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来年の介護福祉士国家試験、「医療的ケア」の出題も- 実務経験ルートでは「実務者研修」が必修に2016.07.07

セラピストプラス編集部からのコメント

厚生労働省は、来年実施される第29回介護福祉士国家試験の日程や概要を発表しました。今回は変更点がかなり多いので、受験する人・指導者は注意が必要です。
第29回介護福祉士国試からは受験用筆記試験の問題数が増え、120題から125題に。時間も220分に延長されます。福祉関連学科を卒業・卒業見込の人以外は試験受験年度末までに3年の実務経験に加え、研修終了も受験要件となります。また、「医療的ケア」領域からの出題もあるようになりました。

 厚生労働省は、来年実施される第29回介護福祉士国家試験の日程や概要を発表した。第29回国試からは筆記試験に「医療的ケア」領域からの出題がある。また、3年以上の実務経験がある人に対しても、「実務者研修」の修了が求められる。【ただ正芳】

 第29回国試では、「医療的ケア」領域からの出題が加わることを踏まえ、従来は120題だった筆記試験の問題は、125題まで増える。それに伴い、試験時間も210分から220分に延長される。

■実務経験、「受験年度末で3年以上の見込み」もOKに

 また、受験のために必要な要件も変更される。これまでは、3年以上の実務経験があれば受験資格が得られたが、第29回国試からは、3年以上の実務経験に加え、実務者研修の修了も求められる。

 3年以上の実務経験については、従来は筆記試験の前日までに3年以上の経験があると見込まれることが必要だったが、第29回国試からは受験年度末までに3年以上の経験があると見込まれればよいと変更された。具体的な受験資格は次の通り。

 ▽3年以上(在職期間3年以上、実働日数540日以上)介護などの業務に従事した人(2017年3月31日までに3年以上の従事となる人を含む)で、実務者研修を修了した人(16年12月31日までに修了する人を含む)

 ▽3年以上(在職期間3年以上、実働日数540日以上)介護などの業務に従事した人(17年3月31日までに3年以上の従事となる人を含む)で、介護職員基礎研修と、不特定の人を対象とした喀痰吸引等研修の両方を修了した人(16年12月31日までに喀痰吸引等研修を修了する人を含む)

 ▽高等学校又は中等教育学校(専攻科を含む)において、福祉に関する所定の教科目及び単位数を修めて卒業した人(17年3月31日までに卒業見込みの人を含む)

 ▽特例高等学校(専攻科を含む)において、福祉に関する所定の教科目及び単位数を修めて卒業した後、9カ月以上(在職期間9カ月以上、実働日数135日以上)介護などの業務に従事した人(17年3月31日までに9カ月以上の従事となる人を含む)

 ▽EPA(経済連携協定)介護福祉士候補者として来日し、3年以上(在職期間3年以上、実働日数540日以上)介護などの業務に従事した人(17年3月31日までに3年以上の従事となる人を含む)

 受験の申し込みは8月10日から9月9日まで。筆記は17年の1月29日、実技は3月5日、合格発表は3月28日。料金は1万3140円。

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