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【5%の人は持っていない?】長掌筋とはどんな筋肉?作用やおすすめの筋トレをご紹介

公開日:2025.06.23

【5%の人は持っていない?】長掌筋とはどんな筋肉?作用やおすすめの筋トレをご紹介

文:内藤 かいせい(理学療法士)

長掌筋とはどんな筋肉なのか、どのような作用があるのか知りたい方はいませんか?長掌筋は、手首を曲げる働きがある筋肉群の一つです。この筋肉は誰もがあるわけではなく、なかには持っていない方もいます。

この記事では、長掌筋の具体的な作用やトレーニング方法をご紹介します。長掌筋について知ることで、筋肉に関する知識を深められるでしょう。

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長掌筋とは?

【5%の人は持っていない?】長掌筋とはどんな筋肉?作用やおすすめの筋トレをご紹介

長掌筋とはどのような筋肉なのでしょうか?ここでは、長掌筋の起始・停止や作用について解説します。

長掌筋の起始・停止

長掌筋は、上腕骨から手(手のひら側)にかけてついている細長い筋肉です。長掌筋の起始・停止や支配神経について、以下の表にまとめました。

起始 上腕骨の内側上顆
前腕筋膜内面
停止 手掌(手掌腱膜となる)
作用 手関節の掌屈
手掌筋膜の伸張
支配神経 正中神経(C6〜T1)

長掌筋の触診方法としては、まず手のひらを上にして、手関節を掌屈してもらいます。さらに小指と母指(または全指)をつけてもらうと長掌筋の腱の隆起が確認できます。長掌筋の腱から筋腹および筋収縮の触知が可能です。

長掌筋の作用

長掌筋のおもな作用は、手関節の掌屈と手根筋膜の緊張です。手関節の掌屈は、以下のようなさまざまな場面で行われています。

● 物を持つとき
● タイピングをするとき
● バイクのアクセルを調整するとき
● L字型のドアノブを回すとき

長掌筋は手掌筋膜に付着しているのも特徴です。手のひらを広げる・閉じる際に、この腱膜を引っ張って緊張させます。長掌筋によって手掌筋膜の緊張をコントロールし、手や指に力が入ることで、物をつかみやすくなるのです。

長掌筋はある人とない人がいる

長掌筋は、人によって「ある人」と「ない人」がいる筋肉です。実際に、日本人の約5%が長掌筋を持っていないという報告もあります。この筋肉は必ずしも必要な筋肉ではなく、進化の過程で自然と消失していると考えられているのです。手首や指の動きに関わる筋肉は多くあるため、長掌筋がない場合でも日常生活には支障がないとされています。

自分に長掌筋があるかどうか気になる方は、先述した触診方法で確認してみましょう。

長掌筋と関連する筋肉

長掌筋は前腕屈筋群の一つであり、関連する筋肉が多くあります。ここでは、長掌筋以外の前腕屈筋群の情報についてみていきましょう。

【円回内筋】

起始 上腕頭:上腕骨内側上顆、内側上腕筋間中隔
尺骨頭:尺骨鉤状突起の内側
停止 橈骨外側面の中央部
作用 肘関節の屈曲・回内
支配神経 正中神経(C6〜C7)

【橈側手根屈筋】

起始 上腕骨内側上顆
前腕筋膜内面
停止 第2中手骨底
作用 手関節の掌屈・外転(橈屈)
肘関節の回内
支配神経 正中神経(C6〜C8)

【尺側手根屈筋】

起始 上腕頭:上腕骨内側上顆、前腕筋膜
尺骨頭:肘頭から尺骨中部までの後縁
停止 豆状骨
豆鉤靭帯
豆中手靭帯
有鉤骨
第5中手骨底
作用 手関節の掌屈・内転(尺屈)
支配神経 尺骨神経(C7〜T1)

【深指屈筋】

起始 尺骨の内側面と前面
前腕骨間膜の一部
停止 第2~5指末節骨底
作用 第2〜5指の指節間関節の屈曲
支配神経 橈側部:正中神経
尺側部:尺骨神経
(C7〜T1)

