予定の詰まった観光旅行や、友人と飲み明かすなどの行為は、自律神経系の不調を助長してしまうので避けましょう。
仕事中も上手に息抜きを
忙しくて休日もきちんと休息がとれないという方は、仕事中にできるだけストレスを溜めないようにする工夫が必要です。なかでも手軽にできるストレッチはおすすめ。椅子に座ったまま背伸びをするだけでも気分がスッキリするでしょう。深呼吸する、トイレで軽い体操をするなどのひと休みで緊張を解くのもよい方法です。
ストレスが溜まると、暴飲暴食や、逆に食欲不振になることもあるでしょう。ビタミン、ミネラルなどの栄養素が含まれた食事をとるようにすることが、心身の不調をリセットするきっかけになります。
また、休憩中は自分の好きな音楽をイヤホンで聴く、外の景色を眺めるなど、快適に過ごせるよう心がけましょう。
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