二日酔いには牛乳が良いって本当?二日酔いにおすすめの食べ物・飲み物と予防法を解説
公開日:2025.05.29

文:上田 光世/管理栄養士
楽しい飲み会でつい飲みすぎてしまい、翌朝、頭痛と吐き気に悩まされる……。
そんなつらい経験のある方は多いのではないでしょうか。
過度な飲酒により、アルコールが十分に分解されず体内に残ることで、二日酔いという不快な症状を引き起こします。
では、二日酔いのつらさから解放されるためには、どのような方法が効果的でしょうか?
水分を多くとったり消化に良い食べ物を選ぶなどの対策に加え、牛乳が有効だと言われています。
そこで今回は、牛乳が二日酔いに効果的な理由や、二日酔いのときにおすすめの食べ物や飲み物について紹介します。
後半は二日酔いの予防対策についても解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
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二日酔いの症状と原因

二日酔いはアルコールが体内で引き起こす、さまざまな生理的変化によって起こります。私たちの体の中では、具体的にどのような変化が起こっているのか解説します。
脱水症状
アルコールには強い利尿作用があり、摂取することで、体は普段以上に多くの水分を排出しようとします。
この状態が続くとやがて体内の水分が不足し、口の渇きや頭痛、吐き気や体のだるさなど、二日酔い特有の不快な症状として現れます。
アセトアルデヒドの蓄積
二日酔いが起きる大きな原因の1つに、「アセトアルデヒド」と呼ばれる物質の蓄積が関係しています。アルコールを摂取すると、体内でお酒に含まれているアルコールが分解され、その後アセトアルデヒドが生成されます。
このアセトアルデヒドは強い毒性を持ち、体内に長時間残留することであらゆる不快な症状を引き起こす原因となります。
通常、肝臓はアセトアルデヒドをさらに分解して無害な物質に変えて、体外に排出するよう働きかけます。しかしアルコールを過度に摂取すると分解が追いつかず、アセトアルデヒドが蓄積されていきます。
その結果、吐き気や頭痛、体のだるさといった二日酔いの症状につながります。
二日酔いに牛乳は効果がある?

牛乳は二日酔いに対してどのような効果があるのでしょうか。牛乳の持つ成分や栄養素についても合わせて紹介します。
二日酔い予防に牛乳が役立つ仕組み
牛乳の持つ成分は、アルコールの影響をやわらげる働きがあると言われています。
牛乳に含まれる脂肪分がアルコールの吸収を遅らせて、体に急激な影響を与えることを防ぐのです。
また牛乳に含まれる水分や電解質が、アルコールによって引き起こされる脱水症状の緩和にも役立ち、二日酔いを軽減する助けになります。
二日酔いを抑える成分と栄養素
牛乳が持つ、二日酔いを抑える成分や栄養素について解説します。
・ビタミンB群・・・アルコールの分解を助けて、スムーズな代謝を促す。
・タンパク質・・・胃を保護して、胃の不快感や痛みをやわらげる。
二日酔いにおすすめの食べ物・飲み物6選
二日酔いを軽減して体調の回復をサポートするためには、こまめな水分補給を意識し、消化に良い食事を選ぶことが大切です。ここでは二日酔いに効果的な食べ物や飲み物を紹介します。
お粥
胃にやさしく消化に良いお粥は、アルコールで荒れた胃を落ち着かせるためにおすすめです。また同時に水分も摂取できるため、脱水症状の改善をサポートします。
卵
卵に含まれるタンパク質やビタミンB群は、アルコールの分解に役立ちます。栄養価も高く、胃にもやさしいため、積極的に摂取したい食材です。
バナナ
バナナにはカリウムや果糖、ビタミンB群が豊富に含まれます。体内のアルコールを体外に排出し、脱水症状により失われた電解質を補給するのに効果的です。
バナナの持つ適度な糖分は、代謝の促進にも役立ちます。
味噌汁
味噌汁は水分だけでなく塩分も含まれているので、アルコールによって失われたミネラルを補給できます。また味噌にはビタミンB群も含まれているため、アルコール分解のサポートにも役立ちます。
具材に豆腐やしじみなどのタンパク質を使用すると、より効果的です。
スポーツドリンク
スポーツドリンクは水分に加えて電解質も配合されているため、水分と栄養素をスムーズに補給できます。さらに糖分も含まれているので、エネルギー源としても役立ちます。
二日酔いによる疲労感をやわらげ、体力回復のサポートとしても有効です。
100%果汁ジュース
果汁ジュースはビタミンCやミネラルを豊富に含んでおり、二日酔い予防に効果的な飲み物です。
さらに100%の果汁ジュースには自然な糖分が含まれているため、アルコール摂取後に低下した血糖値を、速やかに回復させる効果が期待できます。
オレンジやグレープフルーツはビタミンCを多く含むため、特におすすめです。
二日酔いの予防対策
二日酔いを予防するためには、どのような対策が有効なのでしょうか。具体的な対策について紹介します。
食事を取ってからお酒を飲む
空腹状態でお酒を飲むと、アルコールが体内に急速に吸収されます。その結果血中アルコール濃度が急上昇し、酔いが早く回ったり、消化器官への負担になるなどの悪影響を及ぼします。
お酒を飲む前に、まずは炭水化物やタンパク質を含む食事を取るようにしましょう。アルコールの吸収を抑えることは、二日酔いの予防に効果的です。
お酒を飲む際に水分補給も同時に行う
アルコールには利尿作用があるため、水分が不足しがちになります。
急速に水分が失われることで脱水症状が起こり、頭痛や口の渇きなどの二日酔い特有の症状が現れます。お酒を飲む際は、交互に水を飲むなど水分補給を行うようにしましょう。
脱水症状を防ぎ、二日酔いの予防につながります。
お酒は急がずゆっくりとしたペースで飲む
お酒を急速に摂取すると、肝臓でアルコールを分解する処理が間に合わず、つらい二日酔いをもたらす可能性があります。
お酒は短時間で大量に飲むのではなく、ゆっくりとしたペースで摂取することで、二日酔いの予防効果が期待できます。
休肝日を設定する
連日の飲酒は肝臓が疲れてしまい、アルコールの処理能力が低下します。
二日酔いを予防するためには、アルコールを摂取しない休肝日を設定して、肝臓を休ませることが大切です。
まとめ
今回は牛乳の二日酔いへの効果や二日酔いにおすすめの食べ物や飲み物、二日酔いの予防対策ついて解説しました。
二日酔いを防ぐためには、アルコールの体への影響を抑える対策がポイントです。
牛乳は胃を保護しながら同時に栄養を補給できます。またお酒を飲むときは事前に食事を取ることや、水やお茶などの水分を同時に補給することで、二日酔いの予防につながります。
お酒は適量を意識して、飲みすぎに注意することが大切です。この記事を参考に、つらい二日酔いに悩まされないよう、アルコールと上手に付き合いましょう。
<参考文献>
厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト e-ヘルスネット「二日酔いのメカニズム」

上田 光世
病院で栄養士、カフェで調理業務、特別養護老人ホームに管理栄養士として勤務を経て、フリーの管理栄養士として活動している。食に関するコラム執筆やレシピ開発などを行う。離乳食・幼児食コーディネーターの資格を保有し、お子さん向けの食事のサポートも得意。
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