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第10回河北リハビリテーション病院(その2)

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森山広樹さん(41歳)
Profile
森山広樹さん(41歳) 資格:理学療法士
セラピー部部長兼リハビリテーション担当技師長
新卒で河北リバビリテーション病院に就職。趣味はマラソン。

リハビリ担当管理職の職務について

リハビリ現場の責任者である森山さんに、まずは管理職としてのお仕事についてうかがいました。

「管理職になると事務作業などが増えるため、担当する患者さんの人数や実際にリハビリを実施できる時間は通常スタッフとは違います。これは他の作業をするためではありますが、同時にスタッフが突然休んだ時など緊急時に対応できるようにするためでもあります」

河北リバビリテーション病院はPT、OT、STを合わせて104名を抱える大所帯ではありますが、いつ何が起こっても患者さんのリハビリ時間を確実に確保できる体制をとっているということですね。

リハビリチーム全体の会議などは、どのように行っているのでしょうか?

「PTはPT、OTはOT、STはSTだけで行う職種ごとのミーティングはもちろんありますが、毎朝行う5分間の朝礼は、PT・OT・STに関わらず全員が参加します。全体への連絡事項はこの場で伝えます。その他に、月1回は夕方に『全体会』という30分ミーティングを行っています。1カ月で起こったインシデントやアクシデントの共有や学会の報告をします」

ではリハビリチーム全体での勉強会などはあるのでしょうか?

「当院には『教育委員会』という機関があり、年間を通じた勉強会の計画が立てられています。2カ月に1回のペースで約1時間の勉強会が開催されます。また、個人で興味のある分野に関する小さな勉強会も随時開催されています」
 

リハビリ病院の理学療法士としての職務とは?

続いて専門であるPTとしてのお仕事についてうかがいました。

河北リバビリテーション病院の理学療法士チーム全体の人数は68人で、PT1人が担当する患者さんは3人、多くて4人となっています。

「PTとしては『立つ・歩く』といった基本動作のリハビリをメインに担当しますが、食べる時の姿勢を考えたり、車椅子の選定なども行います。OTやSTと協力して患者さんのリハビリを進めますが、どこからどこまでがPTの仕事ときっちり決められているわけではありません」

もう少し具体的なお仕事内容をお聞きしました。患者さんの時系列に沿ってご紹介します。
 

●入院前

「当院の場合、外来患者さんと入院患者さんの比率はおよそ3:7で、入院患者さんの方が多くなっています。入院する前に全ての患者さんに対して『入院判定会議』が行われます。この会議の中で患者さんの事前情報を把握し、PT・OT・STのうち、どの専門家が関わるのか、関わるとすればどのように関わるのかといったことを検討します」
 

●入院当日

「毎日のように入院してくる患者さんがおられるので、午後は新しく入院してきた患者さんの状況を確認しに行くことが多いです。これはPT・OT・STだけでなく、患者さんに関わるドクターやナース、介護士たち全員で行います。そしてみんなで患者さんに最適な入院生活を考えます」
 

●入院初期

「実際に患者さんとお会いして目の前で確認させてもらうと、『やっぱりSTがいるね』とか『OTはいなくても大丈夫そう』といったことは起こり得ます。その際は入院判定会議の結論にこだわることなく、患者さんの状況に合わせて変更します」
 

●入院中

「また入院期間中に患者さんの回復状況が変われば、当然サポート体制も変わっていきます。毎日必ず業務終わりに『症例検討会』という情報共有と検討の時間を設けています。ドクターの指示のもと、PT・OT・STの追加や入れ替えを行って臨機応変な対応をしていきます」
 

セラピー部部長・理学療法士としてのやりがい

最後に、お仕事をしていてどんな時に喜びを感じるのか、うかがってみました。

「月並みですが、患者さんの回復を実感できた時が一番嬉しいですね。また当院は地元密着型なので、退院された患者さんと自宅訪問や外来ではもちろんのこと、道でばったりお会いするようなこともあるんです。そんな時に元気そうに過ごしていらっしゃる姿が見られると、素直に嬉しいなと思います。
忘れられないのは、PTになって2年目ぐらいに担当した40代の女性患者さんです。退院された後に『あれもできたし、これもできたのにな……』と思い残すことがあったのですが、ついこの間、その患者さんと偶然に再会することができたんです。患者さんは私のことを覚えていてくれて、『なんとか毎日やってるよ~!』と。その時に10年越しの気がかりが少し晴れましたね」

取材は受付やリハビリ室に近いラウンジをお借りして行っていたのですが、忘れられない患者さんのお話を聞いていた最中に、車椅子に乗ったご高齢の女性が通りがかりました。すると、それまで真剣な表情でインタビューに応じてくださっていた森山さんの顔が一変し、取材陣全員が驚くほど満面の笑顔になりました。そしてお話を中断して女性に声を掛けられたのです。「こんにちは」「元気になったよ」「すごいですね!」という短い会話でしたが、空間全てが何とも言えない温かい雰囲気に包まれ、森山さんと患者さんが築き上げてきた関係性を一瞬で感じ取ることができました。それはそれは印象的で素敵な瞬間でした。

タイムテーブル

森山さんの1日
8:20
~30頃
病院到着
9:00
朝礼
9:05
午前の業務開始
9:10
午前のリハビリ開始
12:30
昼休み
13:30
午後の業務開始
13:35
午後のリハビリ開始
17:00
~20
1日のリハビリ終了・デスクワークや症例検討会等へ
17:30
帰宅
森山広樹さん(41歳)


管理職でも始業時間や終業時間は通常のスタッフと変わりません


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