体にいいお茶8選!美容や健康におすすめの理由と効果を紹介
公開日:2025.05.27

文:佐野 未来/管理栄養士
毎日の水分補給としてお茶を飲む方は多いと思いますが、せっかくなら体にいいお茶を選びたいと考えたことはありませんか?
お茶にはさまざまな種類があり、それぞれ含まれている栄養素も異なります。自分の目的に合わせてぴったりのお茶を選べば、効率的に理想の体を目指せるでしょう。
今回は体にいいお茶を、健康と美容の2つの目的に分けてピックアップしました。お茶のいれ方や飲むときの注意点も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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健康におすすめのお茶4選
まずは、健康に良いとされるお茶を4つ見ていきましょう。
緑茶

日本人が飲むお茶として定番の緑茶には、カテキンが豊富に含まれています。カテキンには抗菌・殺菌作用があるとされており、風邪やインフルエンザなど、感染症が流行しやすい時期にもおすすめの飲み物です。
またカテキンには、血糖値や血中コレステロール値の上昇を抑える効果も期待されています。緑茶は、日々の健康維持のサポートに効果的なお茶と言えます。
ごぼう茶

ごぼう茶は、細かくカットしたごぼうを乾燥・焙煎して作られるハーブティーの一種です。ごぼう由来の「イヌリン」という水溶性食物繊維がたっぷり含まれており、便秘の改善効果が期待できます。
またごぼう茶に含まれる「サポニン」は、血流を良くする作用があるとされており、体を温める効果が期待できるのもポイントです。ごぼう茶はノンカフェインなので、時間帯を選ばず好きなタイミングで飲めます。
プーアル茶

プーアル茶は、別名「減肥茶(げんぴちゃ)」とも呼ばれるお茶です。緑茶や紅茶と同じ、チャノキの葉が原料で、麹菌による発酵を施して作られています。
発酵過程を経てできるプーアル茶には、「重合カテキン」という成分を含むのが特徴です。重合カテキンは体脂肪を減らす効果が期待でき、特定保健用食品(トクホ)として活用されている例もあります。
桑の葉茶

桑の葉は養蚕(ようさん)のために、国内で古くから栽培されてきた桑の葉から作られるお茶です。桑の葉には、糖の分解を司る酵素の働きを阻害する成分が含まれています。食後の血糖上昇をおだやかにする効果が期待できるため、血糖値が気になる方におすすめのお茶です。
美容におすすめのお茶4選
続いて、美容やエイジングケアにおすすめのお茶を4つ紹介します。
ルイボスティー

ルイボスティーには、利尿作用をもつカリウムが豊富なのが特徴です。体内の余分な水分を排出してくれるため、むくみを解消する効果が期待できます。
抗酸化作用があるポリフェノールや、マグネシウム・ビタミンCといった美肌をサポートする栄養素も多く含んでいるため、エイジングケアに力を入れたい方にもおすすめです。
マテ茶

南米が原産のマテ茶の原料は、潅木(かんぼく)と言う木の葉や枝を乾燥して粉砕し、精製したものです。ミネラル、特に鉄分とカルシウムが豊富に含まれています。またビタミンAとBに加え、葉緑素も多く含むことから、通称「飲むサラダ」と呼ばれています。
ビタミンはコラーゲンやエラスチンといった美容に関与する成分の合成を促す栄養素としても知られています。美しくハリのある肌を目指したい方は、ぜひ取り入れてみてください。
ローズヒップティー

きれいな赤色と甘酸っぱい味わいが特徴のローズヒップティーは、ビタミンCを豊富に含むお茶として有名です。ビタミンCには、紫外線によるメラニンの生成を抑える効果があるとされており、シミやそばかすの予防に活用されています。
ローズヒップティーには、ビタミンCの働きをサポートするビタミンEやフラボノイドも含まれているため、1杯で効率的に栄養を摂取できるのも魅力です。
ハトムギ茶

ハトムギ茶は、良質なアミノ酸を豊富に含むお茶として知られています。なかでも、コラーゲンの主成分である「プロリン」や必須アミノ酸のひとつである「ロイシン」、新陳代謝にかかわる「アスパラギン酸」など、さまざまなアミノ酸を含むのが特徴です。
ハトムギの成分は美容液などにも活用されるほどで、美容にいいお茶を探している方にぴったりと言えるでしょう。
正しいお茶のいれ方
多くの栄養素や成分を含んでいるお茶をより効果的に飲むには、正しい方法でお茶をいれることが大切です。
市販されているお茶には、茶葉タイプとティーバッグタイプがあるため、それぞれ正しいいれ方を見ていきましょう。
茶葉タイプのいれ方

