脳卒中ケアユニット10県でゼロ、1月現在~二次医療圏の7割で未整備、ミーカンパニー2021.10.18
脳梗塞やくも膜下出血など急性期の脳血管障害の患者を受け入れ、高度な治療を行う脳卒中ケアユニット(SCU)が、青森や山形など10県で整備されていないことが医療データベース事業「ミーカンパニー」(東京都港区)の調べで分かった。
これに対し、人口10万人当たりの病床数が最も多いのは高知県で、ミーカンパニーでは「医療資源の地域格差が感じられる」としている。
SCUは、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血の患者を受け入れる高度治療室。神経内科か脳神経外科の経験が5年以上ある専任の医師、看護師、「脳血管疾患等リハビリテーション」の経験がある専任の理学療法士か作業療法士らのチームで早期治療を行う。
ミーカンパニーでは、全国の地方厚生局への届け出件数(1月現在)などから、都道府県や二次医療圏ごとにSCUの整備状況を調べた(福島県は除外)。
それによると、人口10万人当たり病床数のトップ3は高知県4.06床、福井県2.75床、長野県2.51床の順。これに対し、青森、山形、新潟、山梨、岐阜、和歌山、鳥取、島根、大分、沖縄の10県ではSCUがゼロだった。
また、二次医療圏別では全国の235圏域でSCUがなかった。これは全335圏域の7割超に当たる。
脳卒中ケアユニット 人口10万人当たり病床数
SCUEL DATA REPORT Vol.10「脳卒中ケアユニット病床の今」(ミーカンパニー)を基に作成
>>【全国どこでも電話・メール・WEB相談OK】セラピストの無料転職サポートに申し込む
出典:医療介護CBニュース
セラピストプラス編集部からのコメント
医療データベース事業「ミーカンパニー」(東京都港区)の調査によりますと、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血など急性期の脳血管障害の患者を受け入れ、高度な治療を行う脳卒中ケアユニット(SCU)が、青森や山形など10県で整備されていないことが判明しました。
人口10万人当たりの病床数が最も多いのは高知県(4.06床)で、福井県(2.75床)、長野県(2.51床)が続きます。青森、山形、新潟、山梨、岐阜、和歌山、鳥取、島根、大分、沖縄の10県ではSCUがゼロ。ミーカンパニーでは「医療資源の地域格差が感じられる」としています。