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認知症、不安感と対策意識にギャップ- クロス・マーケティング調査2016.07.13

セラピストプラス編集部からのコメント

認知症の家族などのいる人7割超、いない人でも約6割が自分自身の認知症に不安を感じていることがインターネットリサーチのクロス・マーケティングの調査でわかりました。
傾向としては女性のほうがより多く不安を持つものの、認知症予防策を実際に行っていると回答したのは男性約27%、女性約15%で、いずれも対策はあまり実行していないことがわかりました。行っている認知症予防策で最も多いのは「ウォーキング」、次いで「人とよく話をする」「新聞や本を読む」でした。
セラピストのアドバイスに接する機会があればまた違う予防策もとれそうですね。

 認知症の親らと一緒に暮らす人の7割超が、将来の自分自身の認知症について不安を感じているものの、実際に何らかの予防策に取り組んでいるのは3割にも満たないとする調査結果を、インターネットリサーチなどを手掛けるクロス・マーケティングが発表した。家族に認知症の人がいる女性は、認知症に対する不安感と対策意識のギャップが、より顕著に現れるとの結果も示された。【松村秀士】

 調査は、今年6月に全国の20-60歳代の人を対象に実施。家族に認知症の人がいる216人と、そうでない784人の計1000人から回答を得た。

 認知症の親らと暮らす216人に、認知症に関する意識を聞いたところ、全体の75.9%が「不安がある」と答え、24.1%が「不安はない」と回答した。男女別で見ると、男性の71.0%、女性の84.6%が不安を感じていた。

 一方、家族に認知症の人がいない784人の場合、認知症について59.2%が「不安がある」、40.8%が「不安はない」と答えた。男女別では、男性の52.2%、女性の65.2%が不安を感じており、家族に認知症の人がいるかどうかに関係なく、女性の方が男性よりも不安を強く感じる割合が高かった。クロス・マーケティングは、「女性の方が、男性よりも認知症の家族に接する機会が多く、症状などを理解する傾向にあるので、不安を感じる割合が高いのではないか」と分析している。

 調査では、自分自身の認知症予防策の取り組みについても聞いた。認知症の親らの世話をする216人のうち、何らかの対策に「既に取り組んでいる」と答えたのは全体の24.1%で、約4人に1人だった。既に予防策を行っている人を男女別で見ると、男性は26.8%、女性は15.4%となり、特に女性は認知症に対する不安感の割合が高いものの、予防策への取り組みが不十分であることが分かった。同社は、「女性の方が、男性よりも情報に触れる機会が少ないからではないか」と指摘している。

■取り組みたい予防策、「ウオーキング」が最多

 認知症の親らの世話をする216人に対して、知っている予防策についても聞いたところ(複数回答)、最も多かったのが「ウオーキング」で53.7%。このほか、「人とよく話をする」「新聞や本を読む」(共に52.3%)、「計算をする」(45.8%)、「青魚を食べる」(44.0%)との答えがあった。

 また、今後取り組みたい予防策でも「ウオーキング」(46.3%)が最多だった。以下、「野菜や果物を取る」(44.0%)、「新聞や本を読む」(41.7%)、「納豆や豆腐を食べる」「緑茶を飲む」(共に39.8%)などと続いた。

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出典:医療介護CBニュース

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