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都立墨東病院の院内感染、クラスター班の助言公表~病院経営本部、カンファレンスなどでコロナ伝播か2020.05.20

セラピストプラス編集部からのコメント

東京都病院経営本部では、新型コロウイルス感染症患者を受け入れる都立墨東病院(墨田区)において、医師や看護師らが感染するケースが相次いだ問題で厚労省クラスター対策班の調査結果や助言の概要を公表しました。院内での職員における感染伝播については、「同一チーム内での接触・飛沫感染、カンファレンス、休憩室内で会話しながらの食事等が考えられる」とされています。
同病院は救急病院のため「市中からの紛れ込みは今後も想定される」とした上で、今後の対策については▽発症者の早期探知と早期隔離▽感染予防策の実施状況の確認と改善▽職員の健康確認を実施し、体調不良時の就業制限を徹底▽病棟横断的なスタッフが混在する休憩室の環境、使用状況の見直しが必要としています。
常に感染の恐怖と戦いつつの業務は、息が詰まることと思われますが、少しでも院内感染を防止するためには、こうした草の根レベルの対策を徹底するしかないようです。

新型コロナウイルス感染症患者を受け入れる東京都立墨東病院(墨田区、一般719床、精神科36床、感染症10床)で、医師や看護師らが感染するケースが相次いだ問題で、東京都病院経営本部は、厚生労働省クラスター対策班の調査結果や助言の概要を公表した。院内での職員における感染伝播については、「同一チーム内での接触・飛沫感染、カンファレンス、休憩室内で会話しながらの食事等が考えられる」としている。【新井哉】
東京都病院経営本部が公表した「厚生労働省クラスター対策班による助言等の概要」<東京都病院経営本部が公表した「厚生労働省クラスター対策班による助言等の概要」>

調査結果・助言の概要によると、院内へのウイルスの流入経路は不明だが、「感染症専用病棟から流入した可能性は極めて低い」と説明。4月28日を最後に新たに陽性者は発生していないことにも触れ、「感染は収束していると考えられる」とした。

また、「各病棟で早期の事例探知ができた」「全病院体制での対策会議や保健所の介入が早期かつ丁寧に行えた」ことで、早期に関連部署の閉鎖と隔離対応ができたとの見解を示している。

対策に関しては、同病院が救急病院であるため、「市中からの紛れ込みは今後も想定される」とした上で、▽発症者の早期探知と早期隔離▽感染予防策の実施状況の確認と改善(職員の教育と実施状況の評価)▽職員の健康確認を実施し、体調不良時の就業制限を徹底▽病棟横断的なスタッフが混在する休憩室の環境、使用状況の見直し-が必要としている。

東京都新型コロナウイルス感染症対策本部によると、都立墨東病院では、新型コロナウイルスの感染が相次いだことに伴い、4月20日から診療体制を縮小していたが、5月18日から救命救急センターの通常診療を再開。受け入れを原則中止していた新規の外来・入院患者についても、20日から通常診療を再開する。精神科救急医療や新型コロナウイルス感染症患者(疑いを含む)の受け入れに関しては、通常診療を縮小せずに継続している。

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出典:医療介護CBニュース

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