【長母指屈筋】

起始 橈骨前面
前腕骨間膜
停止 母指末節骨底
作用 母指の中手指節関節と指節間関節の屈曲
支配神経 正中神経(C6〜C8、T1)

【方形回内筋】

起始 尺骨下部1/4前面
停止 橈骨下部1/4前面
作用 前腕の回内
支配神経 正中神経(C7〜T1)

長掌筋を含む前腕屈筋群の筋トレ方法

【5%の人は持っていない?】長掌筋とはどんな筋肉?作用やおすすめの筋トレをご紹介

長掌筋を含む前腕屈筋群のトレーニングによって、手首や指の力を鍛えられます。そのため、手を使った動作がスムーズとなります。ここでは、前腕屈筋群の筋トレ方法についてみていきましょう。

タオルトレーニング

タオルトレーニングは、タオルを絞って前腕屈筋群を鍛える筋トレです。タオルがあれば誰でもできるので、気軽にトレーニングを行えます。

【タオルトレーニングのやり方】

1. タオルを水で濡らす
2. タオルを強く絞る
3. 水が出なくなったら再度濡らす
4. 反対方向に強く絞る
5. 2〜4の手順を繰り返す

リストカール

リストカールとは、手首を使ってダンベルを持ち上げるトレーニングです。ダンベルを持っていない方は、水の入ったペットボトルで行ってみましょう。

【リストカールのやり方】

1. 肘から前腕を台に乗せて固定する
2. 手のひらを上にして、ダンベルを持つ
3. 手首をゆっくりと上下に動かす
4. 左右それぞれの手で10〜15回×2〜3セットを目安に行う

指立て伏せ

指立て伏せとは、指の力で行うプッシュアップのことです。指と手首に強い負荷をかけられるため、効率的に前腕屈筋群を鍛えられます。

【指立て伏せのやり方】

1. 四つ這いになる
2. 両手を肩幅程度に開き、指を床につける
3. 指で身体を支えて、姿勢をまっすぐにする
4. ゆっくり肘を曲げる
5. 胸が床につく直前でゆっくりと肘を伸ばす
6. 4〜5の手順を10〜15回×2〜3セットを目安に行う

通常の指立て伏せが難しい場合は、膝をついて行うと負荷量を減らしながら行えます。指立て伏せは指に強い負担がかかるので、ケガのないように無理のない範囲で行いましょう。

長掌筋を含む前腕屈筋群のストレッチ方法

筋トレの前後は、前腕屈筋群のストレッチを行うことがおすすめです。ストレッチによって筋肉の柔軟性を高めることで、ケガ予防や疲労回復につながります。前腕屈筋群のストレッチ方法は、以下のとおりです。

【前腕屈筋群のストレッチ方法】

1. 手を伸ばして手のひらを上方向にする
2. 反対の手で手首を下方向(背屈側)に曲げる
3. 曲げた状態を20秒以上キープする
4. 反対の手で行う

長掌筋は前腕屈筋群の一つ

長掌筋は、手関節の掌屈や手掌筋膜の伸張によって手の動きをサポートする役割があります。この筋肉はすべての方が持っているわけではありませんが、前腕屈筋群を理解するうえで、長掌筋を含めて把握しておくことが重要です。

そして前腕屈筋群を効率的に鍛えるためには、筋トレやストレッチの実施が重要です。ぜひ今回の記事を参考にして、臨床に役立ててみましょう。

内藤かいせい

内藤 かいせい

理学療法士として回復期病院と訪問看護サービスに従事し、脳血管疾患や運動器疾患などの幅広い症例を経験する。リハビリで患者をサポートするとともに、全国規模の学会発表にも参加。 新しい業界にチャレンジしたいと決意し、2021年に独立する。現在はWebライターとして活動中。これまでの理学療法士の経験を活かして、医療や健康分野で多くの執筆・監修に携わっている。

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