お風呂時間を有意義に! リラックス上手なセラピストになりましょう
公開日:2016.07.25 更新日:2016.08.05
毎日ゆっくりと休む時間がなく、疲れが蓄積していませんか? 天候不順やストレス下では身体がこわばり、いつも以上にリラックスしづらくなります。翌日に疲れを残さないためにも、毎日入るお風呂の時間を活用して疲れを癒しましょう。
疲れをためない生活の工夫
セラピストは「患者さんのために」と駆け回っているうちに自分のケアは後回しになりがちです。疲れが溜まると自律神経に乱れが生じ、さまざまな不調を招きます。朝起きるのがつらい、夜に寝つけない、やる気が出ない、全身が慢性的にだるい、精神的に不安定になる……といった症状を感じたらご用心。不調が起きることで仕事中の集中力や注意力も低下し、さらなる悪循環になることも。
そんなときは、日常の中でできるセルフケアを取り入れましょう。自律神経を整え、疲れを溜めない工夫として「お風呂の時間」を活用してみませんか?
お風呂で副交感神経優位に
リラックス効果を得たいなら、シャワーではなく「湯船につかること」が大切です。入浴には「温熱効果」「水圧効果」「浮力効果」の3つのメリットがあります。「温熱効果」はその名のとおり身体を温める働きのこと。温めることによって、身体の血流が良くなります。新陳代謝が活発になり、老廃物や疲労物質が流れやすくなるでしょう。「水圧効果」も同様に、水圧によって血液やリンパの流れを良くします。「浮力効果」では日々、体重を支えている筋肉や関節を休ませることができ、身体全体の緊張がほぐれます。
さらに、身体を休ませたいならお湯の温度もポイントです。副交感神経優位の状態にするには、夏であれば38~40℃、冬であれば41℃ほどのぬるめの温度がより効果的。特に睡眠前なら、ぬるめのお風呂にゆっくりとつかるとよいでしょう。熱めの温度にすると身体はすぐに温まりますが、交感神経に働きかけてしまうため逆効果になります。湯船は「ぬるめでゆっくり」を意識しましょう。
リラックス効果をさらにアップするには
お湯につかるだけでもよい効果がありますが、加えて試してほしいのが呼吸法を取り入れた入浴法です。組み合わせることでさらに副交感神経を優位にし、身体をほぐしてくれます。
湯船につかったまま楽な姿勢で目を閉じて、鼻からゆっくりと息を吸い込みます。4秒間かけてお腹を膨らませ、続けて、そのまま5秒間呼吸を止めます。続けて、お腹をへこませながら口をすぼめ、8秒間かけて息を吐き出します。これを1セットとして3セットほど繰り返してみましょう。この呼吸法はインナーマッスルに働きかけるので、ダイエットにつながる効果も。呼吸法を行う際はバスルームの電気を消し、好みのアロマキャンドルなどを焚いてみると、よりリラックスできるでしょう。
入浴剤もリラックス効果の高いものを選んでみましょう。ストレス反応で過敏になってしまった神経や筋肉をゆるめるにはマグネシウムというミネラルが効果的です。食品からは吸収されにくいマグネシウムですが、経皮吸収できるため、入浴剤としておすすめの成分。マグネシウムを多く含むにがりやエプソムソルト(硫酸マグネシウム)をお湯に溶かして身体の緊張を解いてあげましょう。エプソムソルトはデトックス作用やむくみ解消などの作用もあるといわれており、心身への効果が期待できます。湯船に入る余裕がないときには、足湯に加えるとよいでしょう。
リラックス上手なセラピストに
患者さんを支えるセラピストだからこそ、リラックスした身体と心で、自分自身のゆとりをもつことが大切です。長く無理なく仕事を続けるためにも、自分自身のケアも忘れずに行ってくださいね。 お風呂で疲れを癒したら、明日からも元気に患者さんと接しましょう。
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