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「マイケアマネ制度」など提案- 日慢協2016.07.22

セラピストプラス編集部からのコメント

「病院や施設に入ったけど、いままでお世話になっていた方に引き続き担当してほしい……」そんな声を契機に、「マイケアマネジャー制度」が提案されました。
現在、患者さんが病院に入院すると、介護保険サービスを受けることができなくなります。そのため、在宅でサービスを受けていた人が入院すると、いままで担当していた介護職とは接点が切れてしまうということが起こっていました。
そこで日本慢性期医療協会(日慢協)の武久洋三会長は、入院や入所などに関わらず、特定の介護支援専門員がケアマネジメントを行うことを提案しました。

 日本慢性期医療協会(日慢協)は、入院や入所など利用者の状態の変化にかかわらず、一貫して特定の介護支援専門員がケアマネジメントを行う「マイケアマネジャー制度」の創設を提案した。21日の記者会見で、武久洋三会長が提案した。また、施設の介護支援専門員の専従化の必要性も改めて強調した。【ただ正芳】

 現行制度では、入院中の患者らは介護保険サービスを受けることができない。そのため、居宅介護サービスの利用者が入院した場合、事実上、介護支援専門員はその利用者の担当を外れざるを得ず、一貫したケアマネジメントに取り組むことはできない。

 こうした状況を踏まえ、日慢協では、要介護者が病院や介護施設などのサービスを利用している時にも一貫してケアマネジメントに取り組める「マイケアマネジャー制度」の創設を提案した。

 日慢協が提案する同制度では、利用者がマイケアマネジャーを指名する。利用者が入院したり、介護施設に入所したりした場合、マイケアマネジャーは病院や施設を訪れ、関係者と連携しつつ、ケアマネジメントを継続し、退院退所に備える。

 この提案の利点について、武久会長は「要介護者の入院期間の短縮」と説明。その利点を失わないため、マイケアマネジャーが入院患者らのケアマネジメントに取り組むことで報酬が得られる期間は3カ月間に限定することも提案した。

■施設の介護支援専門員の専従化は「必須」―武久会長

 また、武久会長は、施設に所属する介護支援専門員が他の業務も兼務できることがケアプランやケアマネジメントの質の低下を招いていると指摘。施設の介護支援専門員の専従化は必須と強調した。

 さらに武久会長は、介護支援専門員の資質をより高めるため、「専門ケアマネジャー」の資格認定開始について、自らが常任理事を務める日本介護支援専門員協会に提案する方針も示した。提案では、5年以上の実務経験がある介護支援専門員が約50時間の研修を受け、履修後試験に合格した場合にのみ資格を与えるとしている。

 今後、日慢協では、制度改正に向けた議論が進められている社会保障審議会介護保険部会などにおいて、マイケアマネジャー制度の創設や施設の介護支援専門員の専従化の実現を提言する方針だ。

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出典:医療介護CBニュース

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