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ノロなど感染性胃腸炎、37都道府県で増加- 警報や注意報発令の自治体も2016.11.09

セラピストプラス編集部からのコメント

国立感染症研究所がまとめた患者報告によりますと、ノロウイルスなどの感染性胃腸炎の1週間当たりの患者報告数が37都道府県で増加したことが判明しました。すでに警報や注意報を発令する自治体もあります。都道府県別で最多人数を記録している広島県では県内全域に「感染性胃腸炎警報」を発令。トイレの使用後や調理・食事の前に手を洗うことや、吐物を処理した後に次亜塩素酸ナトリウムで床などを消毒することを求めています。

ノロウイルスなどの感染性胃腸炎の1週間当たりの患者報告数が37都道府県で増えたことが8日、国立感染症研究所がまとめた患者報告で分かった。患者報告数の全国平均は過去10年の同期と比べて2番目に多く、警報や注意報を発令する自治体も出てきた。患者が増加傾向の自治体では、手洗いの徹底や食品の十分な加熱などを求めている。【新井哉】

同研究所によると、10月24日から30日までの週の全国の患者報告数(小児科定点医療機関約3000カ所)は、前週比約21%増の定点当たり5.26人。2週連続で増えた。

都道府県別では、広島が11.11人で最多。以下は、島根(10.91人)、大分(8.81人)、熊本(8.74)、鹿児島(8.55人)、宮崎(8.53人)、三重(7.8人)、山口(7.4人)、愛媛(7.38人)、岡山(7.2人)、神奈川(7.12人)、福岡(6.96人)、奈良(6.68人)、東京(6.46人)などの順だった。

広島県は4日、西部東保健所管内で警報開始基準値(20.0人)を上回る28.17人を記録したことから、県内全域に「感染性胃腸炎警報」を発令した。「流行は今後さらに拡大する可能性がある」とし、トイレの使用後や調理・食事の前に手を洗うことや、吐物を処理した後に次亜塩素酸ナトリウムで床などを消毒することを求めている。

ノロウイルスによる食中毒の発生を懸念し、注意を呼び掛ける自治体もある。岡山県は2日、滋賀県も4日にそれぞれノロウイルスに関する食中毒注意報を発令。下痢や嘔吐などの症状がある時は、食品を二次汚染させる可能性があるため、調理作業を行わないことや、使用前後の食器や調理器具は、熱湯や次亜塩素酸ナトリウムなどで消毒し、流水で洗浄することを勧めている。

感染性胃腸炎は、ほとんどがノロウイルスやロタウイルスなどが原因とされている。患者との接触に加え、嘔吐物や便を介して感染する。潜伏期間は数時間-数日(平均1-2日)で、嘔吐や下痢などの症状が出る。特効薬がないため、水分補給で脱水を防ぐといった対症療法が中心となる。

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出典:医療介護CBニュース

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