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寝ると背中が痛いのに、起きると治るのはなぜ?具体的な原因と対処法をご紹介

公開日:2025.07.25

寝ると背中が痛いのに、起きると治るのはなぜ?具体的な原因と対処法をご紹介

文:内藤 かいせい(理学療法士)

「寝るときに背中が痛むのに、起きるとなぜか治っている……」という経験がある方はいるのではないでしょうか。寝るときだけ背中が痛む原因には、寝具や寝ている姿勢などが関係している可能性があります。

この記事では、寝るときだけ背中が痛む原因や、その改善方法をご紹介します。痛みが出るきっかけを知り、適切な対処をすることで、快適な睡眠につながるでしょう。

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寝ると背中が痛いのに、起きると治る理由とは?

寝ると背中が痛いのに、起きると治るのはなぜ?具体的な原因と対処法をご紹介

寝ると背中が痛むものの、起きると治る理由には、どのようなものがあるのでしょうか。ここでは、その理由について解説します。

マットレスや敷布団の硬さがあわない

寝るときだけ背中が痛む原因として、マットレスや敷布団の硬さが身体にあっていない点があげられます。マットレスが硬すぎると、肩や腰などの出っ張った部分に圧力がかかりやすくなり、痛みを引き起こします。

反対に、柔らかすぎると身体が沈み込みすぎて、寝返りがうまく打てなくなるでしょう。寝返りが制限されると同じ姿勢で長時間過ごすことになり、筋肉の緊張が続いて痛みが生じるのです。このように、マットレスや敷布団は硬すぎる、または柔らかすぎるものは避けることをおすすめします。

枕があっていない

枕の高さや形状があっていないことも、寝ている間の背中の痛みにつながります。枕が高すぎると首の骨が前に傾いてしまい、背骨の自然なカーブが崩れやすくなります。頭と背骨はつながっているため、首の位置が悪いと背中にも影響が出るのです。

逆に枕が低すぎると、頭がうまく支えられず首の筋肉に余計な負担がかかります。その結果、首から背中にかけての筋肉の痛みが出やすくなるのです。マットレスと同じように、硬すぎると首の筋肉が圧迫されやすく、柔らかすぎると寝返りしにくくなります。背中だけでなく、首の痛みもある場合は、枕の高さがあっていない可能性があります。

寝ている時間が長い

寝ている時間が長すぎることも、背中の痛みを引き起こす原因の一つです。人は睡眠中、無意識のうちに寝返りを打って身体への負担を分散させています。しかし、寝すぎると寝返りの回数に関わらず同じ部位への圧迫が長時間続き、筋肉が緊張したままになります。その結果、背中の筋肉の血流が悪化し、痛みにつながるのです。

休日や休みの前日などは、普段よりも長時間寝てしまう方もいるのではないでしょうか。そのようなタイミングで背中が痛みやすい方は、寝すぎが原因の可能性があります。

寝ている姿勢が悪い

寝ている姿勢が悪いことが原因で、背中の痛みが出ている場合もあります。姿勢が丸まった状態や身体がねじれた状態で眠ると、首や背中の筋肉に負担がかかりやすくなります。とくにうつぶせ寝は背骨を反らせる形になるため、背中の筋肉を痛める原因となりやすいでしょう。

睡眠中は無意識の状態なので、姿勢の悪さに気づかないまま長時間過ごしてしまいがちです。起きたときに寝違えたような痛みがある場合は、姿勢の悪さが原因かもしれません。

病気が潜んでいる可能性も

寝ると背中の痛みが悪化するのは、なんらかの病気が潜んでいる可能性もあります。背中の痛みを引き起こす代表的な病気は、以下のとおりです。

● 圧迫骨折(背骨が潰れる骨折。特に高齢者に多い。)
● 頚椎ヘルニア(首の骨の「椎間板」という組織が飛び出して神経を圧迫する病気。神経に沿って肩や首に放散痛を伴うことがある。)

これらの病気を発症すると、背中の痛みだけでなく、しびれや力の入りにくさなどの症状が出ることもあります。また、以下のような内臓の病気によって背中の痛みが出るケースもあります。

●胆石症(たんせきしょう:肝臓近くにある胆嚢内に結石が生じる病気。詰まったときに飲み生じる右上腹部の痛みや、吐き気などがある。)
腎盂腎炎(じんうじんえん:腎臓に関係する組織に炎症が起こる病気。高熱や排尿時痛や頻尿を伴うことが多い。)
虚血性心疾患(心臓に血液を送る血管が詰まる病気。胸部の痛みや圧迫感、冷や汗や息切れを伴うことが多い。)

