トリクロサン等を含む薬用石けんの切替えを促します2016.10.03
《厚生労働省のHPより》
本年9月2日、米国食品医薬品局（FDA）が、トリクロサン等19成分（注）を含有する抗菌石けんを米国において1年以内に販売を停止する措置を発表しました。
米国での措置を踏まえ、日本化粧品工業連合会及び日本石鹸洗剤工業会は、これらの成分を含有する薬用石けん※に関し、これらの成分を含有しない製品への切替えに取り組むよう会員会社に要請しました。
※ 国内ではこれらの成分を含有する薬用石けんがこれまで約800品目承認されています（注：現在流通していない製品も含む。）が、これらの製品 に関連した医薬品医療機器法上の健康被害は報告されていません 。
これを受けて、厚生労働省としても、この切替えの取組みを促すため、別添のとおり、製造販売業者に対して、流通する製品の把握と、製品を1年以内に代替製品に切替えるための承認申請を求めるとともに、その際の承認審査を迅速に行うことを通知しました。
なお、製品の流通状況等は、今後、薬事・食品衛生審議会薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会に報告する予定です。
出典：厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000138223.html
出典:厚生労働省
セラピストプラス編集部からのコメント
厚生労働省では、米食品医薬品局（FDA）が抗菌成分トリクロサンなど19種類の成分を含むせっけんの販売を禁止するのを受け、対象成分を含む「薬用せっけん」を1年以内に代替製品に切り替えるよう促す通知を、各都道府県を通じて製造販売会社に出しました。すでに日本石鹸（せっけん）洗剤工業会などは対象成分を含む「薬用せっけん」の切り替えへの取り組みを会員会社に要請済みです。同会では安全性に問題はなかったとの判断ですが、国際的な状況、消費者の安心面などを考慮し、厚労省の通知に従う方針。対象商品の各製造販売会社は切り替えを前向きに検討しているそうです。厚労省では取り組みの促進のため、製造販売会社に対して、1年以内に切り替えるための承認申請を求めて迅速な審査を予定しています。