「混ぜるだけ! 手作りポン酢」黄金比レシピを紹介
公開日:2022.02.09 更新日:2023.05.23
レシピ・文:篠塚明日香(管理栄養士)
疲れたときに、酸っぱいものを食べたくなることがありますよね? なぜそうなるかといえば、酸味には疲れを軽減させ、消化を助けるパワーがあるからです。
酢や柑橘は、胃酸と同じくらい酸性度が高いので、消化を促進する効果を持ちます。毎日元気に過ごすための栄養としてたんぱく質やミネラルは欠かせませんが、これらは、しっかりと胃酸が分泌されていないと吸収率が下がってしまいます。
疲れているときこそ、しっかり胃腸に頑張ってもらい栄養素を補いたいのに、その力が弱まっていては元も子もありません。そんなときこそ、意識的に酸味のパワーを使って胃腸の働きを補助してあげましょう。
ポン酢はスーパーやコンビニエンスストアでも買えるものですが、手作りすることで体に負担がかかる添加物を控えることができますし、好みの柑橘でつくれるので香りを高めることもできます。
今回は、体の疲れを軽減させてくれるポン酢の作り方を紹介します。火を使わず混ぜるだけなので、とっても簡単です。
【材料・黄金比】混ぜるだけ! 手作りポン酢
調理時間の目安 約15分(味を馴染ませる時間を除く)
栄養価 9.7kcal(小さじ1当たり)
材料(仕上がり:約300cc分)
- ・醤油 210cc
- ・酢、または柑橘の絞り汁150cc(ゆず、かぼす、など)
- ・みりん 90cc
- ・昆布 7g(5×10センチ位)
- ・かつお節 15g
作り方・黄金比
➊材料それぞれの分量を測る。昆布は細く切ると出汁が出やすい。また、「手作りポン酢」の黄金比は、「醤油:酸味:みりん=7:5:3」と覚えておくと材料の配合が楽になる。
➋好みの酸味を用意する(かぼす、ゆず、シークワーサー、レモン、米酢、リンゴ酢など)。果汁を絞り、それでも足りなければ酢を合わせて150ccにしておく。柑橘を絞るときに、ぐりぐりと擦ってしまうと苦味が出るので、押しつけるようにすることがポイント。
➌熱湯殺菌した瓶に、材料すべてを入れて冷蔵庫で保管する。昆布やかつお節は調理用ネットや出汁パックに入れておくと取り出しやすい。
❹1週間くらい冷蔵庫で保管して、昆布とかつお節を取り出して完成。
アレンジ・補足
アレンジ
●好みで柑橘の皮を入れると風味が増す(入れる場合は、7日くらいで昆布と一緒に取り出す)。
補足
●みりんのアルコールが気になる場合は、瓶に入れる前に煮切っておく。
(煮切る……沸騰させてアルコールを飛ばすこと。100ccで1分程度が目安)
●冷蔵庫で1~2カ月程度保存可能。
●酢だけでつくっても、複数の果実をブレンドしても美味しく仕上がるので、自分が好みのオリジナル手作りポン酢をつくれる。
栄養解説
ポリフェノール類は香り成分に多く含まれますから、香りがいいということは、ポリフェノール類が多いということを意味します。また、風邪をひいて鼻がつまると、途端に味覚が鈍くなるように、「美味しい」と感じる味の中身は、実は香りが大きな役割を果たしています。手作りのポン酢は、香りが高く栄養価も高い体がよろこぶ調味料です。
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篠塚 明日香
管理栄養士・分子栄養学カウンセラー
1977年、茨城県に生まれる。管理栄養士、分子栄養学カウンセラー。東京家政大学短期学部栄養科卒業後、老人介護保健施設での給食管理の実務を経て管理栄養士となる。
現在は、フリーランスとして分子栄養学のセミナー開催やエステサロンでのダイエット指導、企業商品の考案などにも携わる。
所属:合同会社スリップストリーム
プロフィール写真:櫻井健司
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