セラピストにとっては、素肌の美しさこそが最高のメイクに【第24回】
公開日:2018.09.03 更新日:2023.05.09
文:村尾 孝子
薬剤師/医療接遇コミュニケーションコンサルタント
メイクは自然なナチュラルメイクを心がけて
メイクはヘアカラーと違い、何もしない(要するにすっぴんの状態)でいることが逆に「社会人としての基本的な身だしなみができていない」ととらえられてしまうこともあるため、最低限のメイクは必要です。
ここで覚えていただきたいのは、「おしゃれ」と「身だしなみ」は似ているようでまったく違うということ。セラピストとして必要なのは「身だしなみ」としてのメイクであり、「おしゃれ」のためのメイクをして、患者さんに可愛らしさや美しさをアピールする必要はありません。「爽やか」、「感じがいい」と思ってもらえるナチュラルメイク。それがセラピストに相応しいメイクです。ですから、濃い色の口紅やラメ入りのアイシャドウ、くっきり濃いアイラインなどは避け、マスカラもつけすぎないようにしましょう。若い方がよく使っているつけまつ毛や黒目を大きく見せるコンタクトも、仕事場では不要。休日に思う存分楽しんでいただきたいと思います。

メイクよりも肌の状態に気を付けて
セラピストとしてむしろ気を付けていただきたいのは、メイクよりも「肌」そのものです。ご存知の通り、肌には生活ぶりや健康状態が表れます。遅くまで飲んでいて顔色がすぐれなかったり、寝不足が続いてクマができていたり、栄養が偏った食事で吹き出物ができていたり…。肌があまりにも荒れていると、患者さんから「自分の健康管理ができていない人に任せて大丈夫かな?」と思われてしまう可能性もあります。
セラピストに求められるイメージは「元気さ」や「明るさ」。いきいきとした肌ツヤこそが、最高の「メイク」になるのではないでしょうか。
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村尾 孝子(むらお たかこ)
薬剤師、医療接遇コミュニケーションコンサルタント。
株式会社スマイル・ガーデン代表取締役。
薬剤師として総合病院薬剤部、漢方調剤薬局、調剤薬局で20年以上にわたり調剤、患者応対を経験。管理薬剤師として社員の人材育成に注力する。
現在は医療現場経験を活かし、医療接遇コミュニケーションコンサルタントとして活躍中。
マイナビ薬剤師・連載コラムが書籍化された、
「患者さん対応のプロをめざす! 『選ばれる薬剤師』の接遇・マナー」が
2017年7月19日 同文舘出版より発売。
株式会社スマイル・ガーデン : https://smile-garden.jp/
ブログ「いつもワクワク Always Smiling!」: https://smilegrdn.exblog.jp/
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