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肩甲挙筋とはどんな筋肉?具体的な作用やストレスがかかる5つの原因をご紹介

公開日:2025.06.20

肩甲挙筋とはどんな筋肉?具体的な作用やストレスがかかる5つの原因をご紹介

文:内藤 かいせい(理学療法士)

肩甲挙筋とは、どんな作用があるのか詳しく知りたい方はいませんか?肩甲挙筋は肩甲骨や頸部の運動に関係している筋肉で、普段の生活でもよく働いています。一方で、負担がかかりやすい筋肉でもあるため、ストレスがかかる原因についておさえておくことも重要です。

この記事では、肩甲挙筋の起始・停止やおもな作用、ストレッチの方法をご紹介します。肩甲挙筋について知ることで、早期からの身体の不調予防につながるでしょう。

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肩甲挙筋とはどんな筋肉?

肩甲挙筋とはどんな筋肉?具体的な作用やストレスがかかる5つの原因をご紹介

肩甲挙筋とはどのような筋肉なのでしょうか。ここでは、肩甲挙筋の起始・停止やおもな作用について解説します。

肩甲挙筋の起始・停止

肩甲挙筋とは、頸椎から肩甲骨にかけてついている細長い筋肉のことです。肩甲挙筋の起始・停止や支配神経を以下の表にまとめました。

起始 第1〜4頸椎の横突起
停止 肩甲骨の上角と内側縁の上部
作用 肩甲骨の内転・挙上
支配神経 頸神経叢の枝、肩甲背神経(C3〜C5)

肩甲挙筋の触診方法として、停止部であれば肩甲骨の上角内側縁で触知可能です。起始部の周辺はほかの筋肉も走行しているため、触知が困難となることがあります。

肩甲挙筋の作用

肩甲挙筋のおもな作用が、肩甲骨の内転・挙上です。この作用は、肩をすくめるような動作で顕著に働きます。とくに肩甲骨の挙上は、重い荷物を持つときや肩を上げるときなど、日常生活のなかでも頻繁にみられる動作です。

詳細は後述しますが、肩甲挙筋を使う場面は多く、緊張しやすい筋肉でもあります。肩甲挙筋に負担をかけないようにするためには、正しい姿勢を維持して適度にストレッチをすることが大切です。

肩甲挙筋によって肩の痛み・肩こりが現れる5つの原因

肩甲挙筋が過度に働くと、筋肉が凝り固まって肩の痛みや肩こりなどの身体の不調につながる恐れがあります。肩甲挙筋が緊張しやすい原因は、おもに次の5つです。

1. 長時間のデスクワーク
2. 長距離の運転
3. 重い荷物の運搬
4. スポーツ
5. 転倒や事故によるもの

1. 長時間のデスクワーク

1つ目の原因が、長時間のデスクワークによるものです。デスクワークで前かがみの姿勢が続くと、肩甲挙筋が緊張しやすくなります。パソコン作業中は無意識のうちに肩をすくめることも多いため、肩甲挙筋へ持続的な負荷がかかります。休憩を取らずに同じ姿勢を続けてしまう方も注意が必要です。

長時間にわたって緊張状態が続くと、血流が悪化して筋肉が硬くなり、やがて首の付け根の痛みや肩こりの原因となります。デスクワークによる肩甲挙筋への負担を軽減するには、以下の対策がおすすめです。

● 定期的に休憩を取り、軽いストレッチをする
● イスの高さを適切に調整し、よい姿勢を保つ
● 定期的に立ち上がって肩を回す

2. 長距離の運転

2つ目は、長距離の運転です。運転中は同じ姿勢で座り続けることが多く、肩甲挙筋が持続的に緊張状態になります。ハンドルを握るために肩と腕を前方に維持する姿勢は、肩甲挙筋に負担をかけやすい状態といえるでしょう。運転中に片方向に傾いたり、シートの調整が適切でなかったりすると、肩甲挙筋への負担がより増加します。