背中の痛み以外の症状が出ている場合は、病気の発症を疑う必要があります。

寝るときに背中が痛いときの対処法

寝ると背中が痛いのに、起きると治るのはなぜ?具体的な原因と対処法をご紹介

寝るときに背中が痛むとき、どのような対処をすべきなのでしょうか。ここでは、具体的な対処法を解説します。

寝具を見直す

寝るときの背中の痛みを改善するためには、まずは寝具を見直してみましょう。マットレスや枕が自分の体型にあっていないと、背中に負担がかかって痛みが出やすくなります。

先述したように、硬すぎるマットレスは身体の突出部分に過度な圧力がかかり、柔らかすぎると沈み込みによって寝返りがしにくくなります。硬すぎず柔らかすぎず、身体をバランスよく支えながら適度な反発力があるマットレスが望ましいです。

枕を選ぶ際は、以下のようなポイントをチェックしてみましょう。

● 呼吸がしやすい
● 首の骨に違和感がない
● 寝返りがスムーズ
● 身体に適度にフィットする

背中に負担がかからない姿勢で寝る

痛みの出ない快適な睡眠のためには、背中に負担がかからない姿勢で寝ることが大切です。寝るときは、背中への負担が少ないあお向けや横向きの姿勢がおすすめです。横向きの場合は、胸の前にクッションを挟むことで上半身が安定し、背骨への負担を減らせます。

また、背中を丸めすぎないように注意してください。うつ伏せの姿勢は首や背中が反りやすく、痛みが出やすいため、できるだけ避けましょう。姿勢の見直しによって背中の負担が軽減され、痛みの解消につながります。

ストレッチで筋肉をほぐす

背中の痛みを改善するために、ストレッチで筋肉の緊張をほぐしましょう。寝る前や起床時にストレッチを行うことで、血流が促進され、背中の筋肉の痛みの軽減につながります。背中や首まわりの筋肉のストレッチ方法は、以下のとおりです。

【背中のストレッチ方法】

1. 四つ這いになる
2. 頭を下に向けてゆっくり背中を丸める
3. 頭を前に向けてゆっくり背中を反らせる
4. 2〜3の手順を繰り返す

【首のストレッチ方法】

1. 両手を頭の後ろに添える
2. 手を使って首を前に傾ける
3. できるだけ傾けた状態を20秒ほどキープする

これらのストレッチを習慣にして、背中の痛みの解消を目指してみましょう。

医療機関を受診する

セルフケアを行っても背中の痛みが改善しない場合は、医療機関への受診を検討しましょう。この場合、なにかしらの病気を発症している可能性があります。とくに背中の痛みに加えて、吐き気やしびれなどの症状がある場合は注意が必要です。

基本的に整形外科がおもな受診先ですが、痛みの症状によっては内科の受診も検討してください。医師には「いつから痛みが出たか」「どんな状況で痛みが強くなるか」など、詳しく伝えることが大切です。原因の明確化によって正確な診断と治療につながり、背中の痛みの軽減が期待できます。

寝ると背中が痛い場合は睡眠環境を要チェック!

寝るときに限って背中が痛む原因として、寝具があっていない、寝る姿勢が悪いなどがあげられます。背中の痛みを軽減するためには、寝具や姿勢の見直し、筋肉のストレッチなどの工夫が重要です。

ただし、痛み以外にしびれや吐き気、発熱、腹痛などの症状が出る場合、なにかしらの病気が潜んでいる恐れがあります。その際は医療機関を受診し、症状にあった治療を受けましょう。

内藤かいせい

内藤 かいせい

理学療法士として回復期病院と訪問看護サービスに従事し、脳血管疾患や運動器疾患などの幅広い症例を経験する。リハビリで患者をサポートするとともに、全国規模の学会発表にも参加。 新しい業界にチャレンジしたいと決意し、2021年に独立する。現在はWebライターとして活動中。これまでの理学療法士の経験を活かして、医療や健康分野で多くの執筆・監修に携わっている。

勝木 将人(かつき まさひと)

監修:勝木 将人(かつき まさひと)

2016年東北大学卒業 / 脳神経外科専門医/ 所属 燕三条すごろ脳脊髄クリニック 長岡技術科学大学 准教授

【医師コメント】
背中の痛みは、多くの場合、寝具や睡眠姿勢といった生活環境による一時的な筋肉の緊張や関節の負担によって生じます。この記事では、そうした「寝ているときに痛むが、起きると軽減する」ケースを中心に、理学療法士の視点から原因や対策が丁寧に紹介されています。多くの場合、環境調整によって症状が改善することがありますから、体の声に耳を傾けて工夫をなさってみてください。また、必要に応じて理学療法士などの専門家にセルフケアの方法を指導してもらうのも良いでしょう。
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