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クッキーの代わりに野菜を販売! 管理栄養士が携わる学校募金プロジェクト2015.07.09

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北米では、生徒が学校のために寄付金を募る文化があるのをご存じでしょうか? 学校の運営費用を補てんするために、生徒たちはさまざまな方法で募金活動に励みます。品物のチャリティー販売もそのひとつ。定番商品は、アーモンドチョコレートやクッキーなどの甘いお菓子です。そんななか、カナダのオンタリオ州ではこれまでの常識を覆す“特別プロジェクト”が行われています。

管理栄養士が学校募金を変えるプロジェクトリーダーに

このプロジェクトの名前は、フレッシュ・フロム・ファーム募金プログラム。「学校のチャリティー販売で地元の農作物を売ろう」というものです。オンタリオ州の教育省、農業食品省、果菜生産者協会そしてカナダ栄養士会が一丸となり、2013年から始まりました。
革命的なこの計画のカギとなるのは、実際に野菜を販売する生徒たちを含めたチーム全体を引っぱる管理栄養士です。その務めを果たすのは、カナダ栄養士会のキャシー・オコナーさん。大学のフードサービスや小学校の学校給食分野などに、30年以上携わってきたベテランです。
プログラムの参加教育委員会の数は、初年度には9学区でしたが3年目を迎える2015年現在では28学区に増えています。キャシーさんの話によると、参加を求める人々からは「私たちは、子どもたちがアーモンドチョコレートを販売していることにすっかり嫌気がさしてしまったのです。今こそ、健康的な改善を行うべきでしょう」という声が上がっているとか。そして、彼女自身も、健康的な食事は子どもたちの精神的な幸福と発育にとても重要だと話しています。

チョコレートやクッキーの代わりに、野菜セットはいかが?

お菓子の代わりに売る野菜は、冷蔵する必要がなく日持ちする根菜が中心です。北米では料理をしない家庭も珍しくありませんが、キャシーさんはこの取り組みによって生徒やその家族の食の幅が広がると考えています。
地元の農家が作っている根菜のなかで、地域の人々に食べ方が浸透しているものは何か。キャシーさんは、常に生徒たちや購入者の反応を見てそれを模索しているようです。その結果、初年度に売られたパースニップ(白ニンジン)は次年度にビーツへ変更。そして、今回はビーツに代わってサツマイモを売ることになりました。また、今後は春の募金活動で温室野菜の販売も検討しているそうです。
2015年度に販売する商品は10ドル(約1,000円)の野菜セットと、15ドル(約1,500円)の箱入りリンゴ。野菜セットにはニンジン、タマネギ、サツマイモが3ポンド(約1.36kg)ずつと、ジャガイモ5ポンド(約2.27kg)を入れます。リンゴは1箱約8ポンド(約3.63kg)。現在は、リンゴや野菜を提供してくれるエセックス郡(オンタリオ南西部)の農家を新たに探しているとのことです。

新鮮な野菜や果物の販売で、地域の健康と農業をサポート!

チャリティー販売による売上金の40%は学校へ、50%は農家へ、そして残りの10%はこのプロジェクトの拡大と運営管理の費用に充てられています。過去2年間に生徒たちが売った野菜は、なんと13万kg以上。野菜の販売を通して集まった学校への寄付金は総額11万2千ドル(約1,120万円)を超えました。
流通経路が発展している今の世の中では、はるか遠くから運ばれてきた野菜がたくさんスーパーマーケットに並んでいるのが普通です。そんななか、オンタリオではこの取り組みのおかげで、それだけ多くの人々が地元の新鮮な野菜を消費したことになります。
プログラムマネージャーを務めるオンタリオ州果菜生産者協会のアリソン・ロバートソンさんも、この企画に期待を寄せている人々のうちの一人です。28学区の参加が決まったとはいえ、まだまだ州全体から見ればほんの一握り。彼女は、このプログラムはもっと多くの作物が地元の食卓に並ぶ大きな可能性を秘めていると話しています。
果たして今後、オンタリオ州のこの取り組みはどのような発展を遂げるのでしょうか? プロジェクトの拡大をはじめ、地域の食育に携わる管理栄養士の活躍の場がどんどん広がるといいですね。

 

【参考URL】

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