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息抜きに読書はいかが? 言語聴覚士が読みたい名作3選2015.11.05

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忙しい毎日のちょっとした息抜きに、読書はいかがでしょう。言語聴覚士におすすめなのが、聴覚障害や失読症などを扱った作品です。ミリオンセラーとなった小説や、大ヒットドラマとして有名な作品もたくさんあります。休日や就寝前のおともにしたい作品を3つ紹介します。

メールが育むピュアな恋 有川浩『レインツリーの国』

2015年11月に映画化が予定されている『レインツリーの国』。『阪急電車』『図書館戦争』などで知られる有川浩氏による恋愛小説です。事故で聴力を失い、感音性難聴を抱える主人公のひとみは、社会のなかで生きにくさを感じています。心を閉ざし、人との交流を絶っていたとき、ブログを通して出会ったのが健常者である伸行でした。
ネット上での関係だったひとみと伸行は直接会い、交流を重ねながら関係を深めていきます。しかし、難聴であることを隠したいひとみと、ひとみを受け入れたい伸行はぶつかり合うことに……。ひとみは、自分の苦しみは誰にも理解してもらえないと決めつけ、健常者に対する被害者意識を強く持っているのでした。ひとみが抱える悩みやつらさをぶつけられるうちに伸行はひとみを強く非難し、自分の過去を語りはじめます。伸行が背負った深い悲しみに気づいたひとみは、初めて伸行の強さを知り……。
青春を感じさせる甘酸っぱい恋物語でありながら、聴覚障害によって負った傷の深さ、そして、その傷に歩み寄ることの大切さが描かれた人間味あふれる作品です。

世界を震撼させた名作! 村上春樹『1Q84』

世界的ヒットとなった村上春樹著『1Q84』は、実に不思議なストーリーです。主人公は、小学校の同級生だった青豆と天吾。ふたりの物語が交互に描かれていきますが、青豆は物語の冒頭で1Q84という別の世界に迷い込んでしまいます。そんな青豆の心の支えとなるのが、天吾への強い思い。青豆は天吾との再会を願うも……。
物語のなかでキーパーソンとなるのが、ふかえりという少女です。彼女はディスレクシア(読字障害、識字障害)を抱えながらも、『空気さなぎ』という小説を書き上げます。小説家志望の天吾がそれを推敲し、世に発表したことで新人賞を獲得。爆発的な人気となります。しかしながら、実は、『空気さなぎ』の世界観こそが1Q84の世界で、天吾もこうして1Q84に入り込むことに。そこには宗教団体による脅威が渦巻き、ストーリーはさらに謎の核心へと迫っていきます。
ディスレクシアの特徴となる独創的な能力が無理なく小説に組み込まれ、さまざまな要素が絡み合う1Q84。日常とかけ離れた独特の世界観は一読の価値があります。

甘酸っぱい青春ラブストーリー 北川悦吏子『オレンジデイズ』

妻夫木聡さん・柴咲コウさん主演の大ヒットドラマ『オレンジデイズ』の小説化作品。就職活動中の大学4年生・櫂と、病気で聴覚を失った沙絵がつづる甘酸っぱいラブストーリーです。
将来を嘱望(しょくぼう)されていたバイオリニストの沙絵は、聴覚を失い、話すこともできなくなります。この作品の見どころは、才能あふれる勝ち気な沙絵が抱える葛藤です。若く才能あふれる彼女が、自分の将来と障害にどのように向き合うか、その心の変化が描かれています。また、櫂が目指す作業療法士への道のりも見どころです。
ドラマを見ていない方でも聴覚障害を扱った大ヒット作として、ぜひチェックしていただきたい作品です。

小説の世界から患者さんの思いに触れてみて

実際の社会では人々が本音を漏らす場面は多くありませんが、小説ではさまざまなキャラクターの思いに触れることが可能です。言語聴覚士の現場でも、声にならない思いがあふれています。言葉を話せない人、うまく気持ちを表せない人、さまざまな症状に苦しむ人。
個々の患者さんの気持ちを理解することは難しいですが、それに寄り添い、サポートすることが言語聴覚士の仕事です。患者さんの思いを敏感に察知できるセラピストになるためにも、読書量を増やして感受性を高めてみませんか?

 

【参考URL】

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