運転による肩甲挙筋への負担を減らすためには、リラックスした状態を心がけ、定期的に休憩することが重要です。

3. 重い荷物の運搬

3つ目は、重い荷物の運搬です。重いバッグやリュックを肩にかけると、その重さによって肩甲骨が下方に引っ張られます。この下方への力に対抗するため、肩甲挙筋は持続的に収縮して肩を支える必要があります。

肩甲挙筋が常に働くと筋肉の疲労や血行不良が起こり、やがて肩の痛みや肩こりを引き起こす原因となるのです。重い荷物による肩甲挙筋への負担を軽減するには、長時間の運搬を避ける、重量を減らすなどの対策がおすすめです。

4. スポーツ

4つ目は、スポーツによるものです。テニスや水泳など、腕を頻繁に使用するスポーツでは、肩甲骨の動きを安定させるために肩甲挙筋が継続的に収縮する必要があります。これらのスポーツを長時間行うと肩甲挙筋への負担が増え、やがて痛みや肩こりを引き起こす原因となります。

慣れないスポーツを急にはじめる方も、肩甲挙筋の損傷を引き起こす可能性があるため注意が必要です。スポーツによる肩甲挙筋への負担を軽減するためには、以下のような対策が重要です。

● ウォーミングアップとクールダウンを行う
● 少しずつ運動強度や時間を増やして身体を慣らす
● 正しいフォームで行う
● 適度に休憩する

5. 転倒や事故によるもの

5つ目は、転倒や事故によるものです。転倒時は頭部を守る、手をつくなどの反応によって肩甲挙筋に強い負荷がかかることがあります。事故の衝撃によって、肩甲挙筋を損傷することも珍しくありません。

このような外部の衝撃によって筋肉にストレスがかかると、痛みや首・肩の動かしにくさが慢性化するケースもあります。転倒や事故で肩甲挙筋の痛みが続く場合、医療機関を受診して医師に診断してもらい、適切な治療を受けることをおすすめします。

肩甲挙筋のトリガーポイントとは?

肩甲挙筋のトリガーポイントは、停止部の肩甲骨付近や走行部に発生しやすい傾向にあります。トリガーポイントとは、筋肉のコリのような部分で、痛みやしびれの原因となることがあります。トリガーポイントを指で押すと強い痛みやこりを感じ、その痛みが周囲に放散しやすくなるのが特徴です。

肩甲挙筋は普段の生活でも酷使しやすい筋肉のため、トリガーポイントが発生しやすくなります。肩甲挙筋のトリガーポイントが発生すると症状が悪化し、日常生活に支障をきたすこともあるでしょう。

肩甲挙筋のストレッチ方法

肩甲挙筋とはどんな筋肉?具体的な作用やストレスがかかる5つの原因をご紹介

肩甲挙筋の柔軟性を改善するためには、ストレッチがおすすめです。柔軟性を高めることで筋肉の凝りをほぐし、トリガーポイントの解消にもつながります。

【肩甲挙筋のストレッチのやり方】

1. 右手を頭の後ろに回す
2. 首を前に少し曲げつつ、手を使って右前方向に傾ける
3. 首を傾けた状態を20秒ほどキープする
4. 反対方向で行う

手を強く押すのではなく、軽く添える程度でリラックスしながら行ってみましょう。

肩甲挙筋にアプローチして身体の不調を改善しよう!

肩甲挙筋は、肩甲骨の内転・挙上に働く筋肉です。肩甲挙筋は普段の生活でもよく使う筋肉で、とくにデスクワークや腕を使うスポーツなどで働きます。

持続的にストレスがかかると肩こりや肩の痛みなどにつながる恐れがあるため、定期的なストレッチが重要です。ぜひ今回の記事を参考にして、肩甲挙筋のケアを心がけてみましょう。

内藤かいせい

内藤 かいせい

理学療法士として回復期病院と訪問看護サービスに従事し、脳血管疾患や運動器疾患などの幅広い症例を経験する。リハビリで患者をサポートするとともに、全国規模の学会発表にも参加。 新しい業界にチャレンジしたいと決意し、2021年に独立する。現在はWebライターとして活動中。これまでの理学療法士の経験を活かして、医療や健康分野で多くの執筆・監修に携わっている。

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