茶葉タイプは、茶葉の量を調節して、自分好みの濃さにできるのが大きなメリットです。茶葉本来の味わいや香りを存分に楽しめるため、リラックスタイムにじっくりいれるのも良いでしょう。
お茶をいれるときに使う水は、水に含まれるミネラルが多いと雑味につながるため、ミネラル分が少ない軟水を使うのがおすすめです。国内の水道水はほとんどが軟水なので問題ありませんが、一度沸騰させておくと、カルキが抜けてよりおいしくいれられます。
ここでは、一般的な緑茶(煎茶)をいれる方法を紹介しましょう。
①急須に茶葉を入れる(2人分で4g、ティースプーン2杯程度)。
②ポットから湯呑みにお湯を注ぎ、お湯の温度を下げる。
③湯呑みに入れたお湯を急須に移し、30秒ほど浸出させる。
④均等に分けながら湯呑みに注ぎ、最後の一滴まで注ぎきる。
ハーブティーをいれるときは、98℃前後の高温のお湯でいれるのがおすすめです。一方で、90℃程度まで冷ましたお湯でいれると、ハーブ本来の甘みや風味がより強く感じられます。好みに合わせて調節して、お気に入りの温度を探しても良いですね。
ティーバッグタイプのいれ方

ティーバッグタイプは、何といっても手軽にお茶がいれられることがメリットです。一人分でも無駄なくいれられ、急須などの器具がなくてもおいしいお茶が楽しめます。
ティーバッグタイプのお茶をいれるときも、茶葉タイプと同じく一度沸騰させたお湯を使うと良いでしょう。
ティーバッグタイプのお茶は、下記の手順でいれていきます。
①カップにお湯を8分目くらいまで入れる。
②ティーバッグを1つ、お湯に浸るようにして静かに入れる。
③ソーサーなどで蓋をして、3分程度じっくり蒸らす。
④蓋を開け、ティーバッグを数回揺らしてから取り出す。
※ティーバッグよりもお湯を先に入れるのがポイント
ティーバッグタイプのお茶を使うなら、ピラミッド型のバッグに入ったテトラパックがおすすめです。立体的な構造のバッグの中で茶葉がしっかり対流し、素早く豊かな風味で浸出できます。
いずれのタイプでも、茶葉の種類などによってお湯の温度や浸出時間の目安がパッケージに書かれていることもあります。製造者のこだわりやおすすめのいれ方もあるので、お茶をいれる前にチェックしてみてください。
お茶を飲むときの注意点
お茶は手軽な水分補給源としても重宝しますが、飲み方によっては体に良くない影響を及ぼすこともあります。
ここでは、お茶を楽しく適切に飲むための注意点を見ていきます。
冷たいお茶を一気に飲まない
冷たいお茶を一度に大量に飲むと、体を冷やしたり、胃腸に負担をかけたりすることがあります。また空腹時や体調が悪いときに濃いお茶を飲むと、刺激になることもあるので、注意が必要です。
さらに緑茶などのお茶には利尿作用があるため、一気に飲みすぎるとかえって水分不足になる可能性があります。特に夏場は冷たいお茶をつい飲みすぎてしまうことがありますが、適量をこまめに飲むように心がけましょう。
トクホは1日の摂取目安量を守る
お茶には、特定保健用食品(トクホ)として販売されているものがありますが、商品ごとに記載されている1日の摂取目安量を守って飲むことが大切です。
トクホは、からだの生理学的機能などに影響を与える保健効能成分(関与成分)を含みますが、飲めば飲むほど効果が高いというわけではありません。
例えば、関与成分として「難消化性デキストリン」を含むお茶は、体質によっては飲みすぎるとおなかの調子が悪くなることがあります。健康のために取り入れたお茶が、かえって体調不良につながる可能性もあるのです。
健康のためにトクホのお茶を飲みたい方は、必ず目安量の範囲内で飲むようにしましょう。
まとめ
今回は、健康や美容にいいお茶や正しいいれ方、お茶を飲むときの注意点について解説しました。それぞれのお茶に含まれる成分を知ることで、自分の目的にぴったりのお茶が選べるようになります。さらに、選んだお茶を正しくいれられれば、茶葉に含まれる成分をおいしく余さず取れるでしょう。
お茶は適度な量を守り、こまめに飲むことも大切です。お気に入りの1杯を見つけて、ほっと安らぐティータイムを楽しんでくださいね。
<参考文献>
日本カテキン学会『効果・作用』
消費者庁『特定保健用食品について』

佐野 未来
管理栄養士として給食委託会社で調理・発注などの経験を経て、大学病院で大量調理業務や栄養指導、病棟における栄養管理業務を行う。現在は独立し、個人向けに栄養指導や食に関する執筆、学校給食での調理など幅広く活動している。管理栄養士以外にも、栄養士や食生活アドバイザーなどの資格も保有する。
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