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介護従事者の平均年収、月給制では350万円 NCCU調査、一時金で希望額との乖離鮮明に2019.02.09

セラピストプラス編集部からのコメント

NCCU(日本介護クラフトユニオン)が賃金調査結果を発表しました。組合員対象の調査ですが、月給制介護職は年収約350万円、時給制の方々では約162万円でした。介護職の給与は上昇傾向ですが、特に一時金(ボーナス)に不満を持っている回答者が多い結果となりました。

日本介護クラフトユニオン(NCCU)が公表した「2018年賃金実態調査」の結果によると、17年の平均年収は月給制の組合員が350.1万円、時給制の組合員が162.7万円だった。18年夏の一時金は月給制の組合員が14.9万円、時給制の組合員が2.2万円だった。特に一時金の支給額について「社会的な平均賃金より低いと思う」などの理由から不満を抱えている職員が多かった。【吉木ちひろ】

調査は18年9月1日―10月12日に実施して組合員3744人(月給制2481人、時給制1263人)から回答を得た。それによると、18年8月の月額賃金は月給制の組合員24万4206円、これに対して希望する額は26万2494円。時給制の組合員の18年8月の月額賃金は14万4762円、希望する額は16万2349円だった。今の賃金に「満足している」または「まあまあ満足している」と答えた月給制組合員は29.0%、時給制組合員は45.5%。「満足している」または「まあまあ満足している」理由(2項目まで回答)は「今の業務内容に見合っているから」が月給制30.7%、時給制36.3%で最も高かった。

希望する年間一時金の額は月給制組合員48万5629円、時給制組合員16万4961円で、月額賃金に比べて実態との乖離が大きかった。月給制組合員で「少し不満である」または「大いに不満である」と回答した割合は7割を超えた。「少し不満である」または「大いに不満である」の理由(同)は「社会的な平均賃金より低いと思うから」(57.3%)が最も多く、「生活していくために十分ではない額だから」(24.4%)がこれに続いた。

■18年度報酬改定、「自立支援」や「情報共有」に肯定的な声も

調査では18年4月の介護保険法改正や介護報酬改定についての意見も聞いた。「良かった点」としては「自立生活支援のための見守りが身体介護として明確化されたことにより、より転倒予防に気をつけることができるようになった」(訪問系介護員)、「医療と介護の連携が強化された事業所には加算もあるため、病院や施設との情報共有がしやすくなった」(ケアマネジャー)などがあった。「悪かった点」は「今までも口腔ケアや栄養についての配慮や、退院入居時の医療連携はやっていたが、加算用の資料をわざわざ作らないといけなくなったので手間、仕事が増えた」(看護職)などがあった。

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出典:医療介護CBニュース

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